いすゞ 燃費など環境性能高い中小型トラックを2車種発売

2011年5月23日 11:06

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いすゞ自動車の小型トラック「エルフ」

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 いすゞ自動車は20日、ポスト新長期排出ガス規制(平成22年排出ガス規制)に適合させた小型トラック「エルフ」と中型トラック「フォワード」を、同日から全国で発売すると発表した。

 今回新たに発売する中小型トラック2車種は、昨年発売された「ギガ」と「フォワード(一部車型)」と同様に、安全技術(Safety)、経済技術(Economy)、環境技術(Environment)の3つの基本性能を柱としたいすゞ開発コンセプト 「See Technology(シー・テクノロジー)」に基づいて開発された。同社は、「燃費・積載性能、環境性能を高い次元で両立させ、商用車に求められるニーズの実現を図った」とコメントしている。

 主な特長として、今回「エルフ」とGVW8トンクラスの「フォワード」については、「尿素水フリー」でポスト新長期排出ガス規制に適合させた点が上げられる。顧客の運行形態と利便性を考慮し、排出ガス後処理装置に新たな触媒を追加しなかった。尿素水タンクなどを不要とすることで、従前の積載量や架装性を確保し、既存の車型展開を継続することに成功した。

 また今回、エンジンのポテンシャルアップを通じ、徹底した燃費改善に取り組んだことで、2車種とも「平成27年度燃費基準達成車」の比率を97%まで高めた。同基準達成車は、政府のエコカー減税の対象となり、新車購入時の自動車重量税と自動車取得税が減税される。加えて、ポスト新長期排出ガス規制の規制値から、ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質(PM)をさらに30%低減したことにより、「平成27年度燃費基準達成車」については、一部車型を除いて「九都県市指定低公害車(平成21年基準『優』低公害車)」に指定された。

 なお、国内における目標販売台数は、「エルフ」が年3万台、「フォワード」が年1万台となっている。東京地区希望小売価格はそれぞれ、475万200円と757万2600円。

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