日産と三菱自動車、軽自動車事業に関わる合弁会社「NMKV」の概要発表

2011年6月20日 16:32

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 日産自動車と三菱自動車の日本市場における軽自動車事業に関わる合弁会社「NMKV」は20日、同社の事業概要を発表した。

 同社は6月1日付で設立され、同日から約35人の人員体制で事業を開始している。本社所在地は東京都港区高輪。資本金は1000万円で、日産と三菱自動車がそれぞれ50%ずつ出資している。「NMKV」の設立は、日産自動車と三菱自動車が2010年12月に合意した事業協力関係の拡大プロジェクトの一環。

 同社の事業内容は、日産自動車と三菱自動車の日本市場における将来の軽自動車の商品企画とエンジニアリング。日産、三菱それぞれが持つ商品企画の強みを生かし、顧客への提案力に優れた商品を企画する。また、車両の設計・開発、部品調達等の領域についても、両社の強みを融合し、競争力のある商品を市場に投入していく予定。

 日本における軽自動車市場は、ダウンサイジングやエコカー需要の高まりの中で成長を続けているが、将来的にも新車販売台数の1/3以上を安定的に占めると考えられている。

 同社での軽自動車開発を通じて、日産自動車は商品企画やデザイン面で、より日産DNAを反映した商品開発が可能となる。また、三菱自動車も、日産の購買力活用などによる規模のメリットを生かした、競争力の高い商品をラインナップに加えることが可能となる。

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