宇佐美まこと『展望塔のラプンツェル』が第33回山本周五郎賞にノミネートされました

プレスリリース発表元企業:株式会社光文社

配信日時: 2020-04-21 14:00:00



2019年9月に光文社より発売された『展望塔のラプンツェル』(著・宇佐美まこと)が、第33回山本周五郎賞の候補作品としてノミネートされたことが4月21日(火)に発表されました。同賞は昨年、同じく光文社から発売された『平場の月』(著・朝倉かすみ)が受賞。すぐれた物語性を有する小説・文芸書に贈られる文学賞です。第33回受賞作選考会は5月15日(金)に予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮し、開催が延期されることになりました。新たな開催日は今秋を予定しています。

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「その子は死ぬために生まれてきたんじゃない」
弱者に光をあてる書き下ろし長編ミステリー

多摩川市は労働者相手の娯楽の街として栄え、貧困、暴力、行きつく先は家庭崩壊など、児童相談所は休む暇もない。児相に勤務する松本悠一は、市の「こども家庭支援センター」の前園志穂と連携して、問題のある家庭を訪問する。石井家の次男壮太が虐待されていると通報が入るが、どうやら五歳児の彼は、家を出てふらふらと徘徊しているらしい。この荒んだ地域に寄り添って暮らす、フィリピン人の息子カイと崩壊した家庭から逃げてきたナギサは、街をふらつく幼児にハレと名付け、面倒を見ることにする。
居場所も逃げ場もない子供たち。彼らの幸せはいったいどこにあるのだろうか――。
「本の雑誌が選ぶ2019年度ベスト10」の第1位にも選ばれた、社会派ミステリー小説。

【書籍詳細】
著者:宇佐美まこと
発売:光文社
発売日:2019年9月19日
判型:四六判ハードカバー
定価:本体1,700円+税

【著者プロフィール】
宇佐美まこと(うさみ まこと)
1957年愛媛県生まれ。2006年「るんびにの子供」で第1回『幽』怪談文学賞〈短編部門〉大賞受賞、同作品を含む『るんびにの子供』で作家デビュー。2017年『愚者の毒』で、第70回日本推理作家協会賞〈長編及び連作短編集部門〉受賞。ほかの著作に『角の生えた帽子』『熟れた月』『骨を弔う』『いきぢごく』などがある。

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