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クラレ・繊維資材事業部 「ベクトラン」が急回復
クラレ・繊維資材事業部は10年度下期、主力のFRC「ビニロン」やスーパー繊維「ベクトラン」の拡販を計画するほか、顧客との話し込みを通じ円高に伴う収益面での苦戦をミニマイズするための対策と取り組んでいく。
クラレ・繊維資材事業部は10年度上期、リーマンショック後の苦戦から立ち直り、「目標を上回る業績を確保できる」(豊浦仁繊維資材事業部長)と見通している。
主力の「ビニロン」では自動車関連用途や紙・不織布向けがほぼリーマンショック以前の状態に戻ったものの、FRC(繊維強化コンクリート)向けが未だ回復途上にあるという。
FRCでは元々、EU輸出への依存度が高く、EUでもスペインやポルトガル、東欧の市況回復が遅れているという。
このため、下期は引き合いが増えつつあるタイや北アフリカといった新規市場開拓を改めて強化し、FRC「ビニロン」の稼働率アップ、収益改善を計画する。
大苦戦に陥っていたスーパー繊維「ベクトラン」では、対米輸出の好転、クラレヨーロッパに配属した現地駐在員による新規販路開拓などで想定以上の急回復を達成。
下期はコストダウンを徹底するとともに、年産1000㌧の設備を「フル稼働まで引き上げるめどを下期中につけたい」(同)考えだ。糸・ワタ売りだけでなく、加工度を上げた紡績糸、加工糸、ファブリックなどによる用途開拓も引き続き強化する。
「クラロンK-Ⅱ」も「ほぼ復活」したものの、衣料用を中心に展開する主力の水溶性用途がトレンドに左右されやすい用途のため、今後は高強力を生かせるモルタルやセメントなどの補強用、スチール代替などの産業資材向けを伸ばす。
同部の場合、輸出比率が60%を超えるため、下期は円高、ユーロ高による収益面での苦戦を避けられないと見通している。顧客とは為替がある基準を超えた場合、その半分を値上げし、円高による負担増を先方とシェアする話し込みを続けてきており「ほぼ受け入れられた」としている。
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