ノーベル文学賞受賞から約1年、ハン・ガンから世界へのメッセージ『光と糸』12月19日発売。「最初から最後まで光のある本にしたかった」と著者が語る、受賞後初の作品。
配信日時: 2025-12-01 10:00:00
韓国で発売初日に1万部が売れた『光と糸』(文学と知性社、25年4月刊)が、斎藤真理子氏の翻訳でついに刊行。「日本語で読めるすべてのハン・ガンフェア」が12月下旬より開催決定。
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株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、韓国のノーベル文学賞作家、ハン・ガンさんの受賞後初の作品『光と糸』(斎藤真理子訳 税込定価2,200円)を2025年12月19日に発売いたします。
世界はなぜこれほど暴力的で、苦痛に満ちている?
と同時に、世界はなぜこれほど美しいのか?
――『光と糸』より
過去が現在を助けることはできるか?
死者が生者を救うことはできるのか?
――『光と糸』より
アジア人女性として初めてノーベル文学賞を受賞した、韓国人作家のハン・ガンさん。
2024年10月にノーベル文学賞を受賞したのち、感謝の言葉を発信したものの国内での記者会見は行わず、スウェーデン公共放送のインタビューで「世界には多くの苦痛があり、私たちはもう少し静かにしていなくてはなりません」と話しました。
その後、人前に出る機会を最小限に抑えながら、2025年4月に韓国で刊行された本書『光と糸』は、発売初日で1万部を売り上げ、またたくまに韓国の各書店の総合ベストセラー1位を独占しました。
人々に深い感動を与えたノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」全文、創作についてのエッセイ、5編の詩、光を求めて枝葉を伸ばす植物をめぐる庭の日記、そして著者自身による写真を、著者自らが編んだ、ノーベル文学賞受賞後初の作品です。
・『光と糸』ハン・ガン著 斎藤真理子訳 目次
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光と糸
いちばん暗い夜にも
本が出たあと
小さな茶碗
コートと私
北向きの部屋
(苦痛に関する瞑想)
声(たち)
とても小さな雪のひとひら
北向きの庭
庭の日記
もっと生き抜いたあとで
訳者あとがき
・光と愛をテーマにした構成
本書の最終ページにカラーで収録された、著者が8歳の時に書いた詩を起点に、光と愛をめぐって、著者自らが一冊の「作品」として作り上げた、ハン・ガン自身によるハン・ガン。
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ハン・ガンさんの小説、言葉、問い、闘い、思索が凝縮された珠玉の一冊『光と糸』(斎藤真理子訳)の発売に、ぜひご注目ください。
●著者 ハン・ガン
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/1118/12754-1118-f72bd9963bc54d046183e3726918a4da-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ](C) Paik Dahuim
1970年、韓国・光州生まれ。1994年、短編「붉은 닻(赤い碇)」でソウル新聞新春文芸より作家デビュー。2005年、短編「몽고반점(蒙古斑)」(後に『菜食主義者』に収録)で李箱文学賞を受賞。2016年『菜食主義者』でブッカー国際賞を受賞。2023年、『別れを告げない』でメディシス賞外国小説部門、翌年同作でエミール・ギメ・アジア文学賞を受賞。2024年、ノーベル文学賞を受賞。他の著書に小説『ギリシャ語の時間』、『回復する人間』、『少年が来る』、『すべての、白いものたちの』、詩集『引き出しに夕方をしまっておいた』、エッセイ集『そっと静かに』、絵本『かみなりせんにょと いなずませんにょ』、童話『涙の箱』など。また、「文藝」2019年秋季号に「京都、ファサード」を寄稿(後に『あなたのことが知りたくて』に収録)している。
●訳者 斎藤真理子
翻訳家。パク・ミンギュ『カステラ』(共訳)で第1回日本翻訳大賞、チョ・ナムジュ他『ヒョンナムオッパへ』で韓国文学翻訳院翻訳大賞、ハン・ガン『別れを告げない』で読売文学賞(研究・翻訳賞)を受賞。他の訳書にチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、ファン・ジョンウン『ディディの傘』、イ・ラン『声を出して、呼びかけて、話せばいいの』(共訳)など。著書に『増補新版 韓国文学の中心にあるもの』、『「なむ」の来歴』など。『光と糸』訳者あとがきより一部抜粋
人間性の陽溜まりと血溜まりと。
その二つが常に隣り合っていて、
どっちかへ行こうとしたらもう一つも
絶対に通らなくてはいけない。
ハン・ガンの小説にはそんなところがある。
●新刊情報
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/1118/12754-1118-294418a10b713705a58ba8185f5584ba-1390x2057.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]書名:光と糸
著者:ハン・ガン
訳者:斎藤真理子
仕様:四六変型版/上製/192頁
税込価格:2,200円(本体2,000円)
発売日:2025年12月19日
ISBN:9784309209418
URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309209418/
※電子書籍も同日に発売いたします。詳細は各電子書籍ストアでご確認ください。
●19万部を突破!ベストセラー『すべての、白いものたちの』河出文庫
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/1118/12754-1118-a54fbfee4cc68502315ed2b1dadfce76-500x711.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]著者:ハン・ガン
訳者:斎藤真理子
文庫版解説:平野啓一郎
仕様:文庫判/200頁
税込価格:935円(本体850円)
発売日:2023年2月7日
ISBN:9784309467733
URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309467733/
※電子書籍でも購入可能です。詳細は各電子書籍ストアでご確認ください。
●「日本語で読めるすべてのハン・ガンフェア」書店で開催!
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/1118/12754-1118-18c80cf64d09e383c6ef48ec0ae7ca3f-958x674.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「日本語で読めるすべてのハン・ガンフェア」パネル画像 ※実際のパネルにはMAPが見られるQRコードが入っています
開催時期:12月下旬より順次
開催書店:SNSなどで書店からの告知をご確認ください
参加出版社:河出書房新社 クオン 小峰書店 晶文社 白水社 評論社 毎日新聞出版(50音順)
★開催書店で邦訳全作品チャートなどを掲載した特製リーフレットを配布予定
著者が自らの創作の根底に流れるものを描いた新刊『光と糸』は、ハン・ガンの「一冊目」としても最適です。本書の刊行と同時に、ハン・ガンの邦訳書を刊行している出版社が合同で「日本語で読めるすべてのハン・ガンフェア」を企画しました。
フェアは全国の書店で12月下旬から順次開催予定です。こちらもぜひご注目ください!
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