【銘柄診断】三菱鉛筆は自己株式取得終了織り込み売り方の買い戻しで反発

　　三菱鉛筆 <7976> は２０日、２１円高の１４２３円と４営業日ぶりに反発した。同社株は、５月２４日に発表した自己株式取得（上限７０万株、１０億５０００万円）を好感し２４日に年初来高値１５１０円まで人気化したが、５月３０日にこの取得が終了したことから前週末には１３９３円まで調整した。

　　取得終了織り込み済みとして売り方の買い戻しが先行しており、今１２月期第１四半期（１Ｑ）の好決算もフォローの材料視されている。１Ｑ業績は、前年同期比１％増収、１６％経常増益、２１％純益増益と続伸し、期初予想の第２四半期（２Ｑ）累計業績に対する利益進捗率は、７９～８６％と目安の５０％を大きく上回った。

　　国内の筆記具市場でシェアを拡大し、輸出も堅調に推移したことが要因となった。２Ｑ・１２月通期業績は期初予想に変更はなく、通期純利益は３４億円（前期比１０％減）と前期の過去最高からの減益転換を見込んでいる。

　　株価は、東日本大震災発生で年初来安値９７６円まで突っ込んだが、１Ｑ好決算と自己株式取得で年初来高値まで逆行高し高値調整していた。売り方の買い戻しも加わり、ＰＥＲ１２倍台、ＰＢＲ０．９倍の割安修正に再発進しよう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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