【銘柄診断】NaITOは通期業績上方修正も材料出尽くし感強め急反落

2011年1月7日 11:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  NaITO <7624> は、126円安の920円まで下げて106円安の940円と3日ぶりに急反落している。前日6日大引け後に今2月期第3四半期(3Q)決算を発表、1月5日の業績観測報道通りに黒字転換幅を拡大し、その上に同観測を上回ってさらに2月通期業績を上方修正したが、観測報道に反応して前日ザラ場に昨年来高値1078円まで急騰していただけに材料出尽くし感を強め売り先行となっている。

  2月通期業績は、期初予想より売り上げを20億円、経常利益を2億1000万円、純利益を2億3000万円それぞれ引き上げ、純利益は、3億3000万円(前期は2億2900万円の赤字)と黒字転換幅を拡大する。売り上げは、自動車生産の持ち直しで切削工具などの各取扱商品の回復で上ぶれ、利益は、この増収効果に引き続き徹底した経費削減が加わり上方修正となり、純利益は、貸倒引当金の貸倒繰入額が減少したことも寄与した。

  株価は、昨年9月の2Q業績増額で昨年来安値800円から底上げし、12月の業績観測報道で1000円台を回復した。PERは13倍台、PBRも0.5倍の割安であり、今後、一過性の株価急騰に終わるか正念場を迎えることになる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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