富士通セミコンダクター、多種多様な要求に対応するマイコンを開発

2011年6月1日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 近年、自動車は地球温暖化の抑制に向けて、環境に配慮した低燃費車への対応が急務となっている。また、先進国向けの安全・快適機能を向上したハイグレードな自動車や、成長著しい中国やインド、ブラジルなど新興国市場向けのコンパクトカーへの需要も高まっている。

 このような多種多様な要求に対応するため、次世代の自動車ECUシステムには、幅広い要求に対応できるマイコンのラインナップが必要になってきているという。

 そのような中、富士通セミコンダクターは、自動車業界におけるグローバル化による多種多様な要求に対応するため、16ビット・マイクロコントローラー(以下、マイコン)「MB96600シリーズ」、32ビット・マイコン「MB91520シリーズ」の計113製品(以下、同製品群)を開発し、30日より順次サンプル出荷を開始している。これにより同製品群に加えて、すでに昨年より提供を開始している32ビット・マイコン「MB91570/MB91580/MB91590シリーズ」と合わせて、すべての自動車向けアプリケーションに対応可能となったという。

 同製品群は、環境に配慮し、従来製品より25%以上の大幅な低消費電力を実現しつつ、先進国の多機能なシステムから新興国向けのシンプルなシステムまでユーザーの要求にきめ細やかに対応した幅広い製品ラインナップを展開。また全製品群で、システムコスト削減となるデータ用フラッシュメモリ、低電圧検出回路、CR発振回路、ハードウェア・ウォッチドッグ回路を標準搭載し、さらにソフトウェア負荷を低減するADコンバータ、自動チェックサムや自己診断機能などを備えた、より進化したLINハードウェア・アシスト機能も標準搭載している。

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