東芝、半導体後工程製造の子会社を譲渡:前工程に経営リソースを集中

2011年9月30日 11:28

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 東芝は30日、マレーシアにある半導体後工程製造子会社「東芝エレクトロニクス・マレーシア(TEM)の全株式を米アムコアテクノロジーに譲渡することで基本合意したと発表した。TEMは後工程アウトソーシング先の一つとし、前工程に経営リソースを集中する。

 TEMは1973年の設立で、近年はパワー半導体を主力製品としている。一方、パワー半導体事業を拡大するには強いコスト競争力が求められることから、後工程専業会社であるアムコアの傘下に入ることで規模のメリット、部材調達力などを最大限に活用し、コスト競争力の強化を図るという。

 東芝は前工程に経営リソースを集中し、生産拠点である加賀東芝エレクトロニクスの生産能力の増強を図るとしている。

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