書籍『世界アート鑑賞図鑑 改訂版』2月21日に発売。
配信日時: 2023-02-21 10:50:15
現代アートを中心に大改訂しました。
東京書籍株式会社は、2023年2月21日(火)に書籍『世界アート鑑賞図鑑 改訂版』を発売いたしました。
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改訂版について
本書は2015年2月発行『世界アート鑑賞図鑑』の改訂版にあたります。
改訂箇所は本文576ページの約30%の168頁におよび、特に現代アートの分野での作品変更、最新記述が目をひくものとなっています。
1946年以降について、全体の20%にあたる116頁を割いて解説。
アフリカの芸術、東アジアの芸術、ラテンアメリカの芸術、インドの芸術などもとりあげ、ポップアート、コンセプチュアルアート、パフォーマンスアート、オップアート、ビデオアート、ランドアート、デジタルアートなどの最新概念も作品とともに紹介。バンクシーも登場しています。
紀元前から現代美術まで1100点以上のカラー写真
作品の全体解説と細部を検証した部分図解説により、作品の詳細な理解ができます。
美術館での主要展示作品はもとより、新聞、テレビや、小説の表紙などでふと目にふれる世界的な芸術作品を年代順に紹介。鑑賞可能なアートのほとんどを掲載しています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/115774/9/resize/d115774-9-25542fe91ee9cb9da688-1.jpg ]
コンパクトな作品解説
[画像3: https://prtimes.jp/i/115774/9/resize/d115774-9-b6fa7471e766b01ef22b-2.jpg ]
意外なエピソードをコラムで紹介
[画像4: https://prtimes.jp/i/115774/9/resize/d115774-9-9c3236b0cdd6011fa6f0-4.jpg ]
多くの部分図で絵に隠されたモチーフを探る/年表でさくっとわかる作者の転換点
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比類のない作品範囲
【本書が取り扱う時代・地域・ジャンル】
<時代>四大文明、エーゲ文明、エジプト、ギリシャの古典期から中世、ルネサンス、近代から現代まで、最新作品は2006年のミックス・メディアに及ぶ。
<地域>四大文明、エジプト、アフリカ、地中海世界、ヨーロッパ、西アジア、インド、東南アジア、中国、朝鮮半島、日本、北米、中南米、オセアニアまで全土をカバー。
<ジャンル>先史時代から古代世界の美術全般、ヨーロッパの美術(ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、印象派、後期印象派、象徴主義、アール・ヌーボー、分離派、フォーヴィスム、キュビスム、バウハウス、シュルレアリスム……)を中心とする世界の芸術、現代芸術全般(写真、オプアート、ポップアート、コンセプチュアルアート、インスタレーション、ミニマリズム、ハイパーリアリズム、ビデオアート、デジタルアート)まで。これらに日本・中国・アフリカ・メキシコなど各地域に根差した芸術を挿入して紹介。西アフリカの仮面、オセアニアの神像彫刻、北米先住民のトーテムポールなども漏れなく掲載している点も興味深い。
日本語版監修のことば
21世紀の今、アートの世界は花盛りといわれる。日本でも、あらゆる種類の美術作品の展覧会が催され、地方ごとの芸術祭が多くの観客を集めている。そのときに、英国では定評あるテームズ&ハドソン社から、大部ながら使いやすいガイドブックが刊行された。しかも、世界の各国語版も次々と翻訳されているという。
この日本語版は2015年の初版に対する改訂版である。現代の部分を中心にかなりの改訂が加わっている。ご覧になって、お分かりいただけるだろうが、本書の全体のうち、非ヨーロッパの美術世界と第2次世界大戦以降だけをあわせると、あらましの総計は50%にも及ぶ。これまで、「世界」の美術史のなかでは添え物とみなされがちであった分野に、穏当な暖かい光があたったというわけだ。
日本をふくむ非西欧世界の諸地域の間で、美術では提携と交流とか、差異と相同はどのようなかたちをとるのか。それはグローバル時代にあって、私たちには大きな関心事だろう。あるいは、古典から近代にいたる西欧の美術史は、そこではどんな位置を占めるのだろうかと、問題を考えることもできる。いやそればかりか、しばしば難解にすぎるといわれる現代アートだって、人間の技としてみれば、現代人としての共感を送ることもできる。
こうして本書はアート・ガイドブックとして便利なだけではなく、グローバル時代の快い刺激の発信源となったように思われる。ただしこの種の国際共同出版には、たしかに技術上の難関がともなう。評価や表記法にあっては、日本における常識的理解と齟齬をきたす心配もある。それらを克服するために、日本語版として必要最小限の修正を施していることを、お断りしておく。
いずれにせよこの日本語版が、美術の世界でグローバルな楽しみ方を開拓できるとすれば、関係者としてこれにまさる喜びはない。読者からの応答を待ちたい。
樺山紘一
著者プロフィール
編者:スティーヴン・ファージング
1990年、オックスフォード大学ラスキン・スクールの学長、およびオックスフォード大学の聖エドマンド・ホールの客員研究員に選任。1998年、ロンドンのロイヤル・アカデミーの会員に選出。2000年、ニューヨーク・アカデミー・オブ・アートの学長に就任。1977年から美術を教えている。
日本語版監修:樺山紘一
1941年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学文学部教授、国立西洋美術館館長、印刷博物館館長を経て、現在、東京大学名誉教授。
主な著書に、『ルネサンス』(講談社学術文庫)、『肖像画は歴史を語る』(新潮社)など。共編著に、『クロニック世界全史』(講談社)など。監訳書に、『世界の歴史大図鑑』『世界の美術』(以上、河出書房新社)、『世界記憶遺産百科-全244のユネスコ世界記憶遺産』(柊風舎)などがある。
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<概要>
『世界アート鑑賞図鑑 改訂版』
■定価:5,390円(税込)
■発行・発売:東京書籍株式会社
https://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/81606/
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