【銘柄診断】日立物流は4期ぶり最高純益で買われ連日高値も終値は小反落

2011年8月17日 16:52

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日立物流 <9086> は17日、10円高の1469円まで上げて3日続伸し、16日ザラ場につけた年初来高値1467円を2円更新した。高値後は、利益確定売りが交錯し1円安の1457円と小反落した。

  今3月期業績が、4期ぶりに過去最高を更新することを評価する割安株買いが続いており、売り長で逆日歩のつく信用好取組も押し上げ効果を発揮している。

  同社の今期業績は、売り上げ5500億円(前期比49%増)、経常利益221億円(同38%増)、純利益105億円(同54%増)と予想され、純利益は、2008年3月期の過去最高(77億4700万円)を大幅に更新する。

  前期にDIC <4631> の物流子会社株式を取得したのを皮切りに、自動車部品物流会社バンテック <9382> を株式公開買い付けするなど内外合わせて5件のM&Aを実施し、この効果でグローバル物流事業を強化、業績高変化率につながっている。

  しかも7月に発表した今期第1四半期業績は、2ケタ増収増益と続伸し、期初予想の第2四半期累計業績に対して高利益進捗しており、前期と同様に期中の上方修正期待も高まっている。

  株価は、東日本大震災発生で突っ込んだ年初来安値898円から下げ過ぎ訂正で震災前の1200円台を回復、さらに好決算評価や近鉄エクスプレス <9375> との合弁会社設立も加わり年初来高値まで6割高した。PERは15倍台となお割安であり、上値拡大運動が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
ローソンは高値肉薄、2Q好配当取りに猛暑特需による業績上ぶれ期待も(2011/08/17)
トリドールは連続最高純益が分割権利取りを加速し7連騰(2011/08/17)
【特集】(6)世界最大のSNS!『フェイスブック』は企業が積極的に活用(2011/02/18)
【クラウドコンピューティング特集(1)】クラウド普及本格化!各分野に拡大(2011/06/21)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事