【銘柄診断】ピーエスシーは今週央から相次ぐＩＰＯの動向次第で見直し買いも

■本日の株価はＥＨＲ提携も直近ＩＰＯ人気不発で急反落

　　ピーエスシー <3649> は２０日、３０円安の９２０円と売られ３営業日ぶりに急反落した。前週末１７日大引け後に電子健康記録（ＥＨＲ）事業での業務提携締結を発表し、直近ＩＰＯ（新規株式公開）株人気再燃期待を高めたが、上値の伸びは鈍いとして利益確定売りが優勢となった。

　　ＥＨＲは、医療圏単位、病院グループ単位で個人の健康情報や服薬情報など一元的に管理して患者の健康、病気の予防、効果的な治療を行い、さらに災害時のバックアップ機能も備える医療情報システムで、今回は、ニュージーランドのＯｒｉｏｎ　Ｈｅａｌｔｈ社の日本法人（東京都港区）と業務提携した。

　　Ｏｒｉｏｎ　Ｈｅａｌｔｈ社は、ＥＨＲ先進モデルとして世界的に注目されているカナダ連邦政府傘下のＮＰＯやアメリカ疾病対策センターなど世界各地に１０００以上のクライアントを有するリーディング・プロバイダーで、業務提携によりピーエスシーとＯｒｉｏｎ　Ｈｅａｌｔｈ社のＥＨＲ関連製品と国内・世界各地の導入ノウハウを総合的に融合することで新たなソリューションを展開する。同提携で来１２月期にＥＨＲ関連売り上げは２億円程度を見込んでいる。

　　株価は、大震災発生後の３月２３日に公開価格１０００円で新規上場され、初値は１０２０円でつけ１０５９円まで買われたものの、上場来安値８４０円まで売られ公開価格を下回って推移していた。ＰＥＲは８倍台と割り負けており、今週央から相次ぐＩＰＯの動向次第では見直し買いが働く展開も想定される。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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