レノボ、2012/13年度第2四半期決算を発表

プレスリリース発表元企業:Lenovo Group

配信日時: 2012-11-12 12:26:00

税引き前利益は過去最高の2億400万米ドル
四半期売上高は過去最高の87億米ドル
市場シェアは過去最高の15.6%
1株当たり利益(基本)は1.58米セント(12.25香港セント)
手元資金は36億米ドル(2012年9月30日現在)


(香港)- (ビジネスワイヤ) -- レノボ・グループは本日、2012年9月30日締めの第2四半期決算を発表しました。レノボは、すべての地域で市場平均を上回って成長し、PC業界のトップベンダーに向けての前進を続けました。四半期売上高は過去最高の87億米ドルとなり、前年比で11%増加しました。レノボは3年連続でPCメーカー上位4社を上回る成長を遂げながら当四半期も2億400万米ドルという過去最高の税引き前利益を記録し、利益を伴う成長の実績を当社が継続的に積み重ねていることが示されました。

第2四半期は、業界全体のPC出荷台数が前年比で8%減少するという難しい市場においてレノボの世界全体でのPC出荷台数は10.3%増加しました。レノボの成長は14四半期連続でPC業界全体の成長率を上回りました。この厳しい状況の中で、レノボは参入しているすべての地域、製品カテゴリー、顧客セグメントにわたってシェアを伸ばし、世界市場シェアで過去最高の15.6%*を記録しました。

こうしたバランスのとれた成長は過去3年にわたるレノボの努力を示すものであり、既存の地域や市場での地位を強化すると同時に機会を見て新たな地域や市場を開拓して新たな顧客に訴える「守りと攻め」の戦略に当社が注力してきた成果です。PCプラスの時代において、タブレット、スマートフォン、スマートテレビは顧客の需要を集め、記録的な浸透を達成しています。その中で、新たな市場に参入することはレノボが今後もリーダーとしての地位を維持する上で必要不可欠です。

レノボは目を見張るシェア拡大を果たしただけでなく、第2四半期の純利益は前年同期比13%増の1億6200万米ドルとなり、粗利益率は12.1%でした。第2四半期の粗利益は前年同期比11%増の11億米ドル、第2四半期の営業利益は前年同期比24%増の2億600万米ドルでした。

第2四半期の1株当たり利益(基本)は1.58米セント(12.25香港セント)でした。2012年9月30日現在の手元資金は36億米ドルでした。レノボの取締役会は、1株当たり4.5香港セントの中間配当を宣言しました。

PCプラスの時代の姿が明らかになっていく中、レノボは第2四半期に大胆な行動を起こし、トップの座を強固なものにするために2件の重要な買収(CCEとStoneware)を発表しました。CCEは、PCおよび家電製品の大手企業としてブラジルで広く知られ、世界第3位の規模を持つPC市場で生産能力を含むレノボのプレゼンスを大きく拡大します。Stonewareは、インディアナ州を拠点にクラウド・コンピューティングに注力するソフトウエア企業であり、教育や政府部門で多様なデバイスに安全なコンテンツを提供する能力など、商用および個人向けクラウド・サービスを提供するレノボの能力が強化されます。

これらの買収の直前に、レノボはEMCとのグローバル・パートナーシップを発表しています。これは、サーバー技術開発プログラムを立ち上げてイノベーションの促進に役立て、x86系業界標準サーバーにおけるレノボの能力を拡大することを目指すものです。この契約の中で、レノボは自社でこのようなサーバーを市場に投入し、ゆくゆくはEMCの一部のストレージ・システムに組み込んでいきます。つい先週に、レノボはエンタープライズ製品グループの創設を発表しました。これは、大企業、中小企業、システム・インテグレーターなどのさまざまな商業顧客に向けた当社のサーバー、ストレージ、ネットワーキング、ソフトウエア製品の拡大に力を注ぐ新たな事業部門です。

第2四半期にはレノボはノースカロライナ州に製造ラインを開設したことも発表しました。これは、115人分の新たな製造職を生みだし、現地に強く根を下ろしたグローバル企業としての当社の競争上の立場を高めるものです。

レノボの楊元慶会長兼最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「当社の『守りと攻め』の戦略を強力に遂行することで、レノボは強力でバランスの取れた成長の勢いを継続できました。世界でのPC市場のシェアは再び過去最高を記録し、世界的なPCリーダー企業になるという当社の夢に近付きました。4年間の努力を経て、当社の個人向けPC事業は、このセグメントで初めて世界第1位になりました。中国でのスマートフォン事業は2年前に開始したばかりですが、第2位の地位を再度強化することができました。さらに重要なこととして、当社は急速に成長しているだけでなく収益性も一貫して改善しており、当四半期の税引き前利益は過去最高に達しました。中国以外の新興国市場と成熟市場のトランザクション事業が黒字成長の段階に入り、スマートフォンやその他のMIDH(モバイルインターネット・デジタルホーム)事業も継続して成長しているため、レノボの全体的な収益性は今後も改善します。」

地域別概要

中国では、第2四半期の連結売上高は前年同期比20%増の39億米ドルを達成し、当社の世界全体の売上高の44%を占めました。第2四半期にレノボは世界最大のPC市場である中国で第1位の地位をさらに拡大し、市場シェアは前年同期比2.4ポイント増の34%となりました。当四半期の中国でのPC出荷台数は前年同期比で8%増加しました。中国のPC市場全体が横ばいだったことを考えれば大きな成果です。中国第1位のPCベンダーとして、レノボのPCの出荷高は、2位以下4社のベンダーの合計を上回っています。特に注目すべき点として、レノボは中国の新興都市で継続的に強みを発揮しています。また、スマートフォン、タブレット、スマートテレビといったその他の商品での評判も継続的に高まっており、当社は中国の顧客のPCプラスの時代への移行を先導しています。 アジア太平洋/中南米地域では、レノボは第2四半期に11.5%の記録的市場シェアを達成し、前年同期比で1.6ポイントの増加となりました。前年同期比で10%縮小しているPC市場で、当社はこの地域全体でPC出荷台数を5%も拡大することができました。レノボは、世界第5位の規模を持つPC市場の日本でトップのPCベンダーであり、インドでも第1位となっています。インドでは前年同期比で31.8%成長し、シェアは4.8ポイント拡大しました。中南米諸国では(ブラジルを除く)、レノボは全体的に初めて2桁の市場シェアを記録し、前年同期比でのシェアの伸びは4.1ポイントでした。この地域全体の連結売上高は総額18億米ドルで、世界全体での売上高の21%を占めました。 レノボは初めて欧州・中東/アフリカ(EMEA)で2桁の市場シェアを達成し、第2四半期末時点のシェアは、前年同期比3.0ポイント増の10.8%となりました。これらの成長の貢献により、レノボはEMEAで3番目の規模のPCベンダーとなりました。レノボのシェアの拡大はこの地域全体で見られ、あらゆる市場が成長しました。第2四半期の要点の1つに、ロシアとドイツで第1位の地位を得たことがあります。ドイツでは、レノボは前年同期比でシェアを3.9ポイント拡大させました。この地域で業界全体は8%縮小しましたが、レノボのPC出荷台数は前年同期比で27%成長するという驚くべき成果を上げました。当社の第2四半期の連結売上高は18億米ドルでした。これは前年同期比で12%の増加で、当社の世界全体の売上高の21%を占めています。 第2四半期のレノボの北米でのPC出荷台数は前年同期比で8%増加しました。これに対して、市場全体は約12%と大きく下落しています。このような環境下で、当社はシェアを1.6ポイント拡大し、米国での市場シェアは過去最高の8.3%になりました。第2四半期の連結売上高は前年同期比で7%増加して12億米ドルとなり、世界全体の総売上高の14%を占めました。米国全体の小売りレベルでのプレゼンスを10倍に拡大させたことで、レノボの個人向け事業の売上高は大幅に拡大しました。商業顧客事業の成長も堅調でした。 製品別概要

レノボは初めてノートブックPCで世界最大のサプライヤーとなりました。世界全体での当四半期のノートブックPC出荷台数は前年同期比で11.3%増加し、その効果もあってレノボのノートブックPCの市場シェアは2.6ポイント増加し、過去最高の16%に達しました。業界全体では、ノートブックPCの出荷台数は前年同期比で7%減少しています。当四半期もノートブックPCは当社の世界全体の売上高に最も寄与した部門となり、総売上高の53%を占めています。ノートブックPC事業の第2四半期の連結売上高は世界全体で46億米ドルとなり、前年同期比で3%増加しました。レノボは第2四半期に、ThinkPad X1 Carbon、ThinkPad T430uウルトラブック、そして当社で初めてWindows 8に特化させたタブレットのThinkPad Tablet 2という息をのむような一連の新製品を発表しました。先月には、レノボは新たな3種類のコンバーチブル製品の発表で業界の注目を集めました。そのYoga 13、Lynx、Twistは、回転、ツイスト、折りたたみ、分離が可能なタブレット製品で、Windows 8向けに設計されています。 デスクトップPCの第2四半期における世界全体での連結売上高は前年同期比で5%増加して28億米ドルとなり、総売上高の32%を占めました。第2四半期における当社のデスクトップPCの世界全体での出荷台数は、前年同期比で8.8%増加しました。業界平均は9%の減少でした。その結果、レノボはシェアを前年同期比で2.6ポイント増加させ、過去最高の15%のシェアを達成しました。第2四半期に、レノボは新製品のIdeaCentre A520を発表しました。これは、新たなオールインワン・デスクトップPCで、マルチタッチ対応のコンパクトな23インチのフレームレス1080pディスプレーを備え、画面は幅広く角度を調整でき(-5度から真っ平らの90度まで)、どの角度からも完全な画像が見られるため、映画鑑賞、タッチ式のゲーム、ビデオチャットをどの位置からも楽しむことができます。 通期での営業が2期目となったレノボのモバイルインターネット・デジタルホーム(MIDH)グループは大きな飛躍を遂げ、第2四半期の連結売上高は7億1800万米ドルで前年同期比155%増となり、当社の全体的売上高の8%を占めました。当社のPCプラスでの攻勢をスマートフォンとタブレットがけん引し、レノボは中国での出荷台数の高成長をさらに上回る勢いを継続し、現在、製品カテゴリーのすべてで中国第2の規模のベンダーとなっています。レノボは第2四半期にスマートフォンで前年同期比12.5ポイントの驚くべきシェア拡大を達成し、中国での全体的市場シェアは14.2%になりました。第2四半期にレノボはインドネシア、フィリピン、ベトナムでのスマートフォンの販売を開始すると発表し、つい先週には、その中にインドも加えました。 レノボについて

レノボ(HKSE:0992)(ADR:LNVGY)は、300億米ドル規模のパーソナル技術企業であり、PCベンダーの上位2社の1つとして160カ国以上に顧客を持っています。高度な技術によるPCやモバイルインターネット機器の製造に注力するレノボのビジネスは、製品の革新、効率の高い世界的サプライチェーン、強力な戦略実行力を基礎としています。かつてのIBMパーソナルコンピューター部門をレノボ・グループが買収したことで設立された当社は、信頼性と品質が高く安全で使いやすい技術的製品やサービスの開発・製造・販売を行っています。当社の製品シリーズには、名高いシンク(Think)ブランドの商用PCやアイデア(Idea)ブランドの消費者向けPCのほか、サーバー、ワークステーション、タブレットやスマートフォンなどのモバイルインターネット機器があります。フォーチュン500に含まれるグローバル企業のレノボは、主要な研究センターを日本の大和市、中国の北京、上海、深セン、米ノースカロライナ州ローリーに置いています。詳細についてはwww.lenovo.comをご覧ください。

*2012年第3四半期のIDC調査を参照

財務概要

        2012年9月30日締め第2四半期
(単位:百万米ドル、1株当たりデータを除く)

   
第2四半期
12/13

 
第2四半期
11/12

 
前年比
変化率

売上高 8,672   7,786   11% 粗利益 1,050   947   11% 粗利益率 12.1%   12.2%   -0.1ポイント 営業経費 (844)   (781)   8% 売上高経費率 9.7%   10.0%   -0.3ポイント 営業利益 206   166   24% その他の営業外経費 (2)   (1)   47% 税引き前利益 204   165   24% 税金 (41)   (20)   103% 当該期間の利益 163   145   13% 非支配持分 (1)   (1)   12% 株主帰属利益 162   144   13% 1株当たり利益(米セント)           基本 1.58   1.41   0.17 希薄化後 1.55   1.38   0.17   本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。





連絡先
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Angela Lee, 852-2516-4810
angelalee@lenovo.com
or
Beijing
Ma Ling, (86) 10 5886-3525
maling@lenovo.com
or
U.S.
Ray Gorman, 919-257-6325
rgorman@lenovo.com

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