オリンパス、ウッドフォード社長を解職 「経営方針に大きな乖離生じた」

2011年10月14日 10:31

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 オリンパスは14日、同日開催の取締役会において、マイケル・シー・ウッドフォード代表取締役社長を解職することを決議したと発表した。

 異動の理由について、同社は、「マイケル・シー・ウッドフォード氏と他の経営陣の間にて、経営の方向性・手法に関して大きな乖離が生じ、経営の意思決定に支障をきたす状況になった。そのため、同氏の下での経営体制においては、『グローバル化のネクストステージへ』をスローガンとする2010年経営基本計画の実現が困難であると判断した」と説明している。

 同日開催の取締役会では、ウッドフォード氏に対する代表取締役・社長執行役員の解職 (代表取締役及び社長執行役員のいずれからも解職し、業務執行権のない取締役とすることを)を、特別利害関係があるために議決に参加しなかった同氏を除く出席取締役の全員一致により決議した。

 また、これに伴い、代表取締役会長の菊川剛氏が、同日付で社長執行役員を兼任することも決議した。

 「当社の目指すグローバル経営とは、人と技術とものづくりの誇りを大切にする日本型経営の良さを生かしつつ、世界共通の経営ルール、情報管理、オペレーションを実施し、より機動的で効率的な事業基盤の構築を目指すもの。この実現に向けて、全社員が同じベクトルを持ち、社員が一丸となって共通のゴールへと向かうための新体制づくりを早急に進めていく」と同社はコメントしている。

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