ネビュラ・ゲノミクスが大手テクノロジー/バイオテクノロジーベンチャーキャピタルからシードファイナンスで430万ドルを調達

プレスリリース発表元企業:Nebula Genomics

配信日時: 2018-09-05 05:47:00

ベリタス・ジェネティクスと提携関係を築いて、データ駆使型医療の基礎としてのゲノムデータの信頼できる市場の創出を加速

(サンフランシスコ & ボストン)- (ビジネスワイヤ) -- ネビュラ・ゲノミクスは本日、大手ベンチャーキャピタル企業10社が参加するシードファイナンスで430万ドルを調達したと発表しました。この資金は信頼性とセキュリティーを備え、分散型ゲノムデータ市場を創設することで、個人ゲノムシーケンシングの時代の先導役を務めるという当社の使命を支えるものとなります。また当社は、全ゲノムシーケンシング・解釈の大手企業であるベリタス・ジェネティクスとの提携関係を築きました。これにより、ネビュラの市場を、ベリタスの Arvadosオープンソースソフトウエアプラットフォームにつなげていきます。

今回の資金調達ラウンドには、ゲノミクスおよびブロックチェーンの各分野における革新的な起業家への投資を行っている最も著名なベンチャー企業が数多く参加しています。投資家はコースラ・ベンチャーズ、アーチ・ベンチャー・パートナーズ、分布式資本(Fenbushi Capital)、メイフィールド、F-プライム・キャピタル・パートナーズ、グレート・ポイント・ベンチャーズ、ウィンダム・ベンチャー・パートナーズ、ヘミ・ベンチャーズ、未来アセット(Mirae Asset)、ヒクマ・ベンチャーズ、Heartbeat Labsです。

メイフィールドのティム・チャン氏は、次のように述べています。「当社は人物第一の企業、そして初期投資家として、第1段階で起業家に着目します。カマル氏およびデニス氏は、ブロックチェーンを活用して消費者の大規模遺伝子シーケンシングを可能にするという独自のビジョンを持ち、さらにゲノミクスのパイオニアであるジョージ・チャーチ氏が加わってドリームチームができあがります。そこにネビュラ独自のビジネスモデルとインセンティブデザインが組み合わさることで、同社はゲノミクス時代の有力なパイオニアに成長できると当社は考えています。」

来るゲノミクス時代は、個別化医療の発展にとって非常に有望であり、患者転帰の改善、人間の生活の質の向上をもたらすものです。この潜在的可能性を現実のものとするため、研究者らは何百万人、何十億人という人々の個人ゲノムを簡素な方法で利用できる必要があります。人々は現時点で、プライバシー、信頼性、管理、コストへの懸念から、自分のゲノムデータの共有をためらいます。ネビュラの市場はそれらの懸念に直接対応し、ブロックチェーンその他の技術を使用して消費者が自らのゲノムデータを管理できるようにし、またデータの使用につき個人に直接対価を支払います。そのため消費者が参加者数を増やしながら本市場に参加し、研究の前進に不可欠なリソースを創出していくことになります。

ネビュラ・ゲノミクスの最高経営責任者(CEO)で共同創設者のカマル・オバードは、次のように述べています。「当社に投資する各社は、ベリタス共々、ゲノムデータへのアクセスの障壁を低くし、個別化医療の実現を今日において妨げている主要な障壁の1つを取り除くことに傾倒しています。今回の資金調達により、当社は個別化医療の新時代に近づくことができます。」

過去にイルミナとグレイルにも投資しているアーチ・ベンチャー・パートナーズのマネジングディレクターであるロバート・ネルセン氏は、次のように述べています。「ゲノムシーケンシングが大規模採用へ向けて少しずつ前進している中、セキュリティーとプライバシーへの懸念が依然として障壁の核心となっています。ネビュラのチームは、データを保護すると同時に、研究者にとっては容易にアクセスできる独自の分散型システムを設計しました。」

ベリタスとの提携により、ネビュラの市場は、Arvadosオープンソースソフトウエアプラットフォームのこれまでの利点を基盤とすることができます。ベリタスが開発したArvadosは、ゲノムデータの保存・共有・解析のためのオープンソースプラットフォームとして最も広く使用され、現在のデータ量は20ペタバイトを超えています。同プラットフォームは研究者、製薬会社、研究機関が世界規模で使用しています。

フェデレーション化したArvadosプラットフォーム独自の特徴の1つは、データのロケーションに関係なく、承諾を得たデータのクエリができることです。従ってさまざまなデータセットを、特にプライバシーと保護に関する各国のルールと規制に従って、物理的に保存・管理することができます。ネビュラの市場はこのフェデレーションを活用し、個人や機関がブロックチェーンに基づくプライバシーとスマートコントラクトの利点を享受しながら、データ交換やデータアクセス取引ができるようにします。

ベリタス・ジェネティクスのMirza Cifric最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「プライバシーとセキュリティーの問題は、誰もが気にしているもので、ブロックチェーンはその両方に対応するための有望な手段です。当社のデータベースの規模はペタバイト単位まで拡大していますが、当社はネビュラのチームと共に業界をリードして、消費者のプライバシーを保護すると同時に、消費者も研究に参加し、ネビュラが構築中のブロックチェーンベースの市場から利益を得られるようにします。」

革新的なヘルスデータ市場

ブロックチェーン向け技術の採用に関するネビュラの能力と豊富な経験は、ベリタスのゲノムに関する専門力およびプラットフォームと相まって、大規模で信頼できるゲノム/ヘルスデータ市場を創出し、ゲノムデータの増加を加速し、ゲノムデータへのアクセスを促進できるようになります。データの買い手がゲノムデータのシーケンシングと解釈のコストを負担することで、消費者に参加するよう強く動機付けします。

消費者はゲノムデータのシーケンスが行われた後、Arvados経由で自分のデータを保存・管理します。Arvadosはオープンソースの分散型生物医学データストレージ/コンピューティングプラットフォームで、産業界と学術機関の研究者らが広く使用しています。消費者はブロックチェーンが提供するセキュリティーと透明性の利点をすべて享受する形で、自分のデータをいくらで、そして誰と共有するかを選択できることになります。

ネビュラの市場では、消費者が初めて、ネビュラ・ゲノミクスが創出した仮想通貨トークンベースの支払いシステム経由で、自分のヘルスデータの対価を受け取ることが可能となります。このことは医療/ゲノムデータのブローカーが個人のヘルスデータを第三者に販売するという慣行に対する消費者の懸念に直接対処するものです。

ネビュラ・ゲノミクスのCSOで共同創設者のデニス・グリシンは、次のように述べています。「中央集中型データベースと比較し、ネビュラの分散型フェデレーションアーキテクチャーは、プライバシーに関する懸念に対処し、データ共有の動機付けを行う上で役立ちます。当社の目標は、医療の研究とヘルスケアの変革を促進するデータフローを生み出すことです。」

ネビュラ・ゲノミクスについて

ネビュラ・ゲノミクスはヒトゲノムシーケンシングと医療関連のビッグデータを扱う企業として、消費者・研究者・医療コミュニティー向けの大規模で信頼できるゲノム/ヘルスデータ市場の構築を通じ、ゲノムシーケンシング時代を先導することを使命としています。ネビュラの市場は、ブロックチェーンを使用して、消費者が自分のデータの管理を維持し、データ使用の対価を受けられるようにすることを確保しながら、必要十分な量の充実した遺伝情報を集めます。研究者はそれらの情報を分析して、医薬品開発を加速し、臨床試験を簡素化するとともに、真に個別化された医療の時代の先導役を務めることができます。当社はハーバード大学におけるゲノミクスのパイオニアであるジョージ・チャーチが、ハーバード大学の研究者であるデニス・グリシンおよびカマル・オバードと共に設立しました。2017年設立のネビュラ・ゲノミクスは、米カリフォルニア州サンフランシスコ、マサチューセッツ州ボストンに事業所を構え、コースラ・ベンチャーズ、アーチ・ベンチャー・パートナーズ、分布式資本(Fenbushi Capital)、メイフィールド、F-プライム・キャピタル・パートナーズ、グレート・ポイント・ベンチャーズ、ウィンダム・ベンチャー・パートナーズ、ヘミ・ベンチャーズ、未来アセット(Mirae Asset)、ヒクマ・ベンチャーズ、Heartbeat Labsという投資家の支援を受けています。詳細情報については、ツイッターおよびフェイスブックで@NebulaGenomicsをフォローいただくか、nebula.orgをご覧ください。

ベリタス・ジェネティクスについて

ベリタスはゲノム企業です。当社は全ゲノムのシーケンシングと解釈を通じて個人DNAの大部分をスクリーニングし、遺伝的疾患のリスク、キャリア状態、薬物感受性、遺伝形質、祖先に関する詳細情報を提供します。当社の使命は、人々が自分の遺伝的性質を理解し、医師の関与の下、熟練した遺伝カウンセラーを利用しながら、以前にも増してより多くの情報を基に健康とライフスタイルに関する決定をする上で貢献することです。ジョージ・チャーチとハーバード大学メディカルスクールにおける個人ゲノムプロジェクトの一流科学者らが2014年に共同で設立したベリタスは、米国・欧州・中国の事業所から世界規模で事業を展開しています。当社はMITテクノロジーレビュー誌から2016年と2017年の2回にわたって「最もスマートな企業50社」に、ファスト・カンパニー誌から2018年の「世界で最も革新的な企業」の一社に、CNBCから2018年の「ディスラプター企業50社」に選出されています。詳細情報については、フェイスブックおよびツイッターで@VeritasGenetics をフォローいただくが、veritasgenetics.comをご覧ください。Arvadosの詳細についてはarvados.orgをご覧ください。

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