H1抗ヒスタミン薬の注意すべき副作用と発症時期を特定
配信日時: 2025-05-26 11:10:31

~日本人リアルワールドデータを用いて調査~
東京慈恵会医科大学 医学部医学科5年生 高塚美郁子、臨床薬理学講座 志賀剛教授らは日本の医薬品副作用報告データベース(JADER)を用いて、22種類のH1抗ヒスタミン薬に関連する14の有害事象の報告件数と発症時期を後ろ向きに解析し、H1抗ヒスタミン薬で頻発する副作用の特徴を明らかにしました。
本研究の成果は、2025年4月22日付で「International Journal of Clinical Pharmacology and Therapeutics,」誌に原著論文として掲載されました*。
本研究のポイント
脱毛症、血管浮腫、肝毒性、意識消失、スティーブンス・ジョンソン症候群などの有害事象でシグナルが高かったことから、より抗ヒスタミン薬に特異的であった。
アナフィラキシーや皮膚疾患など重篤な有害事象は治療開始から1週間以内に多く発症していた
肝毒性や再生不良性貧血などの有害事象は、治療の期間中を通じて発症していた
H1抗ヒスタミン薬は、我が国でもアレルギー疾患等で広く使用されているにもかかわらず、リアルワールドでの有害事象(AE)については体系的に評価されていませんでした。この研究により、H1抗ヒスタミン薬を処方した患者において、とくに注意すべき副作用と投与後の期間が明らかとなり、日常診療における薬物モニタリングやファーマコビジランスの指針として活用できることが期待されます。
研究メンバー:
・東京慈恵会医科大学 医学部医学科 5年生 高塚 美郁子
・東京慈恵会医科大学 臨床薬理講座 教授 志賀 剛
・東京慈恵会医科大学 臨床薬理講座 教授 橋口 正行
*Mikako Takatsuka, Masayuki Hashiguchi, Tsuyoshi Shiga. H1 antihistamine-induced adverse events and time to onset: A retrospective analysis using the Japanese Adverse Drug Event Report Database PMID: 40260600 DOI: 10.5414/CP204707
Int J Clin Pharmacol Ther . 2025 Apr 22. doi: 10.5414/CP204707. Online ahead of print.
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