サノフィパスツール、トロントに最先端のワクチン工場を建設 オンタリオ州、カナダ連邦政府、7千万カナダドルを支援

プレスリリース発表元企業:カナダ・オンタリオ州政府経済開発省 日本広報窓口

配信日時: 2018-04-19 17:00:00


世界最大規模のヒト用ワクチン製造販売会社サノフィパスツール(本社:フランス・リヨン)は総額5億カナダドル(約430億円)を投資し、最先端のワクチン製造施設をトロントに建設します。この投資に対し、オンタリオ州とカナダ連邦政府は7,000万カナダドル(約60億円)の助成金、資金提供で支援します。今回の設備投資を通じて、1,250人の雇用が新たに創出、または、維持されます。

世界最大規模のヒト用ワクチン製造販売会社サノフィパスツール(本社:フランス・リヨン)は総額5億カナダドル(約430億円)を投資し、最先端のワクチン製造施設をトロントに建設します。この投資に対し、オンタリオ州とカナダ連邦政府は7,000万カナダドル(約60億円)の助成金、資金提供で支援します。今回の設備投資を通じて、1,250人の雇用が新たに創出、または、維持されます。


オンタリオ州トロント北部にある同社の歴史的なコンノート・キャンパス敷地内に建設される製造施設は、15万平方フィートの広さを持ち、Bulk Biologics Facility(バルク生物製剤施設)と呼ばれ、この規模のワクチン製造施設としては、初となります。


同社は、この製造施設が2023年に稼働すれば、多くの子どもやその家族を百日咳による生命の危機から守ることができるワクチンの生産を倍増することができ、世界で増大する「5成分無細胞百日咳(5-acP)抗原」と呼ばれるワクチンの需要にもこたえることができるとしています。この百日咳ワクチンは、カナダで研究開発されたもので、製造施設完成後は、世界の30以上の市場に出荷される予定です。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM0MTE5NyMyMDA0MjQjNDExOTdfc1BjamZ0bHZuVi5qcGc.jpg ]


中央左:サノフィパスツール 上級副社長ヴィンセント・ ヒンゴット(国際産業事業統括責任者)


同社のワクチン製造施設建設の発表にあたって、オンタリオ州政府のスティーブン・デル・ドゥ―カ経済開発・成長省大臣は、「サノフィパスツールがオンタリオ州での事業を大幅に拡大することに心を躍らせています。新設される製造施設は、イノベーションを推進し輸出をグローバルに拡大するオンタリオ州のニューエコノミーにとって重要な原動力の一つとなります。これは、オンタリオ州のすばらしい人材、ダイナミックなビジネス環境、活気のあるイノベーション・エコシステム(イノベーションを創出するシステム)を証明するものです。本日のサノフィパスツールの発表は、医療の将来にとって、そしてオンタリオ州の経済と繁栄にとって、すばらしいニュースです」と述べました。


ナブディープ・べインズ カナダ連邦政府イノベーション・科学・経済開発大臣は次のように述べています。

「カナダ政府は、カナダの生命科学部門を支援し、新しい、革新的な製造技術の採用を推進することを誇りに思います。このサノフィパスツールとのプロジェクトは、カナダ国民に給料の高いミドルクラスの雇用をもたらしますが、より重要なことは、わが国民の健康を守り、改善するということです。これこそ、カナダ国民にとって、高いクオリティ・オブ・ライフをもたらす技術革新への投資の実例のひとつです。」


サノフィグループ上級副社長のディビッド・ロウ(David Loew)サノフィパスツール代表は、次のように述べています。

「カナダには、ワクチンの研究開発における強力な伝統と実績があります。今回の投資によって、世界中の人々の健康を守り、増進するというわが社の努力の中で、カナダが中心的な役割を果たすのだという思いを改めて強くします。ワクチンは毎年300万人の生命を救います。この新しい施設は、ワクチンで予防可能な病気に誰もかからず、命を落とすことのない世界へまた一歩近づけることになります。」


関連情報

・7,000万カナダドルのうち、カナダ連邦オンタリオ州南部経済開発庁(FedDev Ontario)が提供する2,000万カナダドルは「高度製造業ファンド」(Advanced Manufacturing Fund )から後日返済する資金として提供されます。残りの5,000万カナダドルはオンタリオ州の「雇用と繁栄の基金」からの助成金として提供されます。

・サノフィは、世界最大規模の医薬品会社で、サノフィパスツールはサノフィグループのワクチン部門で世界最大のワクチン製造会社の一つです。世界100カ国において10万人以上を雇用し、カナダ国内で1,900人近くを雇用しています。その80%はワクチンの仕事に従事しています。

http://www.sanofi.co.jp/l/jp/ja/layout.jsp?scat=D82F96A2-2D4E-48F2-81D3-0A1D929A2F37(日本語)

・トロントに本社を置く同社のカナダ法人はカナダ国内の企業のうち、2016年の研究開発費がトップ30社に入りました。2016年に同社は、1億3,000万カナダドルをカナダにおける研究開発に投資し、カナダ全土で雇用創出、事業機会の拡大に貢献しています。

・グレータートロント地域には、北米の最大の生命科学部門の集積地の一つとなっており、1,400社以上が37,000人以上を雇用しています。

・2016年に、カナダの製薬産業は100億カナダドルの国内生産を生み出し、3万人近くを雇用して、カナダ経済のイノベーションを推進するのに重要な貢献をしています。


※為替レートは1カナダドル=85.19円で計算しています。


■オンタリオ州について
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM0MTE5NyMyMDA0MjQjNDExOTdfQ0JvTFNNc2hIdC5wbmc.png ]


オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDPの39%、人口の38.7%、カナダの輸出品の38%がオンタリオ州に集中しています。オンタリオ州のビジネス環境は世界で成功するために設計されており、北米で効率のよい、国際貿易と投資の中心となっています。多文化の労働力、合理的な規則、低リスクの投資環境、競争力のあるビジネスコスト等多くの事柄が保証されています。

世界の主要企業がこれまでにオンタリオ州で事業を設立または、拡大を行ってきました。それらの企業の分野は、自動車、航空宇宙産業、ライフサイエンス、バイオテック、金融、鉱業など多岐にわたります。約200社の日系企業も、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、日産、三菱重工業、カプコン、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、キヤノン、住友精密などの主要企業が現地法人を置いています。


■オンタリオ州政府在日事務所について

オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Trade and Investment Office、東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の貿易・投資促進を図る目的で2006年2月に開設されました。同在日事務所は、日本企業の投資誘致活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体関係者の協調関係を深めるなど、様々な活動を通じてオンタリオ州の産業、ビジネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に取り組んでいます。





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