若手デザイナー支援「文化ファッションインキュベーション」オープン - 文化服装学院学生によるショー開催

2010年11月22日 17:55

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記事提供元:ファッションプレス

 11月22日(月)、世界に進出する若手デザイナー支援を目的とした「文化ファッションインキュベーション」がオープンした。オープン記念にオープニングイベントとして、セレモニーと文化服装学院ファッション高度専門士科の学生5名をメインとしたファッションショーが開催された。


 セレモニーでは始めに、文化学園理事長・大沼淳氏と、渋谷区区長・桑原敏武氏による挨拶が行われた。大沼理事長は「現在日本の状況が厳しい中、渋谷というこの場所から若いデザイナーが育っていってほしい。この施設を受け入れてくれた渋谷区に感謝している。」と述べた。


 また桑原区長は「渋谷も少子化を迎え、これからどう発展するかを考えたときに、世界的にも認められている“渋谷ファッション”という独自の文化があることに気づいた。大沼理事長からファッションについて多くのことを教えて頂いた。この施設を作ることで、ファッション・文化を渋谷から発信していけることを願っている。そのためにデザイナーの育成が必要だ。」と語った。




「文化ファッションインキュベーション」テープカットの様子



 二人の挨拶の後、渋谷区ファッションデザイン産業支援関連施設運営協議会会長・西本定保氏もまじえた三名がテープカットをし、この「文化ファッションインキュベーション」がオープン。


 ※施設の概要については以前の記事で
世界へ羽ばたくデザイナーを支援する「文化ファッションインキュベーション」が11月22日にオープン!


 セレモニーが終わると、ピアニスト三上徹氏による音楽の生演奏でショーがスタート。文化服装学院ファッション高度専門士科の学生5名のプロフィールも織り交ぜてショーを紹介する。


色川芳恵 「Abnormal weather―Betrayal- (異常気象 -裏切り-)」




色川芳恵 「Abnormal weather―Betrayal- (異常気象 -裏切り-)」画像1 色川芳恵 「Abnormal weather―Betrayal- (異常気象 -裏切り-)」画像2


 ■コンセプト 現代の科学を持ってしても、今の人間では天候を操ることは出来ない。
しかし、天候は我々の期待を裏切り雨を降らす。
人間は天候に裏切られ、操られている。
人間界でも、きっと同じ様な事があるはず、、、、、


 ■プロフィール
1989年生まれ。
2007年、文化服装学院入学。
ファッション工科専門課程アパレルデザイン科を経て、同課程高度専門士科4年在学中。


渡邉里花 「Search for imagination (想像力の探求)」




渡邉里花 「Search for imagination (想像力の探求)」画像1 渡邉里花 「Search for imagination (想像力の探求)」画像2


 ■コンセプト 無限の物語
*ストーリーテラーとは、物語を朗読する人「語り手」のことを意味する。
一般的には、朗読をするひとだけが「語り手」なのだろうか?
どうだろう、小説家や脚本家のこともストーリーテラーと呼ぶことがある。
即ち、物事の叙述を進める人。
つまり、見て感じて物語を想像した時点で個人はみな「語り手」と呼べるのではないだろうか。


 ■プロフィール
1989年生まれ。
2007年、文化服装学院入学。
ファッション工科専門課程高度専門士科4年在学中。


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與那城光里 「METEORITE (メテオリット)」




與那城光里 「METEORITE (メテオリット)」画像1 與那城光里 「METEORITE (メテオリット)」画像2


 ■コンセプト
思春期の頃の様々な感情を形にした作品です。
メテオリットとは、フランスから生まれた化粧品で、
思春期の頃、よく1つずつ持って眺めていた。
感情を形にしようと考えた時にメテオリットが浮かんできました。


 ■プロフィール
1987年生まれ。
2007年、文化服装学院入学。
ファッション工科専門課程高度専門士科4年在学中。


山﨑理佳 「UNREAL (アンリアル)」




山﨑理佳 「UNREAL (アンリアル)」画像1 山﨑理佳 「UNREAL (アンリアル)」画像2


 ■コンセプト
今いるこの世界が現実だという証拠なんてどこにもない。
夢か現実かなんてわからない。
いつか醒めるかもしれない
服の表裏がわからない様な、上下が反転したりずれた様な視点から見た服。


 ■プロフィール
1988年生まれ。
2007年、文化服装学院入学。
ファッション工科専門課程アパレルデザイン科を経て、同課程高度専門士科4年在学中。


倉島美沙季 「metamorphose (メタモルフォーゼ)」




倉島美沙季 「metamorphose (メタモルフォーゼ)」画像1 倉島美沙季 「metamorphose (メタモルフォーゼ)」画像2


 ■コンセプト
Venus.(ビーナス)
金星と地球の違い
似ているようで似ていない
地球とは違う環境
強い風と、酸性雨の雨
溶けて、ただれていく
変化していく


 ■プロフィール
1989年生まれ。
2007年、文化服装学院入学。
服飾専門課程服装科~服飾専攻科技術専攻を経て、ファッション工科専門課程高度専門士科4年在学中。


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 文化服装学院ファッション高度専門士科の学生5名のショーに続いて、有限会社グラッズの協力による皮革を用いたリメイク作品や、アツギ株式会社とイラストレーター牧かほり氏とのデザインワークショップで制作したプリントタイツが登場するファッションショーが行われた。




 


 これは産官学が連携し、日本のファッション業界を盛り上げていこうという試みから生まれたもの。日本のデザイン、質の高い素材、そして文化服装学院などファッション教育のレベルの高さが融合し表現された作品。特に、リメイクのレザーアイテムなど、とても作り込まれた印象だ。


 これから世界を視野に入れて、どれだけ多くの人材が育っていくか期待される。


※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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