【銘柄診断】サンリオは円高・ユーロ安を織り込み増額業績を見直し反発

2011年8月22日 17:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  サンリオ <8136> は22日、後場やや上げ幅を拡大し120円高の3420円まで上げて15円高の3315円と急反発した。同社株は、8月4日につけた年初来高値3575円から円高・ユーロ安や世界同時株安の直撃で、300円幅の調整となったが、きょう22日の国内為替市場で、政府・日銀による円単独介入思惑が強まったことから、織り込み済みとして今年7月の今3月期業績の上方修正を見直し下げ過ぎ訂正買いが再燃しており、売り方の買い戻しも押し上げ効果を発揮した。

  同社の今期業績は、円高・ユーロ安・ドル安にもかかわらず上方修正されるなど好調だ。通期為替レートは、期初の1ドル=82円、1ユーロ=116円を、第1四半期決算発表時の7月にそれぞれ81.27円、115.78円と円高方向で見直したにもかかわらず業績そのものは上方修正した。

  「ハローキティ」のライセンス収入が、円高をハネ返し欧米で好調に推移していることが要因で、通期純利益は、期初予想の107億3000万円から119億円(前期比26%増)へ引き上げられ続伸幅を拡大する。

  一方、もう1つの株価材料の信用取組は、今年5月に世界の機関投資家の運用上のベンチマークとなっているMSCI株価指数の構成銘柄から除外されたことなどが響き強弱感が対立、売り残が積み上がって売り長となり、逆日歩がつく好需給となっている。投資採算的は割高だが、売り方の買い戻し主導で高値キャッチアップを強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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