米国で回転式交差点増加の兆し。しかし米国人気質とは相容れない ?

2011年7月6日 11:30

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記事提供元:スラド

  capra 曰く、

 米国で回転式交差点 (ラウンドアバウト) の数が増えているそうだ (BBC News の記事本家 /. 記事より) 。

 英国では一般的であるラウンドアバウトの数は、米国ではこの 20 年で 3000 ほど増えたという。全米一ラウンドアバウトの数が多いというインディアナ州カーメル市では既に 78 もの交差点をラウンドアバウト点に置き換えたとのこと。同市長曰くラウンドアバウトは「いまや米国のトレンドとなっている」とのことで、経済性や安全性からみても従来の信号式交差点よりも優れているという。交差点でのアイドリングや完全停止から車を発信させる時の燃料も削減することができ、交差点事故は 4 割減少し、死亡事故に至っては 9 割の減少を確認していると市長は胸を張る。また、交差点の中心は緑化などが施され町の美観を向上させ、いい事ずくめだそうだ。

 旧式の「ロータリー式交差点」は交差点内に一時停止の標識や信号が設置されていることもあり、交通渋滞を引き起こし普及に至らなかったが、ラウンドアバウトでは周回車両に優先権があるため交通渋滞も避けられるという。ただし米国では国民性的にこの形式が合わないのではないかと指摘する専門家もいるそうだ。ウォールストリートジャーナルの交通担当 Dan Neil 記者曰く「自由と個人主義に色塗られた米国においては自発的な協力は得意分野ではなく、統制に抵抗感を抱くものも少なくない」とのこと。白黒をはっきりさせる考え方に慣れ親しんだ米国人にとってラウンドアバウトは普段重視されていない細やかさが要求されるものだそうだ。

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