オートシリコン、世界初の電気自動車・エネルギー貯蔵システム向け14チャネル対応BDICを発表
配信日時: 2023-07-03 09:00:00
(韓国、ソウル)- (ビジネスワイヤ) -- オートシリコンは、2022年のASIL-D準拠型バッテリー管理ICチップセットの量産開始に続き、2023年3月に世界初の14セル対応バッテリー診断機能付きIC(BDIC)を発表しました。この製品は電気自動車(xEV)やエネルギー貯蔵システム(ESS)用の高容量バッテリーに採用可能です。
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オートシリコン製バッテリー診断機能付きIC(写真:オートシリコン)
主要機能は、バッテリー状態によって周波が異なる電池の電気化学交流インピーダンスの測定で、バッテリー内部の状態の精密な分析と診断に使用されます。これまで、電気化学インピーダンス分光(EIS)技術には、高額のEIS装置が使用されるのが通例でしたが、この装置は多くのスペースを取り、商用xEV/ESS用途に限定されていました。
オートシリコンのBDICでは、EIS装置と比較して測定精度、動作電流、ボリュームが大幅に改善しており、1つのチップで複数のEIS装置を置き換えることができます。BDIC1台で測定可能なインピーダンスは最大14セルであり、インピーダンス測定値は電池の健全度(SoH)、残存耐用年数(RUL)など、電池の診断、予測、品質検査に使用できます。また、使用範囲をバッテリーモジュールとパックユニットにも拡大できます。
オートシリコンでは、BDICを使用して個別電池の内部温度を測定するアルゴリズムとソフトウエアを開発済みであり、別途外部の温度センサーを使用する必要がありません。そのため、火災や爆発の発生前に電池の内部や局所的な高温状態を検知できます。
また、バッテリー診断機能を既存バッテリー管理システム(BMS)より向上し、廃棄バッテリーの再使用に必要な電池等級技術の基盤となる可能性もあります。BDICはバッテリー管理IC(BMIC)と併用することで、xEV/ESSに高度な診断能力・性能を実装可能であるほか、バッテリー診断分野やサービスとしてのバッテリー(BaaS)ビジネスで幅広い用途が見込まれます。オートシリコンでは現在、同製品を国内外の顧客に売り込んでいる段階ですが、2023年末には、16、18、24チャネルのBDICをリリースする計画です。
本社
C-809, 8F, 128, Beobwon-ro, Songpa-gu, Seoul, 05854, Korea
研究所
2nd FL., 272-7, Munji-ro, Yuseong-gu, Daejeon, 34050, Korea
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連絡先
Hojun Kim
sales@autosilicon.com
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