セイコーインスツル:リフロー実装可能チップ形電気二重層キャパシタ「CPXシリーズ」に新サイズを開発

プレスリリース発表元企業:Seiko Instruments Inc.

配信日時: 2015-07-16 10:00:00

セイコーインスツル:リフロー実装可能チップ形電気二重層キャパシタ「CPXシリーズ」に新サイズを開発

低インピーダンスで大電流放電可能 瞬停対策、エナジーハーベスト蓄電に

(千葉)- (ビジネスワイヤ) -- セイコーインスツル株式会社(略称:SII、社長:村上  斉、本社:千葉県千葉市)は、このほど、0.5Ωおよび1.5Ωの業界最小クラスの内部インピーダンスと10nA以下のリーク電流を実現した高容量チップ形電気二重層キャパシタ「CPX10080C104F」と「CPZ10080C104F」、および急速充電対応チップ形電気二重層キャパシタ「CPX10080C402F」を開発しました。
今年8月からサンプル出荷を開始し、2016年7月より量産出荷の予定です。

このSmart News Release(スマート・ニュース・リリース)にはマルチメディアのコンテンツが含まれています。リリース全文はこちらから:http://www.businesswire.com/news/home/20150715005065/ja/

  電気二重層キャパシタは、充放電により電解液中のイオンが吸着・脱着することで電気を蓄える蓄電素子です。今回開発した「CPX10080C104F」および「CPZ10080C104F」は、小形でリフロー実装が可能なチップタイプの電気二重層キャパシタでありながら、内部インピーダンスを0.5Ω(CPX10080C104F)、1.5Ω(CPZ10080C104F)まで低減しました。これにより数百mA(数百mW)の高出力放電を実現します。また、リーク電流は10nA程度であり、これにより、エナジーハーベスト*1(環境発電)素子等による数µW程度の微弱な起電力でも充電が可能です。更に、短時間充電での電圧上昇を可能にした急速充電対応チップ形電気二重層キャパシタ「CPX10080C402F」(静電容量4mF)も用意致しました。
これらは、完全密閉のセラミックパッケージにより長期信頼性も確保しています。

【主な仕様】
・CPX10080C104Fは、2.5Vタイプで高容量(100mF)で内部インピーダンス0.5Ωを実現しています。瞬間的な大電流放電に適しています。瞬間停電対策のための電源バックアップに最適です。
・CPZ10080C104Fは、3.3Vタイプで高容量(100mF)です。3Vの電圧が必要な瞬間停電対策、エナジーハーベスト蓄電への応用に対応いたします。
・CPX10080C402Fは、2.5Vタイプで低容量(4mF)の仕様です。エナジーハーベストによる発電の蓄電素子として短時間での電圧上昇を可能にしています。

仕様の詳細はホームページをご覧ください http://www.sii.co.jp/jp/?p=11989

【主な特徴】
1. 低内部インピーダンスで高出力放電と急速充電が可能
内部抵抗を0.5Ω/1.5Ωに低減したことで、数百mA(数百mW)の高出力放電が可能です。また、急速充電可能タイプCPX10080C402Fでは1~3秒程度の急速充電ができます。

2. 低リーク電流で微弱電力でも充電可能(CPX10080C104F,CPZ10080C104F)
CPX10080C104F,CPZ10080C104Fにおいては、リーク電流を10nAに低減。数µW程度の微弱なエナジーハーベスト素子の起電力でも十分充電できます。

3.長寿命、長期信頼性
完全密閉のセラミックパッケージにより、高温高湿度下での劣化が小さく、長期信頼性を有するので、メンテナンスフリーの用途に最適です。

4.小形、リフロー実装可能
省スペース薄形(10.0mm x 8.0mm x 1.9mm)チップタイプでリフロー実装可能です。

【用途例】
・各種記憶素子の瞬間停電対策、電源バックアップ
・エナジーハーベストを用いた発電エネルギーの蓄電素子
・無線センサーネットワーク、RFIDタグ、デジタル家電のRFリモコン等の電源・蓄電素子
・非接触ICカード、多機能ICカードの電源・蓄電素子
・ハンディ機器における機械的衝撃による瞬間的な電池の端子離れ対策(瞬断・瞬停対策)、電源バックアップ

【サンプル出荷および量産開始時期】
サンプル出荷: 2015年8月から
量産開始: 2016年7月(予定)

【サンプル価格】
500円

【販売目標】
2016年度: 100万個 

*1 エナジーハーベスト:環境中に存在する熱・振動・電磁波などの微小なエネルギーを電力に変換する技術

お問い合わせ:https://krs.bz/sii/m/battery_inq_jp

セイコーインスツル(株)について:http://www.sii.co.jp/jp/



businesswire.comでソースバージョンを見る:http://www.businesswire.com/news/home/20150715005065/ja/

連絡先
【本件に関するお問い合わせ】
〔報道関係〕
セイコーインスツル株式会社
経営管理部 広報課 荒井保子、森正孝
TEL:043-211-1185
MAIL: pr@sii.co.jp
〔一般のお客様〕(紙面などの掲載時はこちらでお願いします)
セイコーインスツル株式会社
マイクロエナジー事業部  ME営業部
TEL:043-211-1735

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