グーグル・ルナーXプライズに挑戦するイスラエルのチームがスペースXのファルコン9で民間の月面ミッションに臨むべく打ち上げ契約を初めて締結

プレスリリース発表元企業:XPRIZE

配信日時: 2015-10-12 19:36:00

グーグル・ルナーXプライズに挑戦するイスラエルのチームがスペースXのファルコン9で民間の月面ミッションに臨むべく打ち上げ契約を初めて締結

スペースILがグーグル・ルナーXプライズのチームとして初めて、スペースフライト・インダストリーズを通じてスペースXのファルコン9打ち上げ装置を使用して2017年のミッションに臨む検証済みの打ち上げ契約を実現

(エルサレム)- (ビジネスワイヤ) -- エルサレムで本日開かれた記者会見で、イスラエルのルーベン・リブリン大統領やXプライズのボブ・ワイス副会長兼社長と共に、スペースILは月へのレースにおける重要な節目について発表しました。当チームは、2017年下半期に予定するミッションに向けて、スペースXのファルコン9打ち上げ装置に「月への切符」を確保しました。これにより、スペースILは賞金3000万米ドルのグーグル・ルナーXプライズ・コンテストで検証済みの打ち上げ契約を実現した最初のチームとなりました。当チームは、イスラエル初の月へのミッションだけでなく、世界初の民間による月面ミッションも達成することを目指しています。

Xプライズのボブ・ワイス副会長兼社長は、次のように述べています。「スペースILの打ち上げ契約の受領と検証を正式に確認できて誇りに思います。これにより、当チームは今のところこの重要な成果を実証したグーグル・ルナーXプライズの最初で唯一のチームとなりました。この成果の大きさはどれだけ誇張しても足りず、民間資金による組織として前例のない画期的な取り組みです。これにより、このコンテストの心躍る局面がスタートし、その中で他の15チームは2016年末までに検証済みの打ち上げ契約を実現すべく取り組みます。これでXプライズとグーグルの全関係者は、大きな誇りを持って「新しい宇宙レースが始まった!」と言うことができます。」

グーグル・ルナーXプライズを受賞するには、民間資金によるチームが2017年12月31日のミッション終了期限までに無人探査機の月面着陸を成功させ、最低500メートルの探査を行い、高精細の動画と静止画を地球に送信する必要があります。

スペースILのエラン・プリブマン最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「月面に探査機を軟着陸させたことがある国は、米国、旧ソ連、中国の3カ国しかありません。今や、小国イスラエルがこの排他的なリストに追加されるという考えは、かつてないほど有望に思えます。昨年、私たちはプロジェクト資金と技術設計の両面で、月面着陸に向けて重要な進歩を遂げました。そして、ついに打ち上げ契約を確保できて非常に喜んでいます。これにより私たちは、新世代に科学、工学、技術、数学(STEM)の追求を鼓舞すべく、イスラエルで「アポロ効果」を再び生み出すというビジョンの実現に向けて大きく前進します。」

打ち上げ契約の締結は、スペースILの2つの主要スポンサーであるドクター・ミリアム&シェルドン・G・アデルソン・ファミリー財団とモリス・カーン氏のカーン財団が主導した追加的な資金調達ラウンドの完了により実現しました。

スペースILは、最近スペースXのファルコン9打ち上げ装置を購入した米国の宇宙企業スペースフライト・インダストリーズから打ち上げサービスを購入しました。スペースフライト・インダストリーズは、スペースILが探査機用の共同スペースを確保し、探査機はその他の観測装置群と共に打ち上げ装置内の指定されたカプセルに積み込まれることを発表する予定です。カプセルが打ち上げ装置から分離されると、探査機が自動的に飛び出します。探査機には月面に誘導する先進的なナビゲーションセンサーが使用され、ミッション制御室に待機する技術者が必要に応じて命令信号や修正信号を送信します。

スペースフライトのカート・ブレイク打ち上げ事業担当プレジデントは、次のように述べています。「スペースILのチームと密接に協力しながら、その月へのミッションの実現を支援できることを非常にうれしく思います。スペースILのグーグル・ルナーXプライズ受賞への戦いで重要な役割を果たせることに非常に満足しています。」

本日、スペースILは探査機の改良された新デザインも発表しました。探査機の外観については、世界的に有名なイスラエルの工業デザイナーであるアレックス・パドワ氏の助言を得てスペースILの技術者が完成させました。新モデルの最初の物理的構成要素は、スペースILの組み立てラボに既に到着し始めています。

スペースILについて

スペースILは、イスラエル初の探査機の月面着陸に取り組む非営利団体です。スペースILは、月への国際的レースであるグーグル・ルナーXプライズ・コンテストにエントリーした3人の若き技術者のヤリブ・バッシュ氏、クフィール・ダマリ氏、ヨナタン・ワイントローブ氏によって2010年末に設立されました。このコンテストで唯一のイスラエル・チームであるスペースILは、月面着陸に向けて小型のスマート探査機を建造しています。スペースILは、イスラエルがこの分野での卓越性の評判を継続して確保できるよう、イスラエルの科学・科学教育の推進に獲得賞金を使用すると誓約しています。このミッションを通じて、スペースILは新たな「アポロ効果」を生み出し、科学、工学、技術、数学(STEM)を選択するよう次世代のイスラエル人を鼓舞することを目指しています。詳細については、www.spaceil.comをご覧ください。

グーグル・ルナーXプライズについて

賞金3000万ドルのグーグル・ルナーXプライズは、世界中のエンジニアと起業家に課題と刺激を与えるこれまでにないコンテストであり、ロボットによる宇宙探査を低コストで行う方法の開発を目標としています。グーグル・ルナーXプライズを受賞するためには、2017年12月31日のミッション終了期限までに民間資金によるチームが月面へのロボットの着陸を成功させ、最低500メートルの探査を行い、高解像度の動画と静止画を地球に送信する必要があります。このミッションを最初に完了したチームには大賞として賞金2000万ドルが贈られ、2番目にミッションを完了したチームには500万ドルが贈られます。月の夜の切り抜けやアポロの着陸地点への到達といったさらなる技術・科学的成果には、ボーナス賞が贈られます。これらの賞のいずれかを獲得するには、各チームはそのミッション費用の90%が民間資金であることを証明する必要があります。詳細については、http://lunar.xprize.org/または@GLXPをご覧ください。

スペースフライトについて

スペースフライトは、宇宙へのアクセスを向上させて持続的な世界的啓発を可能にすべく、小型衛星の建造・打ち上げ・運用の方法を根本的に変えている次世代の総合宇宙サービス&ソリューション企業です。スペースフライト・システムズ、スペースフライト・サービシズ、スペースフライト・ネットワークスを含む市場をリードする子会社とサービスラインを通じて、スペースフライトは開発から打ち上げ、通信、運用までの費用対効果の高い包括的な小型衛星製品・サービスを提供しています。ワシントン州シアトルに本社を置くスペースフライトは、パートナー企業、地上局、打ち上げロケット提供企業の世界的ネットワークを通じて世界中にサービスを提供しています。詳細については、http://www.spaceflight.com/をご覧ください。

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