フォード、マツダ株売却でマツダの筆頭株主交代

2010年11月19日 14:44

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 マツダは19日、筆頭株主であった米自動車大手フォード・モーターがマツダ株式の一部を売却したと発表した。フォードの出資比率は約11%から3.5%に下がり、11月25日付で第4位株主となる。

 国内各紙の報道によると、売却先は三井住友銀行や住友商事、伊藤忠商事などで、売却後の筆頭株主は三井住友銀行になる見込み。マツダの広報部は19日の取材に対し、「取引先企業の数社」として具体的な企業名の言及を避けた。

 マツダは今後のフォードとの関係について、「戦略的提携関係は、継続していくことで合意されており、当社の経営方針及び業績予想の修正はありません」としている。

 同社の山内孝代表取締役会長兼社長は、「フォードとは、引き続き当社株式を3.5%保有する大口株主として、30年以上培ってきた戦略的提携関係を継続することで合意しています。両社は、今後とも主要な合弁事業や技術情報の交換など、双方がメリットを得られる分野で協力していきます」と述べている。

 フォードは1979年にマツダの25%株式を取得。1996年には出資比率を33.4%に高めたが、フォードの経営不振などを背景に08年に20%を売却していた。

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