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旭化成せんい 高度化続行で収益増狙う
旭化成せんいは11年度からの中期5か年計画策定に着手している。収益力向上のために既存事業の高度化を引き続き強化するとともに、海外展開を推進。ロイカ事業での拠点工場・タイTASへの拡大投資を計画するほか、国内専業だった不織布事業でもグローバル化に意欲を示している。
旭化成せんいは10年4-6月期決算で、前年の営業損失(15億円)を営業利益(12億円)へと転換。全事業で黒字を確保したという。
下期以降については、円高を最大の懸念材料に位置づけており、輸出比率の高い「ベンベルグ」や人工スエード「ラムース」などで値上げを推進。客先ごとの個別対応を強化し、円高による収益減をミニマイズしたい考えだ。
旭化成せんいは11年度からスタートさせる次期中期5か年計画の策定と取り組んでいる。現中計には既存事業の高度化及びグローバル化、産資事業の拡大の3点を掲げている。
高度化においては、スパンデックス「ロイカ」で機能糸戦略を推進するなど一定の成果を挙げてきたものの、「高度化に伴う収益力の向上が不充分」(高井秀文社長)という。このため、次期中計においても既存事業の高度化を引き続き重要課題に掲げ今後、追加する案件と取り組んでいく。
ベンベルグ事業では、長繊維でほぼフル操業を続けているほか短繊維では玉不足が発生しているため、「生産規模をどうするかを含めていろいろと検討中」(高井社長)という。
また、ロイカ事業では基幹工場のタイ・TASがフル操業を続けているため、中計5か年のいずれかのタイミングで原料段階の増強を含む「大がかりな設備投資を行うことになる」(同)と見通している。
海外展開については、ロイカ事業における世界6極展開、ベンベルグ事業における海外外注生産網の形成が進んだことから「相応の成果を挙げることができた」。
今後も国内事業だけでは大きな伸びを見込めない中、一層の事業拡大を目指すには「各事業で海外展開を強化しないわけにはいかない」と次期中計においてもグローバル化を推進。国内生産・国内販売にとどまる不織布事業でどうグローバル化を進めていくかを検討する。
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