GSMA報告書がアジア太平洋地域でデジタル社会を前進し得る協業プラットフォームについて全体像を解説

プレスリリース発表元企業:GSMA

配信日時: 2019-09-26 16:38:00

GSMA報告書がアジア太平洋地域でデジタル社会を前進し得る協業プラットフォームについて全体像を解説

5Gの機会を最大化するデジタル戦略で協業するよう、アジア太平洋地域の通信事業者と政府に促す

(マレーシア・クアラルンプール)-(ビジネスワイヤ)-- GSMAは本日、クアラルンプールで開催中の「モバイル360シリーズ - デジタル社会」カンファレンスで、第4回目の重要報告書を発表しました。「Collaborative Platforms for Digital Societies in Asia Pacific」(アジア太平洋地域におけるデジタル社会のための協業プラットフォーム)は、アジア太平洋地域の重要市場が統合されたデジタル社会に向けて、どの程度進捗しているかを評価したものです。地域市場11カ国のデジタル成熟度を、デジタルプラットフォームのほか、本人確認情報、市民権、ライフステイル、商取引、接続機能など、デジタル社会を創出するためのその他の要素に基づいて評価しました。

報告書は、デジタルサービスの市民への普及を加速させることになる協業プラットフォームについて、モバイルエコシステム、垂直業界分野、各国政府、アジア全体を対象に検討しています。さらに、業界と政府がアジア太平洋地域のデジタル社会を前進させながら、公平かつ持続的で幅広い経済成長を支援する活動に取り組むように促すことも狙いです。

GSMAアジア太平洋担当ヘッドのジュリアン・ゴーマンは、次のように述べています。「業界と政府の協業が、かつてないほど決定的な重要性を持っています。活気あるエコシステムの確立により、デジタルアプリケーションとデジタルサービスの創出と消費を推進できるからです。5Gは、単なるスピードのアップグレードではありません。まったく新しい規模と範囲のサービスを切り開くものであり、社会に影響を与え、革新を後押しし、デジタル分野を変革する可能性を秘めています。この新しい報告書は、強固なデジタル基盤を、協業的なデジタルプラットフォームを通じて構築する必要性を浮き彫りにしています。これらのプラットフォームは、政府や企業が直感的で簡単に利用できるサービスを消費者に提供するためのゲートウェイとなるでしょう。こうした必須の統一プラットフォームがなければ、5Gと5Gがもたらす機会を完全に実現することはできません。互いの協力が、当地域で今後のコミュニケーションを形作る上での鍵となります。」

デジタル社会への途上にあるアジア太平洋の国々

GSMA報告書は、以前評価したアジア太平洋の8カ国(オーストラリア、バングラデシュ、インドネシア、日本、マレーシア、パキスタン、シンガポール、タイ)のデジタル社会指標を更新したほか、新たにインド、韓国、ベトナムの3カ国を取り上げました。接続機能が重要であり、デジタル社会の開発は高速モバイルネットワークの普及率が基盤となります。アジア諸国の大半は、携帯電話機がインターネットにアクセスするための主要デバイスとなっています。報告書によると、3Gおよび4Gの人口普及率の増加に伴い、すべての国々で継続的に公共サービスへのアクセスが民主化されています。進歩がとりわけ顕著だったのは、インド、パキスタン、インドネシアです。2018年に接続件数が最も増加したのは、パキスタンとインドでした。

接続状況と5G時代

GSMAの最近の「モバイル経済報告書:アジア太平洋版2019」によると、アジアのモバイル通信事業者は2018〜2025年にかけて、新しい5Gネットワークの構築に3700億ドルを投資する見通しです。5Gは今後15年間に同地域の経済に9000億ドル近く貢献し、地域の総接続件数の17パーセントを占める見通しです。5Gはアジア太平洋の幾つかの市場で展開されており、現在では韓国とオーストラリアで全国規模の商用ネットワークが稼働中、フィリピンで登場し始めました。デジタル社会報告書は、2025年までに5Gが当地域の総接続件数の17パーセントを占め、本報告書が取り上げる11カ国すべてで、業界と政府が協力すれば、その時点で5Gサービスが開始されていると予測しています。

報告書は、アジア太平洋地域の国々が5Gを開始するに当たり、包摂的なデジタルの未来を保証する上で、政府と業界関係者が決定的に重要な役割を持っている状況について検討しています。モバイル通信事業者は広範なエコシステムに働きかけ、特に革新的な新興企業が必要な規模を企業できるように支援する必要があります。一方政府は、そうした協業を可能にする環境を創出し、税政や目的にかなった総合的な規制、近隣諸国との周波数帯の標準化を通じて、デジタル社会を育成しなければなりません。協力体制と、サービスを実現しユーザー基盤を拡大する協業プラットフォームの確立なくしては、当地域で5Gを完全に実現することはできません。

調査の結果と協業の例を確認し、報告書「アジア太平洋地域におけるデジタル社会のための協業プラットフォーム」をダウンロードするには、www.gsma.com/apac-digital-societies-2019 にアクセスしてください。

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GSMAについて

GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、750社を超えるモバイル事業者を結集しています。そのうちほぼ400社は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAは、バルセロナ、ロサンゼルス、上海で毎年開催する業界有数のMWCイベントのほか、地域カンファレンスのモバイル360シリーズを実施しています。

詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA

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