シュルンベルジェ、2018年第1四半期の業績を発表

プレスリリース発表元企業:Schlumberger Limited

配信日時: 2018-05-10 22:31:00

シュルンベルジェ、2018年第1四半期の業績を発表

売上高は78億ドル(前四半期比4%減)
税引き前営業利益は9億7400万ドル(前四半期比16%減)
1株当たり利益は0.38ドル
営業活動によるキャッシュフローは5億6800万ドル


(パリ)- (ビジネスワイヤ) -- シュルンベルジェ・リミテッド(NYSE:SLB)は本日、2018年第1四半期の業績を発表しました。

                (単位:100万、 ただし1株当たりの金額を除く)

四半期 変化率 2018年3月31日締め     2017年12月31日締め     2017年3月31日締め 前四半期比     前年同期比 売上高 $7,829 $8,179 $6,894 -4% 14% 税引き前営業利益 $974 $1,155 $757 -16% 29% 税引き前営業利益率 12.4% 14.1% 11.0% -169 bps 145 bps 純利益(損失) - (GAAPベース) $525 $(2,255) $279 n/m 88% 純利益(特別費用・利益を除く)* $525 $668 $347 -21% 51% 希薄化後EPS(1株当たり損失) - GAAPベース $0.38 $(1.63) $0.20 n/m 90% 希薄化後1株当たり利益(特別費用・利益を除く)* $0.38 $0.48 $0.25 -21% 52%   * これらは非GAAP財務指標です。詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。 n/m = not meaningful(非適用) シュルンベルジェのポール・キブスガード会長兼最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「予想でお示ししました通り、2018年第1四半期の業績は主に一時的要因を反映したものとなりました。北半球では季節的に活動が減少し、最近の契約獲得に関連した機器の動員、再稼働、再配備を含む予定のプロジェクト始動費用が発生しました。」

「基本的な海外事業は幸先の良いスタートを切りました。中東、北海、ロシアでの事業部門はすべて、第1四半期の活動予想に沿ったものでした。しかし、アジアでは活動が活発化したものの、中南米とアフリカでは活動が引き続き低迷したため、その効果は相殺されました。」

「北米陸上では、掘削サービス事業で水平掘削技術の需要が高く、引き続き業績が伸びました。また、カナダでも活動が高まり、売上高が増加しました。しかし、米国陸上の圧力ポンピング事業は、予想を下回る活動の低迷と、価格の低下、効率の悪さ、サプライチェーン費用の増加、鉄道物流の問題による影響を受けました。このような状況にもかかわらず、当社は、新たに取得した設備の機器を含めて、利用可能な破砕資産を配置しました。第2四半期には、価格および操業効率の面で、米国陸上の水圧破砕市場は改善すると予想しています。そのため、当社は引き続き、保有機器の再稼働および再始動プログラムを積極的に進めています。」

「全体として、第1四半期の売上高が前四半期で減少した主な要因はキャメロン・グループであり、季節的なプロジェクト量の減少と製品売上の減少により、キャメロン・グループの売上高は7%減少しました。油層定義グループの売上高は前四半期比で5%減少しました。これは、SISソフトウエアの売上およびウェスタンジーコのマルチクライアント地震探査ライセンスが季節的要因で減少したためです。掘削グループおよび生産グループの売上高は、前四半期比でそれぞれ2%および4%減少しました。同じくその要因は北半球で季節的に活動が低調だったことです。」

「世界の石油市場を見ると、第1四半期にはOPECおよびロシア主導の減産により、世界的に在庫が増加しておらず、石油市場は均衡していることが明らかになりました。さらに重要なこととして、3年連続して世界的な探鉱・生産費への投資が大幅に減少したため、世界全体の生産基盤は、予想された弱含みの兆候を示し始めています。アンゴラ、ノルウェー、メキシコ、マレーシア、中国、インドネシアなどの数カ国では前年比で生産量は顕著に減少しています。リビアとナイジェリアはほぼフル操業で生産しており、ベネズエラでは生産は急激に減少しており、イランに対する新たな制裁措置の可能性や、地政的リスクが高まる中で、世界的な生産減少と強力な世界的需要に対応して短期的に供給を増加させることができる主要生産国は、サウジアラビア、クウェート、UAE、ロシア、および米国のシェールオイル産業に限られています。しかし、米国のシェールでも、インフィル・ドリリングの坑井間干渉、ティア1地積でのステップアウト掘削の生産低下の可能性、大きなインフラの制約に関連した生産の問題が発生しています。そのため、今後、この業界は供給の問題の高まりに直面する可能性が高くなり、差し迫った不足を最小限に抑えるためには、世界的な探鉱・生産投資を大幅に増やす必要があります。」

「2018年から2019年にかけて世界的に事業活動が持続可能に拡大する見通しについては、引き続き楽観視しています。これは、顧客企業の活動の活発化と、新たな機会の大きなシェアを獲得する当社の能力によるものです。成果ベースの契約や統合プロジェクトは、多くの顧客企業が優先するビジネスモデルとして引き続き注目を集めています。最近の契約締結には、サウジアラビアにおける大型一括ターンキーLSTK契約、中東および中南米の他の地域での契約獲得、米国デラウェア盆地での新しいプロジェクトなどがあり、これらはこの市場の動向を示しています。近年当社はシステムの革新と設計に関わる研究実験を重視しており、これらのプロジェクトで、顧客企業ならびにシュルンベルジェに付加価値を創造することができるようになりました。これは、新世代の専用ハードウェアとソフトウェアを当社の深い分野専門知識および最新のデジタル技術の進歩と統合することで実現されています。」

「そのため、シュルンベルジェの見通しは明るいと考えています。当社は、業界で最も幅広い技術提供と専門知識、比類のない規模と操業効率、投資方針の極めて厳格な適用、株主に業界トップの現金配当を提供するという明確な意欲を基に、今後数年で優れた成長、財務利益、フリー・キャッシュ・フローを実現する態勢を整えています。」

その他の出来事

当四半期、シュルンベルジェは当社普通株式140万株を1株当たり平均69.79ドル、総額9700万ドルで買い戻しました。

2018年2月23日、シュルンベルジェとサブシー7 S.A.は、2015年に設立されたサブシー・インテグレーション・アライアンスの成功に基づき、合弁事業を設立する独占交渉に入ったことを発表しました。この合弁事業はサブシー7が50%所有し、シュルンベルジェが50%所有します。

2018年4月18日、取締役会は、流通普通株式1株当たり0.50ドルの四半期配当を承認しました。この配当金は、2018年6月6日現在の登録株主に対し、2018年7月13日に支払われます。

地域別連結売上高

              (単位:100万) 四半期 変化率 2018年3月31日締め     2017年12月31日締め     2017年3月31日締め 前四半期比     前年同期比 北米 $2,835 $2,811 $1,871 1% 52% 中南米 870 1,034 952 -16% -9% 欧州/CIS/アフリカ 1,704 1,808 1,652 -6% 3% 中東・アジア 2,309 2,396 2,318 -4% 0% その他 111 130 101 n/m n/m $7,829 $8,179 $6,894 -4% 14% 北米部門の売上高 $2,835 $2,811 $1,871 1% 52% 海外部門の売上高 $4,883 $5,237 $4,922 -7% -1% n/m = not meaningful(非適用) 第1四半期の売上高は78億ドルで、前四半期比で4%減少しました。北米での売上高は1%増加しましたが、海外では季節的要因で売上高は7%減少しました。

北米部門

北米地域の売上高は、前四半期比で1%増加しました。陸上での活動は活発でしたが、ウェスタンジーコのマルチクライアント・ライセンスの売上は、弱含みながらも通常の年度末の売上から減少し、沖合事業の売上高が減少したことから、その効果は相殺されました。キャメロンを除く北米陸上事業の売上高は、米国の陸上リグカウントの増加に伴い4%増加しました。この増加の要因は、カナダでの活動の活発化と、米国のシェールオイル坑井の長い水平区間の掘削で回転操行性システムに対する需要が高まり、掘削グループの活動が活発になったことです。ワンスティム(OneStimSM)では、引き続き水圧破砕設備を追加しましたが、市場での過剰設備により稼動率が低下し、効率が悪くなり、価格が低下したため、予定より追加量は少なくなりました。砂の鉄道輸送が広い範囲で中断したことも活動に影響を及ぼしました。キャメロン・グループの売上高は、年度末に坑口システムおよびバルブ・計測の製品売上が伸びたことから、前四半期比では季節的に減少しました。

海外部門

中南米地域の売上高は、前四半期比で16%減少しました。これは、プロジェクトの遅れによりエクアドルでのSPMプロジェクトの売上高が減少したことや、アルゼンチンで水圧破砕ステージカウントが減少したことから、生産グループの活動が低下したためです。ブラジルでは、新たな沖合プロジェクトが始動したものの活動は減少し、また、ベネズエラでの活動は引き続き低下しました。メキシコ・中米地域市場の売上高は若干増加しました。陸上での補修活動は増加しましたが、新しい統合掘削サービス(IDS)プロジェクトの開始が遅延しました。キャメロン・グループの売上高が季節的に減少したことも、売上高減少の要因となっています。

欧州・CIS・アフリカ地域の売上高は前四半期比で6%減少しました。これは主に、ロシアとカスピ海地域で季節的に活動が減少してすべての製品ラインに影響が及んだことが原因です。英国・大陸欧州地域市場でも活動は低下しました。その要因は、天候および顧客企業の掘削計画による遅延、ならびにソフトウエア統合ソリューション(SIS)ソフトウエアの売上が減少したことです。サハラ以南アフリカの売上高は前四半期比で若干減少しました。これは、ガボン、ナイジェリア、ガーナでの統合プロジェクトが当四半期後半に始動し、活動が主にプロジェクト計画と設備動員に集中したためです。北アフリカ地域市場でも製品の売上が軟調となり、売上高は前四半期比で若干減少しました。しかし、リビアとチャドで陸上プロジェクトが始動したことから、この影響は部分的に相殺されました。この地域での売上高の減少は、ロシア・中央アジア地域市場においてキャメロン・グループの売上高が増加したことで部分的に相殺されました。

中東およびアジア地域の売上高は、前四半期比で4%減少しました。その要因は、中東陸上事業で価格圧力が高まり、掘削および水圧破砕活動が減少したことです。極東・オーストラリア地域市場では、SISソフトウェアの売上が減少し、坑井建設プロジェクト活動が低下したために、売上高は減少しました。東南アジア地域市場では、ウェスタンジーコのマルチクライアント地震探査ライセンスの売上が減少したため、売上高は減少しました。キャメロン・グループの売上高は前四半期比で若干減少しました。アジアでは売上高は増加したものの、中東で季節的に売上高が減少したため、その効果は相殺されました。これらの売上高減少は、中東における長期坑口施設プロジェクトの売上高増加により部分的に相殺されました。

油層定義グループ

              (単位:100万) 四半期 変化率 2018年3月31日締め     2017年12月31日締め     2017年3月31日締め 前四半期比     前年同期比 売上高 $1,556 $1,638 $1,618 -5% -4% 税引き前営業利益 $307 $360 $281 -15% 9% 税引き前営業利益率 19.7% 22.0% 17.3% -224 bps 240 bps 油層定義グループの売上高は前四半期比で5%減少して16億ドルとなり、その77%は海外市場の売上高でした。売上高減少の要因は、ロシアで季節的にワイヤーライン活動が低下したことの影響で、米国メキシコ湾、アジア、オーストラリアでウェスタンジーコのマルチクライアント・ライセンスの売上が減少したことです。SISソフトウエアの売上が減少したことも売上高減少の要因となりました。しかし、ブラジル、カタール、エジプトで試験サービスの活動が高まり、中東での長期の坑口施設プロジェクトにより売上が増加したことで、この売上高減少の影響は部分的に相殺されました。

油層定義グループの税引き前営業利益率は20%で、前四半期比で2.24ポイント低下しました。これは、ロシアで利益率の高いワイヤーラインの活動が季節的に低下したことと、SISソフトウエアの売上が減少したためです。

油層定義グループは、統合サービス管理(ISM)事業、契約締結、統合ソフトウエアおよび分野知識の応用により営業業績を高めたことで利益を上げました。

ニューファンドランド沖合では、ISMが11月に始動したヘブロン・プラットフォームで掘削および坑井仕上げ関連のサービスを提供しました。

西アフリカでは、コンゴ共和国のアングロ・アフリカン・オイル&ガスの子会社であるペトロ・クイルが、シュルンベルジェと、下部コンゴ盆地のティラピア油田の坑井で掘削支援サービスを提供するISM契約を結びました。ペトロ・クイルはティラピア油田の56%の持分を保有しており、掘削作業は2018年6月に開始される予定です。シュルンベルジェのサービスには、泥水検層、ワイヤーライン、セメンチング、掘削、ドリルステム試験、チュービング搬送穿孔が含まれます。

DELFI *コグニティブE&P環境により探鉱・生産(E&P)チーム間の共同作業が可能になり、E&P資産を最適化する上で利用可能なすべてのデータと科学の潜在力を最大限に活用することができます。DrillPlan *デジタル坑井建設計画ソリューションは、DELFI環境の第1段階であり、坑井計画プログラムを週単位ではなく日単位で実行することができます。最近のDELFI環境の契約締結およびDrillPlanソリューションを用いた操業業績は以下のとおりです。

• カンティウムLLCは、シュルンベルジェと、米国メキシコ湾のベイ・マーチャンドおよびメイン・パス油田で5年のSIS契約を結びました。このサービスとしてのソフトウエア(SaaS)契約では、DELFIコグニティブE&P環境を提供します。

• ペトロ・ハントは、ウィリストン盆地の坑井でDrillPlanソリューションを試験的に採用し、坑井計画の開発時間を50%以上短縮しました。

• PRI オペレーティングLLCは、テキサス州西部でDrillPlanソリューションを採用し、デラウェア盆地の7つの水平坑井の掘削計画時間を短縮しました。DrillPlanソリューションにより、最初の坑井は4日で計画することができ、残りの6つの坑井はそれぞれ1日強で計画し、顧客企業は計画時間を18日短縮することができました。

エジプトでは、坑井サービスがクウェート石油公社向けにKinetix Shale *貯留層重視の刺激・生産ソフトウエアを採用し、アポロニアJDガス田の水平坑井で、オフセット垂直坑井と比較して生産量を500%増加させました。この炭酸塩貯留層は、主に、高多孔性の柔らかい白亜と浸透性の低い石灰石から成り、多くの水圧破砕段階が必要です。Kinetix Shaleソフトウエアにより、途切れなく総合的に地震探査から坑井刺激までのワークフローが可能になり、この非在来型貯留層を多段階で最適化することができました。

同じくエジプトでは、シュルンベルジェとTGS-NOPECジオフィジカル・カンパニーが、エジプト紅海での新たなプロジェクトを発表しました。これは、サードパーティ船舶を用いた1万kmの2次元ロングオフセット広帯域マルチクライアント地震探査データの取得が含まれます。このプロジェクトは、サウスバレー・エジプト石油公社(GANOPE)との合意の一環で、シュルンベルジェとTGSは、エジプト紅海沖合の約7万km2の公海域で、独占的なマルチクライアント権を最小限15年間保有します。

カラチャガナク・ペトロリアム・オペレーティングBV(ENI、シェル、シェブロン、ルクオイル、カズムナイガスのコンソーシアム)は、シュルンベルジェとスマート・オイル LLP(カザフスタンの石油会社)との合弁会社であるSLSオイルと、カザフスタンで、2回の1年延長オプションを含む高度スリックライン・サービスを提供する3年契約を結びました。操業は2018年第2四半期に開始される予定です。

掘削グループ

              (単位:100万) 四半期 変化率 2018年3月31日締め     2017年12月31日締め     2017年3月31日締め 前四半期比     前年同期比 売上高 $2,126 $2,180 $1,985 -2% 7% 税引き前営業利益 $293 $319 $229 -8% 28% 税引き前営業利益率 13.8% 14.6% 11.5% -85 bps 222 bps 掘削グループの売上高は前四半期比で2%減少して21億ドルとなり、そのうち71%は海外市場の売上高でした。北米陸上で傾斜掘り活動が好調だったものの、海外では季節的に掘削活動が低下したことが主にM-I SWACOの事業に影響を及ぼし、その効果は相殺され、マイナスの影響が出ました。北米で売上高が改善した要因は、沖合および特に陸上で掘削・計測の製品とサービスの採用が増えたことです。これは、シェールオイル坑井で長い水平区間を掘削するために必要な回転操行性システムの需要が引き続き高まったことや、カナダ西部で冬季の掘削活動が活発になったためです。海外地域で売上高が減少した要因は、北半球でリグ関連の活動が季節的に低迷したこと、北海で天候によるプロジェクト遅延があったこと、英国・大陸欧州および極東・オーストラリア地域市場でIDSプロジェクトが完了したこと、およびベネズエラで引き続き掘削活動が低下したことです。しかし、海外の活動は低下したものの、クウェートとイラクでIDSプロジェクト活動が活発になったため、その影響は部分的に相殺されました。

掘削グループの税引き前営業利益率は14%で、前四半期比で0.85ポイント低下しました。米国で掘削・計測およびビット・掘削ツールの技術の採用が増えたことから価格の勢いは継続しましたが、海外市場では価格圧力があり、季節的に活動が低下したことから、その効果は相殺され、マイナスの影響が出ました。

掘削グループの第1四半期の業績は、統合サービスの契約締結、IDS操業効率、幅広いドリルビット技術によりバレル当たりのコストを抑えたことで支えられました。

ロシアでは、シュルンベルジェは主要サービス提供企業の1社として、サハリン-1コンソーシアムと共同で、オホーツク海のチャイウオ油田で、オルラン・プラットフォームから15,000 mの世界最長の大偏距井を掘削しました。技術的に難しい環境において、サハリン-1コンソーシアムと統合シュルンベルジェ・チームは2年にわたって共同で計画を立て、掘削計画を最適化し、サハリンの大偏距掘削センター・オブ・エクセレンスを介して、他の重要なサービスと製品ラインを統合しました。

サウジアラムコは、シュルンベルジェと、さまざまな油田の70本の陸上坑井で、リグおよび坑井建設サービスを提供する3年間のLSTK掘削契約を結びました。この契約には、オプションとして2年の延長期間があり、操業は2018年第2四半期に開始される予定です。

デンマークでは、トタル傘下の企業であるマースク・オリエ・オゥ・ガス(Mærsk Olie og Gas)がシュルンベルジェと、生産用化学薬品の供給、化学管理サービス、タンク管理で総額1億4000万ドルの7年契約を結びました。これには3回の1年延長オプションが含まれています。作業範囲には、標準化学と、北海向けカスタム・ソリューションの設計が含まれ、これには、研究所分析、製品試験、適格性認定および実施が含まれます。この契約は、2012年から2018年までの同様の契約に続くものです。

北米では、シェルがシュルンベルジェと、ヴィト開発プロジェクトで、米国メキシコ湾の8つの坑井で、掘削流体、特殊ツール、濾過サービスを提供する3年契約を結びました。技術には、M-I SWACO DIPRO *高密度二価貯留層ドリルイン流体、BREAKDOWN HD *高密度泥壁破壊システム、Torrential *高流動濾過ユニットが含まれます。

北海ノルウェー区間では、IDSによりアケルBP(Aker BP)はタンバル油田の難しい井坑井区間で、支出承認書(AFE)に対し1,200万ドル節約することができました。IDSチームは顧客企業と密接に協力し、AFEと比較して掘削時間を14日短縮しました。この坑井では、1回のビット操作で約7日間で総深度4,360 mまで掘削しました。これに対し、近隣の坑井では9回のビット操作で37日かかりました。採用した技術には、OptiWell *坑井建設パフォーマンス・サービス、PowerDrive Orbit *回転操行性システム、AxeBlade *条付きダイヤモンド・エレメントビット、RheGuard *低ECDインバートエマルジョン流体システムが含まれます。

クウェートでは、クウェート国営石油会社が、2019年まで延長されたサブリーヤおよびラウダタイン油田で統合坑井建設サービスを提供する既存のIDS契約に第3のリグを追加しました。これまで、このプロジェクトでは24の坑井を掘削しました。IDSはいくつかの技術を採用しました。これには、PowerDrive *回転操行性システム・ファミリー、およびStingBlade *円錐ダイヤモンド・エレメントやAxeBlade条付きダイヤモンド・エレメントビットなどのドリルビット技術が含まれます。

ノルウェーでは、IDSとヴィンテルスハル・ノルゲ(Wintershall Norge)は、ブラーゲ油田の5つの坑井キャンペーンで1日当たりの掘削距離を225%伸ばし、それぞれの坑井は予定より早く、予算未満で掘削することができました。この新しい掘削キャンペーンの前には、この後期の油田で一般的に見られた操業上の坑井建設の問題により、掘削作業は1年間停止されました。掘削停止中に、IDSはヴィンテルスハル・ノルゲと協力して、インセンティブに基づく契約により効率的坑井アプローチを開発しました。このアプローチの成功により、油田の耐用年限が延びました。

BWオフショアはシュルンベルジェと、数件の坑井建設サービス契約を結んだほか、ボア・ドリリングとガボンのプロジェクトでリグ契約を結びました。シュルンベルジェの契約には、掘削同時計測・検層、掘削流体・固体管理、セメンチング、ワイヤーライン検層、泥水検層、掘削ビットおよびリーマー、予備的採揚機器・サービス、坑井仕上げ、砂管理サービスが含まれます。掘削は2018年1月下旬に開始され、最初の坑井が完成しました。シュルンベルジェの統合プロジェクトマネジャーは、BWオフショアの掘削・運営チームの監督の下、多くのシュルンベルジェ製品ラインを調整しています。シュルンベルジェのサービスとボア・ドリリングのリグ提供は、安全で信頼性の高い効率的な掘削作業を提供する次の段階です。

ブラジル沖合では、ビット・掘削ツールが、ペトロブラス向けに、ブジオス油田でStinger*円錐ダイヤモンド・エレメント技術を採用し、掘削時間を5日以上短縮しました。この深海サントス盆地のプレソルトは、硬い炭酸塩と低多孔性の堆積物層で構成されており、掘削には困難が伴います。Singerエレメント技術により、ペトロブラスは、634 mの最長の坑井区間を1回の操業で、ブジオス油田で1メートル当たり最低のコストで掘削することができました。

生産グループ

              (単位:100万) 四半期 変化率 2018年3月31日締め     2017年12月31日締め     2017年3月31日締め 前四半期比     前年同期比 売上高 $2,959 $3,079 $2,187 -4% 35% 税引き前営業利益 $216 $315 $110 -31% 96% 税引き前営業利益率 7.3% 10.2% 5.0% -291 bps 227 bps 生産グループの売上高は前四半期比で4%減少して30億ドルとなり、そのうち49%は海外市場の売上高でした。売上高減少の大部分は海外市場で発生しました。これは、ロシアで季節的に活動が低下したことと、アルゼンチンとサウジアラビアで水圧破砕ステージカウントが減少したためです。前四半期比で、北米での生産グループの売上高は若干増加しました。ワンスティム(OneStim)では、顧客企業の坑井仕上げ活動の増加が控えめであったことなど、水圧破砕市場における一時的な逆風があったため、前四半期比でステージカウントの伸びが抑えられました。業界全体で水圧破砕の容量が増えたことや、業界での砂の鉄道輸送が中断したことから、稼働率が低下して効率が悪くなり、価格も若干低下しました。全体として、SPMの売上高は前四半期比で若干増加しました。

生産グループの税引き前営業利益率は7%で、前四半期比で2.91ポイント低下しました。これは前述の一時的な逆風によるもので、北米の水圧破砕市場に影響を及ぼしました。業界全体で砂の鉄道輸送が中断したものの、当社は十分な砂の供給を確保し、強力なサービス品質を提供し、顧客ベース全体で総合的な事業の継続を維持しましたが、そのために追加コストが発生し、当グループの営業利益率に影響が及びました。

生産グループは、統合生産サービス(IPS)契約締結、坑井刺激および人工採油技術の導入により利益を上げました。

インドでは、ベダンタ・リソーシズ(ケアン・オイル&ガスがインドでの石油ガス事業を運営)がシュルンベルジェと、陸上RJ-ON-90/1鉱区の2つの油田で総額2億1400万ドルのIPS契約を結びました。この契約には、複数の製品ラインの技術を用いたラアージュシュワリ深層ガス田の42の坑井およびアイシュワリヤー油田の39の坑井の統合的開発が含まれます。

ロシアでは、坑井サービスがスラブネフチ・メギオネフチェガス(Slavneft-Megionneftegaz)向けにBroadBand Sequence *破砕サービスを採用し、テイラコフスコエ油田の在来型砂岩貯留層の多段水平坑井を再破砕し、生産量を180%増加させました。BroadBand Sequenceサービスでは、坑井の裸孔区間を順次分離して、各区間のすべてのクラスターを確実に破砕し、この坑井の生産能力を向上させました。

北米陸上では、シュルンベルジェはBP向けに、高圧高温の坑井で、BroadBand Sequence破砕サービスおよびWellWatcher Stim *坑井刺激監視サービスを採用し、貯留層との接触を向上させました。BroadBand Sequenceサービスにより、プラグと穿孔法を制限するケーシングパッチの問題を克服しました。これらのサービスにより、ケーシングパッチの下でさらに3000フィートの水平坑井区間を刺激することができ、WellWatcher Stimサービスは、対象となる穿孔クラスターが効果的に処理されたことを確認しました。

カスピ海ロシア区間では、坑井サービスが、ルクオイル・ニジュネボルジュスクネフチ(LUKOIL-Nizhnevolzhskneft)向けにOpenPath Reach *拡張接触刺激サービスを採用し、コルチャギナ油田の2つの水平坑井で、以前の生産レベルと比較して、圧入指数を平均300%向上させました。これらの坑井の水平区間は、在来型の砂岩および炭酸塩地層を通るため、刺激と浸透率に問題がありました。VDA *粘弾性分岐流体により、処理流体を圧入性の低い炭酸塩区間に分流させ、貯留層の接触を最大化して、2つの坑井の刺激を最適化しました。

パーミアン盆地では、石油技術専門家による統合チームが、マック・エナジー・コーポレーション向けにサンアンドレス地層で坑井仕上げ最適化調査を実施しました。技術を組み合わせることで坑井の仕上げを最適化し、これにより、初年度と比較して基準生産量は412%増加し、この盆地の平均生産量を250%上回りました。CMR-Plus *結合型磁気共鳴ツール、Sonic Scanner *音響スキャニング・プラットフォーム、およびFMI *フルボア地層マイクロイメジャーから取得したデータを組み込んで、3次元盆地モデルを構築しました。Kinetix Shale貯留層重視刺激・生産ソフトウエアとINTERSECT *貯留層シミュレーターを用いて、破砕処理設計と増産を最適化しました。水平坑井におけるThruBit *スルー・ザ・ビット検層サービスの測定値を組み込み、穿孔の最適な配置を行い、クラスターの効率を確保しました。

ノースダコタ州では、人工採油ソリューションが、バッケン・シェール坑井で技術を組み合わせ、機器の交換を減らし、作業コストを削減しました。この坑井の当初の高い生産率は低下しており、プロッパントの逆流による摩耗で、厳しい環境で操業していました。顧客企業は、低流量人工採油に切り替えるまでは、単一の電動水中ポンプ(ESP)で坑井の水位を下げなければなりませんでした。Continuum *非在来型長寿命ESPステージ技術を備えたREDA Maximus * ESPシステムを設置することで、ポンプ寿命はこの油田の平均寿命の2倍以上に伸び、石油生産が先送りされることがなくなりました。

クウェートでは、坑井サービスが、クウェート国営石油会社向けにAllSeal *水・ガス適合サービスを採用し、Khashman油田の1つの坑井の産油量を900 bbl/日増加させました。この坑井は当初は、ウォーターカット96%で生産されており、最初の解決策はポンプを取り外し、水区間を分離し、新たな区間を穿孔することでしたが、これには、現場に補修用リグが必要でした。その代わりに、AllSealサービスは水区間に粒状のゲルを注入してこれを分離したため、リグの必要性が無くなり、操業コストを削減することができました。新しい区間を穿孔すると、ウォーターカットは90%低下し、石油生産量は300%増加しました。

キャメロン・グループ

              (単位:100万) 四半期 変化率 2018年3月31日締め     2017年12月31日締め     2017年3月31日締め 前四半期比     前年同期比 売上高 $1,310 $1,414 $1,229 -7% 7% 税引き前営業利益 $166 $203 $162 -18% 2% 税引き前営業利益率 12.7% 14.4% 13.2% -169 bps -50 bps キャメロン・グループの売上高は前四半期比で7%減少して13億ドルとなり、そのうち56%は海外市場の売上高でした。売上高減少の主な要因は、季節的にプロジェクト量が減少したことと、製品の売上が減少したことです。OneSubsea(ワンサブシー)では、プロジェクトの受注残減少により売上高が減少しました。他のキャメロンの製品ライン(掘削システム、坑口システム、バルブ・計測)でも、季節的な要因で売上高は前四半期比で減少しました。地域別では、ロシアとアジアの売上高は前四半期比で増加しましたが、北米、中東、中南米で季節的に売上高が減少したため、その効果は相殺されマイナスの影響が出ました。

キャメロン・グループの税引き前営業利益率は13%で、前四半期比で1.69ポイント低下しました。これは主にワンサブシーのプロジェクト受注残が減少したためです。

キャメロン・グループの第1四半期の業績は、ワンサブシーの統合資本効率的ソリューションおよび圧力制御式掘削(MPD)システムの契約締結により後押しされました。

ノーブル・エナジーは、シュルンベルジェと、東地中海のリバイアサン・プラットフォームに2000トンのシングルリフト・プロセス・モジュールを設置するエンジニアリング・供給契約を結びました。契約範囲には、前処理、塩分除去、およびモノエチレングリコールの再生が含まれます。PUREMEG *回収・再生システムは、ワンサブシーの統合的高資本効率ソリューションの1つです。同じプロジェクトでは、ワンサブシーとノーブル・エナジーは、2017年に10,000-psiの水平生産ツリー、ツリー搭載制御装置、ツリー外制御装置、およびトップサイド制御装置を提供する契約を結んでいます。

キャメロン・グループは、シードリル・リミテッド(Seadrill Limited)から、シュルンベルジェが提供した3台目のMPDシステム用統合ライザージョイントの670万ドル相当の購入注文を受けました。統合ライザージョイントにより、モジュール式の柔軟な設計で効果的なライザー・ガス処理とMPD操作が可能となり、リアルタイムに操業を適応させることができます。

米国メキシコ湾では、ワンサブシーとその海底サービス・アライアンスのメンバーであるヘリックス・エナジー・ソリューションズが、大手国際探鉱・生産(E&P)企業向けに共同開発した15,000 psiの坑井介入ライザーシステムの最初の操業を完了しました。これは、賃貸で利用可能なこの種で初めての独自のビジネスモデルに基づいたもので、これにより、顧客企業は先行設備投資と、耐用年限にわたる保守および保管運用コストを節約することができます。2015年中頃に建設が開始されたこのシステムは、高圧の海底坑井の介入ニーズの高まりに対応したものです。

財務諸表

要約連結損益計算書

          (単位:100万、ただし1株当たりの金額を除く)   四半期 3月31日締め         2018   2017   売上高 $7,829 $6,894 利息およびその他の収入 42 46 経費 売上原価 6,802 6,076 研究・エンジニアリング 172 211 一般管理費 111 98 合併・統合 (1) - 82 利息         143   139 税引き前利益 $643 $334 所得税 (1)         113   50 純利益 $530 $284 非支配持分に帰属する純利益         5   5 シュルンベルジェに帰属する純利益 (1)         $525   $279   シュルンベルジェの希薄化後1株当たり利益(1)         $0.38   $0.20   平均流通株式数 1,385 1,393 希薄化後平均流通株式数         1,394   1,402   経費に含まれる減価償却費(2)         $874   $989   (1)   詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。 (2) 有形固定資産の償却および無形資産の償却、マルチクライアント地震探査データ費用、SPM投資を含みます。 要約連結貸借対照表

                (単位:100万)   3月31日締め 12月31日締め 資産の部         2018       2017 流動資産 現金および短期投資 $4,165 $5,089 売掛金 8,472 8,084 その他の流動資産         5,419       5,324 18,056 18,497 固定資産 11,556 11,576 マルチクライアント地震探査データ 707 727 のれん 25,120 25,118 無形資産 9,217 9,354 その他の資産         6,822       6,715           $71,478       $71,987   負債および株主資本の部                   流動負債 買掛金・未払負債

プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ