TOPPAN、アルミ箔を使用しない環境配慮型の蓋材を開発

プレスリリース発表元企業:TOPPANホールディングス株式会社

配信日時: 2023-10-04 09:57:25

アルミ箔を使用しないカップ入り即席麺用の蓋材で、CO2排出量削減に貢献

TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:齊藤 昌典、以下 TOPPAN)は、即席麺蓋材の環境対応化策として「アルミレス蓋材」を開発しました。従来、カップ入り即席麺に使用されている蓋材には、注湯時に蓋を広げたり閉じたりする際に折り曲げた状態で維持できる「デッドホールド性」が必要なため、アルミ箔を使用した材質構成が採用されていました。今回開発した「アルミレス蓋材」は、「デッドホールド性」を保持する用紙を開発し、アルミ箔を使用した材質構成と同等のリクローズ性能を有しています。また、製造時のCO2排出量を従来のアルミ箔を使用した材質構成と比較して約32%削減※1が可能です。



 なお本製品は、2023年10月4日(水)から6日(金)に開催される「第3回サステナブル マテリアル展(SUSMA)」(会場:幕張メッセ)のTOPPANブース(4ホール 小間番号26-50)に展示します。

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■ 開発の背景
 昨今の世界経済情勢の影響を受け、電力・ガスをはじめとするエネルギーコストが高騰し、アルミ箔の価格も連動して高騰しています。また、CO2排出量削減という社会課題に対して、アルミ箔は製造工程で多くのCO2を排出しているため、食品や日用品のパッケージにおけるアルミレス化は社会課題となっています。従来のカップ入り即席麺の蓋材は、注湯の際にふたが開いた状態を維持することと、注湯後に蓋を閉じることができるリクローズ性が必要なため、アルミ箔を使用した材質構成が採用されていました。このたび、デッドホールド性を保持する用紙を開発し、アルミ箔を使用した材質構成と同等のリクローズ性能を有するアルミレス蓋材を開発しました。

■ 「本製品」の特長
・デッドホールド性能
 カップ入り即席麺に使用されている蓋材には、注湯の際にふたが開いた状態を維持することと、注湯後に蓋を閉じることができるリクローズ時のデッドホールド性が必要なため、その機能を担保できるアルミ箔を使用した材質構成が採用されていました。今回、用紙メーカーとの共同開発により、デッドホールド性を持つ用紙を開発。現行アルミ蓋同様の取り扱いで調理をすることが可能です。また、印刷表面のニス種の選定により、デッドホールド性の向上を図っています。

・CO2排出量削減
 製造時のCO2排出量について、従来のアルミ箔を使用した材質構成と比較し、32%の削減が可能です。

・アルミ箔を使用した材質構成と同等の内容物保護性能
 アルミ箔を使用した材質構成と同等の耐油性と遮光性を付与しているので、内容物の変更を行わずにアルミ箔を使用した蓋材からの切り替えが可能です。

■ 価格
 従来のアルミ箔を使用した材質構成の蓋材と同等の価格を実現しました。

■ 今後の目標
 TOPPANは「アルミレス蓋材」を食品メーカー向けに提供し2025年度に10億円の売り上げを目指します。今後もTOPPANは、持続可能な社会の実現に向けて、パッケージを起点としたTOPPANグループのサステナブルブランド「SMARTS」を掲げ、社会課題に対応したパッケージの開発を推進します。

■TOPPANグループのサステナブルブランド「SMARTS(TM)」について

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・サステナブルな未来に、スマートな選択を
「SMARTS(TM)」は、パッケージを起点としたTOPPANグループのサステナブルブランドです。パッケージで培った技術・ノウハウに、マーケティング・DX・BPOなどのリソースを掛け合わせ、バリューチェーンに沿った最適な選択肢を提供します。TOPPANは、「SMARTS(TM)」が持つ多彩なソリューションで、ステークホルダーの皆さまとともに持続可能な社会の実現に貢献します。
SMARTS(TM) 
URL:https://www.toppan.com/ja/living-industry/packaging/sustainability/



※1 当社算定。アルミ箔を使用した蓋材との比較。
CO2排出量の算定範囲はパッケージに関わる1.原料の調達・製造、2.製造、3.輸送、4.リサイクル・廃棄。


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* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

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