-ランサムウェアや遠隔操作ウィルスを疑似体験-理工学部・齋藤孝道教授が授業や付属中学・高校連携事業で実践
配信日時: 2017-10-31 14:00:00
明治大学理工学部情報科学科齋藤孝道教授(情報セキュリティ研究室)は、サイバーセキュリティを体験的に学習できるサイバーレンジシステムを開発しました。
このサイバーレンジシステムでは、サイバー攻撃への対処方法の体験的学習や、遠隔操作ウィルスによる標的型攻撃の疑似体験学習ができます。授業や付属中学・高校連携事業において実践し、参加者から好評を得ています。
昨今、インターネットの脅威はかつてない程高まっており、その被害は増加の一途を辿っています。サイバー攻撃は時を追うごとに巧妙になってきており、有効な対応策を講じることは容易ではありません。
このような状況下で、迅速にサイバー攻撃を特定し、これに対処することは、企業の事業継続・業績・評判にも直結する喫緊の課題であるものの、サイバーセキュリティ人材は圧倒的に不足しており、人材の育成が急務となっています。
理工学部情報科学科齋藤教授らは、昨今のサイバー攻撃・事件を模したストーリー型演習シナリオを作成し、それを受講者が、仮想空間上でのコンピュータ操作をしながら演習課題を解くことを可能とする、サイバーレンジシステムを開発しました。理工学部3年生の正規の実習授業において2016年4月から利用を開始し、これまでに180名(2017年10月現在)を超える学生がサイバーレンジシステムを利用しました。受講者の7割以上が好成績を収め、サイバーセキュリティの対処法を学びました。
さらに、そのような技術系人材向けでなく、一般的なパソコン利用者向けに、「ウィルス感染の疑似体験システム」も開発しました。それを、今年の3月と8月に、付属中学・高校の連携事業で実践。世界中で猛威を振るうランサムウェアと遠隔操作ウィルスによる標的型攻撃について、どのようなメールが届くのか、なぜ届いたメールを開封するといけないのか、開封するとどうなるのか、ウィルスに感染するとどうなるのか、などを机上の学習だけではなく、パソコンの操作を通して体験学習をしました。明治大学付属中学生、高校生からは「聞くだけの説明より、実際に操作をするので、サイバー攻撃の脅威をよく理解できた」など好評を得ました。
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プレスリリース提供元:@Press
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