京都で味わう 東北のノスタルジア 特別企画展「生誕120年記念 モダニスト福田豊四郎、秋田を描く 土田麦僊に愛された日本画家」京都府立堂本印象美術館 2024年10月9日(水)~11月24日(日)開催

プレスリリース発表元企業:京都府立堂本印象美術館

配信日時: 2024-08-19 10:00:00

京都府立堂本印象美術館(所在地: https://insho-domoto.com/ )は、特別企画展「生誕120年記念 モダニスト福田豊四郎、秋田を描く 土田麦僊に愛された日本画家」を、会期:2024年10月9日(水)~11月24日(日)にて開催いたします。

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チラシ

会期 :2024年10月9日(水)~2024年11月24日(日)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 :月曜日(祝休日の場合は翌平日休館)
予定を変更する場合がございます。
ご来館前に当館ホームページなどで最新情報をご確認ください。
入場料金:一般510(400)円、高大生400(320)円、小中生200(160)円
※( )は20名以上の団体料金
※65歳以上の方(要公的証明書)および障害者手帳をご提示の方
(介護者1名含む)は無料
主催 :京都府、京都府立堂本印象美術館
(指定管理者:公益財団法人京都文化財団)、京都新聞
特別協力:秋田県立近代美術館
助成 :一般財団法人地域創造


■展覧会概要
福田豊四郎(1904-1970)は郷里秋田の風景を詩情豊かに描きながら、一方で日本画の革新を目指したモダニストという面を持ちます。
豊四郎ははじめ京都で洋画を学んだ後、東京の川端龍子と京都の土田麦僊に師事して日本画家となります。1928年に活動拠点を東京へ遷してからは、龍子の青龍社に所属して意欲作を発表しますが、1933年に脱退し、その後吉岡堅二とともに西洋絵画の手法などを取り入れた新しい感覚の日本画を追求して前衛的な活動を推し進めていきます。1948年の創造美術(のちの創画会)旗揚げの際にはその先頭に立ち、戦後の日本画を牽引しました。
本展では、豊四郎が生涯にわたり愛した秋田に題材を求めた作品を中心に、初期から晩年までの代表作を一堂に紹介し、豊四郎芸術の魅力に迫ります。


■みどころ
【京都では初の回顧展】
福田豊四郎の京都時代(1923-28)の作品を展示し、京都の地での豊四郎の確かな足跡を紹介します。

【師、土田麦僊と川端龍子との交流を紹介(初公開の書簡資料含む)】
師の麦僊と龍子は豊四郎の実力を高く評価しました。二人の教えを受け、模索する豊四郎の心の動きを書簡資料などから読み解きます。

【実物を見て味わってほしい豊四郎芸術の魅力】
カラリスト豊四郎ならではのモダン感覚あふれる表現とともに、生涯にわたり一貫して変わらない秋田への郷土愛を感じてください。

【第一章 京都時代(20代前半)】
豊四郎は、郷里を題材にした情趣豊かな作品により、早くから帝展において連続入選を遂げます。師土田麦僊のみならず、進学した京都市立絵画専門学校の教員たちからもその画才が認められました。教員の一人福田平八郎は「人もそして芸術も、私は尊敬を持ちました」と語っています。

故郷十和田湖へのロマン
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福田豊四郎《故山新秋》1926年 東京国立近代美術館蔵

京都時代の集大成(京都市立絵画専門学校卒業制作) 薬局の実家も描かれています。
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福田豊四郎《雪の一日》(部分)1928年 秋田県立近代美術館蔵

【第二章 戦前・戦中 モダニストへの道程(20代後半~40代前半)】
健剛なる芸術を唱えて在野を標榜する川端龍子の青龍社に所属しながら、帝展にも出品を続けたことで龍子から破門され、青龍社を脱退します。その後は、吉岡堅二とともに山樹社、新日本画研究会、新美術人協会を結成し、西洋絵画を意識した新しい感覚の日本画を発表していきます。

自然と人物の融合に挑む
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福田豊四郎《早苗曇り》1930年 秋田県立近代美術館蔵

色面による大胆な構成
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福田豊四郎《五月山湯》1933年 秋田県立近代美術館蔵

メルヘンの世界へいざなう
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福田豊四郎《樹氷》1937年 秋田県立近代美術館蔵

波と雲の詩を描く
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福田豊四郎《濤》1938年 秋田県立近代美術館蔵

【第三章 戦後から晩年(40代後半~65歳)】
戦後、「世界性に立脚する日本絵画の創造を期す」と宣言し、創造美術を結成します。戦前より革新的な美術活動を続けてきましたが、晩年は穏やかで味わい深い境地を示します。

穏やかな晩年の境地
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福田豊四郎《雪国》1968年 秋田県立近代美術館蔵

【第四章 豊四郎に影響を与えた画家たちを紹介】
土田麦僊(京都の師)
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土田麦僊《巴里の女》1923年 京都国立近代美術館蔵
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土田麦僊《甜瓜図》1931年 埼玉県立近代美術館

川端龍子(東京の師)
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川端龍子《請雨曼荼羅》1929年 大田区立龍子記念館

吉岡堅二(盟友)
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吉岡堅二《駱駝》1939年 京都国立近代美術館蔵

■イベント
【関連イベント】
●ギャラリートーク(参加費・申込不要、要入場券)
日時:2024年10月19日(土)14:00~
2024年11月9日(土)14:00~
場所:美術館 2階展示室

●記念座談会「福田豊四郎の芸術と人間的魅力を語る」(申込不要)
日時 :2024年10月27日(日)13:30~15:30
登壇者:土屋 禮一氏(日本画家、日本芸術院会員)
菊屋 吉生氏(山口大学名誉教授)
野地 耕一郎氏(泉屋博古館東京館長)
松尾 敦子(当館主任学芸員)
聞き手:林屋 祐子(京都新聞社メディア局)
会場 :立命館大学 末川記念会館講義室
定員 :先着150名(当日12時30分より美術館ロビーにて整理券を配布します)
参加費:無料(本展観覧券または65歳以上の公的証明書が必要)

●トークセッション「雪、氷、田園のロマン ー福田豊四郎の世界」(要申込)
日時 :2024年10月16日(水)10:30~11:30
出演 :松尾 敦子(当館主任学芸員)
林屋 祐子(京都新聞社メディア局)
会場 :京都新聞文化ホール(京都市中京区烏丸通夷川上ル 京都新聞ビル7階)
参加費:510円(本展観覧券1枚付き)

※問合せ
京都新聞COM事業推進局開発推進部(TEL:075-255-9757)平日10時~17時

●佛教大学オープンラーニングセンター 京都新聞総合研究所提携講座(要申込)
「アートサロン 広げる!深める!アートの世界」
特別企画展「モダニスト福田豊四郎、秋田を描く」描いても想っても尽きないふるさと

日時:2024年11月11日(月)13:00~14:15
講師:松尾 敦子(当館主任学芸員)
会場:佛教大学 15号館南館 オープンラーニングセンター
(京都市北区紫野北花ノ坊町96)
定員:対面100名/オンライン200名
料金:会員1,000円、ビジター2,000円
※9月25日(水)より申込受付開始

※問い合わせ
佛教大学 オープンラーニングセンター(TEL:075-366-5511)平日10時~17時
ホームページ:https://www.bukkyo-u.ac.jp/olc/


■同時開催
●第6回野外いけばな展 ―京都新世代いけばな展関連事業―
本展覧会にあわせて、京都の華道界の次代を担う若手華道家によるいけばな展を開催

期間:2024年11月2日(土)~11月4日(月・振休)
※2日午前は生け込みの様子をご覧いただけます。
場所:美術館 庭園


■相互割引(近隣美術館)
各館の相互割引は、以下の展覧会の会期中有効です。
※1枚につき1名様1回限り有効、その他割引との併用不可、当日券売所での購入のみ対象。
※休館日、開館時間等の詳細は各館の公式サイトをご確認ください。

・「生誕140年記念 石崎光瑤」展(9月14日(土)~11月10日(日)、京都文化博物館)
・「巨匠たちの学び舎 日本画の名作はこうして生まれた」展(10月11日(金)~12月22日(日)、京都市京セラ美術館

【割引内容】
・本展観覧券(半券可)提示で
「生誕140年記念 石崎光瑤」展、「巨匠たちの学び舎 日本画の名作はこうして生まれた」展の当日券を100円割引

・「生誕140年記念 石崎光瑤」展、「巨匠たちの学び舎 日本画の名作はこうして生まれた」展(半券可)提示で本展当日券を2割引(団体料金)


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