8月の百貨店売上高、1.7%減:天候不順と気温低下で暑さ対策品が苦戦

2011年9月21日 00:01

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全国百貨店売上高(既存店ベース)の推移を示すグラフ(日本百貨店協会が公表しているデータを元に作成)

全国百貨店売上高(既存店ベース)の推移を示すグラフ(日本百貨店協会が公表しているデータを元に作成)[写真拡大]

 日本百貨店協会が20日発表した8月の全国百貨店売上高(既存店ベース)は、前年同月比1.7%減の4,258億円で、2カ月連続減少した。7月まで売上げを牽引していた暑さ対策商品が中旬以降の天候不順と気温低下で伸び悩んだ。

 同協会によると、8月は宝飾品や高級時計などの高額商材が4.8%増と前月に続いて大きな伸びを示し、含む身の回り品も堅調に推移した。一方、中旬以降の天候不順と気温低下で、7月まで売上げを牽引していたクールビズや涼感寝具など、暑さ対策商材が苦戦し、主力の衣料品が3.4%減と伸び悩んだ。また、需要の前倒しによる反動もあって、最終的に前年水準を下回った。

 プラス要素としては、震災後の復興需要で東北地区は3.9%増と引き続き好調であり、新店や大規模増床の効果で大阪(全店ベースで4.5%増)、福岡(全店ベースで14.6%増)が伸びている。

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