モンタナのチームが賞金200万ドルのウェンディ・シュミット・オーシャン・ヘルスXプライズの大賞を両部門で獲得

プレスリリース発表元企業:XPRIZE

配信日時: 2015-07-25 03:21:00

モンタナのチームが賞金200万ドルのウェンディ・シュミット・オーシャン・ヘルスXプライズの大賞を両部門で獲得

サンバースト・センサーズが画期的な海洋pHセンサーで受賞して150万ドルを獲得

(ニューヨーク)- (ビジネスワイヤ)-- Xプライズ(www.xprize.org)とウェンディ・シュミット氏は昨夜、フォーリン・アフェアーズと共同開催した授賞式で、賞金200万ドルのウェンディ・シュミット・オーシャン・ヘルスXプライズの受賞者を発表しました。これは、海洋の酸性化を正確に手頃なコストで測定するpHセンサー技術の画期的成果に賞金を贈る世界的コンテストです。モンタナ州の化学者と技術者から成るチームのサンバースト・センサーズは、賞金75万ドルの精度部門の大賞(性能を評価)と賞金75万ドルの手頃なコスト部門の大賞(コストと使いやすさを評価)の両方を獲得しました。

ジェームズ・ベック最高経営責任者(CEO)が率いるサンバースト・センサーズは、モンタナ州ミズーラを拠点に海洋・淡水用途の化学センサーの開発に注力する小規模企業です。サンバースト・センサーズは、以前に開発した商業用センサーを再利用してi-SAMI(inexpensive、安価のi)とt-SAMI(titanium、チタンのt)の2つの新たな画期的センサーを作り出し、それぞれ手頃なコスト賞と精度賞を獲得しました。

勝利したサンバーストのセンサーは、いずれも海水サンプルの引き込みに自律分光光度プロセスを利用しています。海水を精製色素と混合し、その水にレーザーを照射してpHレベルを測定します。i-SAMIのユニット当たりの推定製造コストは1000ドル以下で、既存の最良の商業用センサーと同等の精度を持っています。t-SAMIは、沿岸と3000メートルまでの深海環境の両方で前例のない精度(完全装備のプロ用研究室と同等の精度)を実証しました。

シュミット・ファミリー財団理事長で夫エリック・シュミット氏とシュミット海洋研究所を共同で創設したウェンディ・シュミット氏は、次のように述べています。「海はCO2レベルの上昇で秘かに危機に直面し、気候や海洋生物に加えて、貝類、漁業、サンゴ礁に依存する地域社会に直接的な影響が出ています。過去2年間にわたり、世界中の熱心な専門家チームが正確かつ確実に海洋のpHを測定し、海洋の酸性化に対処する私たちの能力の触媒となる待望のツールの実現に向けて競い合うのを見てきました。私たちの生活が海の健康にいかに関係しているかに関する理解向上に貢献する上で、この大会から生まれた技術革新が科学者のニーズを満たすことをうれしく思います。」

手頃なコスト部門の次点賞は英国ケンブリッジのANBセンサーズに贈られ、精度部門の次点賞はミネソタ州プリマスとカリフォルニア州モントレーベイのチームDuraFETに贈られました。両チームは、それぞれ25万ドルを獲得しました。

Xプライズのポール・バンジェ海洋担当シニアディレクターは、次のように述べています。「恐れ多くもXプライズは、革新者の世界的なコミュニティーが大きな課題を解決すべく時間と資源を注ぎ込む時に何が起こるかを再び目撃しました。サンバースト・センサーズ、チームDuraFET、ANBセンサーズにお祝いを申し上げます。コンペに出場されたチームの多くは、真に革新的なチームでした。私たちは、そのすべてのチームについて、これらセンサーを商業化し、それらを科学者、保護団体、企業や業界、市民科学者に届け、確実で実用的な海の健康のデータを提供するのを支援したいと思います。」

ここに至るまでに、最終選考に残った5チームは、1カ月にわたるシアトル水族館の沿岸環境での性能試験を経て、モントレーベイ水族館研究所の管理された実験室の条件下にセンサーを置いて3カ月間の試験を行いました。直近では、各最終候補チームのセンサーは6日間の深海試験フェーズに進み、太平洋の深さ3000メートルまで沈めて各センサーの精度と正確性が試されました。

詳細については、http://oceanhealth.xprize.org/をご覧ください。

Xプライズについて

1995年に設立されたXプライズは、注目を浴びる大規模な賞金付きコンテストを立ち上げて運営することで、世界の大きな課題の解決に取り組む世界的なリーダーです。コンテストは学習、探査、エネルギーと環境、世界規模の発展、ライフサイエンスの5つの領域を対象としています。現在実施中のコンテストには、賞金3000万ドルのグーグル・ルナーXプライズ、賞金1500万ドルのグローバル・ラーニングXプライズ、賞金1000万ドルのクアルコム・トリコーダーXプライズ、賞金700万ドルのアダルト・リテラシーXプライズがあります。詳細については、www.xprize.orgをご覧ください。

ウェンディ・シュミット氏について

ウェンディ・シュミット氏は、クリーンエネルギー開発の前進と天然資源のより賢明な使用の支援に取り組むシュミット・ファミリー財団の理事長です。また、当財団の助成組織のイレブンス・アワー・プロジェクトと、気候変動に関する事実とその米国市民への影響を調査・報道する一流の科学者とジャーナリストの独立組織であるクライメット・セントラルの創設者でもあります。ウェンディ・シュミット氏は、夫エリック・シュミット氏と共に2009年にシュミット海洋研究所を創設しました。当研究所は、海洋調査船RV Falkorで実施される緊急海洋調査に機会を提供しています。ウェンディ・シュミット氏は、カリフォルニア大学バークレー校からジャーナリズムの修士号を取得し、スミス・カレッジから学士号(優等)を取得しています。天然資源保護協議会、クライメット・セントラル、クレイドル・トゥ・クレイドル製品イノベーション研究所、ガバナーズ島トラスト、Xプライズ財団、1851トラスト、グリスト・アンド・メイエットの理事を務めています。

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