米カブリ財団、困難な情勢により国を離れた研究者に新たな研究拠点を見つける支援
配信日時: 2023-07-28 21:24:00
米カブリ財団、困難な情勢により国を離れた研究者に新たな研究拠点を見つける支援
(ロサンゼルス)- (ビジネスワイヤ) -- アフガニスタンとウクライナ出身の研究者が、カブリ財団の支援により、米国と日本で科学的な探究を継続させるための新しい拠点を見つけました。カブリ奨学生プログラムは、過酷な事情により科学研究を継続できず、新しい仕事環境を求める個人を支援するものです。内乱、地政学的な争い、気候変動による大災害、自然災害、その他日常生活を混乱させ社会に深刻な影響を与える事象などの要因があります。
本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20230727804470/ja/
カブリ財団会長のシンシア・フレンド氏は次のように述べています。「これは世界中の研究者に影響を与える、継続的な課題です。研究者が新しい環境に移ることで、人生を変えるほどの影響がもたらされる可能性があります。私たちは、このような人材が重要な研究を継続し、世界中の科学へ貢献する一助となることを喜ばしく思います」
初回のプログラムでは、2名の卓越したカブリの研究者としてアブラハム・アミリ(Abraham Amiri)氏とカテリーナ・ボフク(Kateryna Vovk)氏 を迎えます。
アミリ氏は科学コミュニケーターで、天文学者になるための研究をしています。タリバンによるカブール陥落後、アフガニスタンでの化学普及活動で全国的な知名度を得た理由で脅威にさらされ、アフガニスタンから逃れました。アミリ氏はさらなる教育および科学的探究を求め、難民キャンプで何か月もの間、正式な書類を待っていました。UCLAに受け入れられ、惑星科学の修士号の取得を目指します。アミリ氏の大学スポンサー兼アドバイザーのデビッド・ジュイット(David Jewitt)氏は、2012年にカブリ賞天体物理学賞を受賞しており、UCLA地球惑星宇宙科学部の天文学で教授を務めています。
アミリ氏は次のように述べています。「私はタリバンによる迫害、投獄、死亡を恐れ、2021年にアフガニスタンから亡命しました。科学を推進し、科学で人々とコミュニケーションすることを続け、天文学の修士号を取ることを強く望んでいましたが、それが実現できるかはわかりませんでした。現アドバイザーのデビッド・ジュイット氏、カブリ賞のディレクターとしてカブリ財団に入る前には米国科学アカデミーに勤務していたキャシー・ベイリー氏、そして現在のカブリ財団による財政支援のおかげで、私は情熱を持ち続けることができます」
ボフク氏はウクライナの天体物理学者で、現在は日本に住んでいます。ウクライナ戦争が勃発した直後、ボフク氏の研究助成金は打ち切られ、彼女は科学コミュニティからも研究からも切り離されたため、活動銀河核の研究を続ける機会を求めていました。ジア・リウ(Jia Liu)氏はカブリ数物連携宇宙研究機構で教授を務めており、ボフク氏にカブリ・スカラー・プログラムに応募するよう勧めました。東京大学教授のジョン・シルバーマン(John Silverman)氏とジア・リウ氏がボフク氏のスポンサーです。
ボフク氏は次のようにコメントしています。「環境は突然変わってしまいました。それまでに協力していた科学コミュニティとの関係は完全に断たれ、ホスト銀河やブラックホールの研究を続けることはできませんでした。カブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU)のジア・リウ博士が私の状況を認識し、カブリ財団の支援を得て彼女や同僚との共同研究に参加するよう誘ってくださいました。このおかげで、再び自分を取り戻した気分です」
カブリ財団の新しいプログラムは、カブリの研究所およびカブリ賞受賞者を含むその他の関連団体と提携して、研究者の橋渡しとなる支援を提供します。 カブリ奨学生は、新しい研究環境へ移行する必要性と有望性に基づいて選ばれ、宇宙物理学、理論物理学、ナノサイエンス、神経科学など、財団の関心領域にて研究を行い、カブリの関連組織の管理を受ける必要があります。
カブリ財団について
カブリ財団は、人類のために科学を発展させることに専念しています。カブリ財団の使命は、宇宙物理学、ナノサイエンス、神経科学、理論物理学の基礎研究を奨励し、科学と社会の関係を強化し、カブリ賞によって科学的発見を称えることです。詳細はkavlifoundation.orgをご覧ください。@kavlifoundation もぜひフォローしてください。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20230727804470/ja/
連絡先
sbailey@kavlifoundation.org
310-739-2859
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
スポンサードリンク
「The Kavli Foundation」のプレスリリース
スポンサードリンク
最新のプレスリリース
- 24/7面接プラットフォーム『Interview Cloud(インタビュークラウド)』、AIを活用した次世代型ハイブリッド面接サービスとして今秋提供開始!11/16 21:40
- 【自治体連携 デジタルノマド観光施策】観光振興および地域の経済発展を図る「那智勝浦町 × シェアウィング包括連携協定」を締結11/16 20:40
- 【児童虐待防止協会 西澤 哲 先生 特別セミナーのご案内】どのように子どもの意見・思いを聴いていくか11/16 18:45
- ファミケア、疾患・障がい児家族とサービス・商品を繋げる企業向けサービス「ブランドソリューション」を提供開始11/16 18:45
- レッスン曜日を拡大。新規生徒募集中!ただいま入会金無料キャンペーン!企業を取材し、社会と繋がる。新しい学びの場!動画制作スクール「アンイーブンプラス」11/16 18:45
- 最新のプレスリリースをもっと見る