「物価高倒産」、1000件を突破 4月は75件、10カ月連続で最多を更新
配信日時: 2023-05-11 13:00:00
「物価高倒産」動向調査(2023年4月)
帝国データバンクは、2023年4月に発生した「物価高倒産」について調査・分析を行った。
<調査結果(要旨)>
「物価高」が要因となる倒産、累計1007件
資材高の「建設業」、燃料高の「運輸業」が目立つ
集計期間:2023年4月1日~4月30日
発表日:2023年5月11日
集計対象:負債1000万円以上法的整理による倒産
集計機関:株式会社帝国データバンク
資材高の「建設業」、燃料高の「運輸業」が目立つ
[画像1: https://prtimes.jp/i/43465/657/resize/d43465-657-e7fb1a7dc9c543fc4113-0.jpg ]
4月の「物価高倒産」は75件となり、急増した3月の67件からさらに12%増加。2018年1月に集計を開始して以降、累計で1000件を突破した。
全体の倒産件数が2月の574件から800件に急増した3月には、「物価高倒産」も前月を大きく上回ったが、4月は全体の倒産件数は610件と前月を下回るなかでも、「物価高倒産」は増加した。倒産件数全体に占める「物価高倒産」の割合は3月の8.3%から4月は12.3%と大きくなっている。
[画像2: https://prtimes.jp/i/43465/657/resize/d43465-657-37c190a744444a0bb7f4-0.jpg ]
業種別にみると、「建設業」(23件、構成比31%)がトップ。次いで「製造業」「運輸業」(各13件、同17%)、「サービス業」(12件、同16%)、「小売業」(7件、同9%)と続いた。
トップの「建設業」では、資材高の影響を受けた木造建築工事業者や土木工事業者が多く、「製造業」では食料品や印刷など多方面にわたった。「運輸業」は燃料高に加え、『2024年問題』も抱えるなど業界環境は非常に厳しい状況が続いている。
要因別にみると、「エネルギーコスト」と「人的コスト」が25.0%で最多となり、『運輸業』ではこの2要因が大部分を占めた。次いで、「包装・資材」(22.7%)、「原材料」(20.5%)と続き、『食品』や『建設』関係で多かった。
TDBが4月30日に発表した「食品主要105社」価格改定動向調査によれば、2023年も2万品目を超える食品の値上げが予想されている。値上げにおいても原材料高、包装資材高の影響は大きいが、倒産を見るうえでも、物価上昇分を価格転嫁が出来ずに倒産に至るケースも散見され、今後も「物価高倒産」は高水準で推移するだろう。
[画像3: https://prtimes.jp/i/43465/657/resize/d43465-657-c512231cae00a1ef35f5-0.jpg ]
PR TIMESプレスリリース詳細へ
スポンサードリンク
「TDB」のプレスリリース
スポンサードリンク
最新のプレスリリース
- 【WEB広告施策に関する調査】9割以上が感じている課題は〇〇!?上手くいった改善施策も明らかに09/28 20:45
- SORAH by Animoca Brands Japan、『進撃の巨人 LAND』などをモチーフにした新エリア「AdventureWorld: Defender District」のLANDを販売09/28 18:45
- 「神椿幕張戦線」開催記念!V.W.P 1st ONE-MAN LIVE「現象」応援上映会 10月28日(月)19時より新宿バルト9で開催決定09/28 18:45
- 宮城県仙台市内の家庭から収集したプラスチック資源と定禅寺通のケヤキの剪定枝を使ったリユースカップを開発09/28 18:45
- FM802 MINAMI WHEEL 出演の12組のアーティストが個性際立つオリジナルZIPPOライターを発売!09/28 18:45
- 最新のプレスリリースをもっと見る