和紙素材を使用した洋服を展開しているMIZANIがUCC上島珈琲と協業。一部廃棄予定の麻袋を敷わら代用品として再活用する事業をスタート。
配信日時: 2022-11-16 13:00:00
使用済み麻袋の二次利用でCO2削減に貢献しながら資源の有効活用。
和紙素材を使用したアパレルブランドOneLuck(ワンラック)等を運営しているMIZANI(ミザーニ)が、UCC上島珈琲株式会社と協業し、使用済みの麻袋を畑の敷わら代用やマルチシートとして二次利用する取組みを始めました。麻袋の新しい二次利用法と、焼却処分によるCO2の発生を抑制することが可能なサステナブルな取り組みです。
[画像1: https://prtimes.jp/i/29734/12/resize/d29734-12-31a5c7fc8dd9abf346e4-0.png ]
MIZANI株式会社(代表:佐野 幸策 本社:東京都渋谷区)はUCC上島珈琲株式会社(代表:朝田 文彦 本社:兵庫県神戸市)と協業し、コーヒー豆を収容している麻袋を畑の資材として使用する二次利用の取り組みを始めました。一部廃棄予定の麻袋をMIZANIが買い取り、農家・園芸家・家庭菜園など必要とされている方へ届ける事業です。2021年より鹿児島県桜島にて小規模実証実験を行い、地温の調節、雑草の抑制を目的としたマルチフィルムの代用として使用できることが確認できました。
2022年9月より開始された本事業では、SDGsな取組みで有名な自治体である鹿児島県大崎町の紹介で、鹿児島県にある有機JAS認証を取得している諸木農園で中規模実証実験を開始中です。また今後は麻袋のJAS認証を取得(予定)し、山梨県や栃木県など関東近郊の有機農家でも麻袋の活用を検討しています。
地温の調節と雑草の抑制、畝(うね)の形状保持が主な役割のマルチシート以外にも、作物の補助資材や敷わらの代用などとしても活用でき、麻袋の可能性を広げています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/29734/12/resize/d29734-12-a17945d5c5ed9f7f3d31-1.jpg ]
<特徴>
■土壌分解する麻袋を使用し、環境負荷を抑えられる
マルチング素材として広く使用されているのは、安価なビニールやプラスチックフィルムで出来たものです。ビニール製のため水分も通さず、雑草も生えにくいので一般的に使用されていますが、使用後には畑から剥ぐ作業が伴います。また焼却処分をすることで、塩化水素ガスのような有害ガスが発生し、環境負荷の原因にもなります。現在では産業廃棄物として回収するかリサイクルする必要があり、処分に手間とコストがかかります。
一方、麻袋は素材自体が天然素材なので土壌分解する特性があります。土壌に混ざることで追肥効果も見込まれるため、環境に負荷が少ない資材として活用できます。
■麻袋を二次利用することでCO2の発生を抑えられる
日本のコーヒー豆輸入量は約39万トン(2020年 全日本コーヒー協会「日本のコーヒーの輸入量推移」より)と言われ、実に1年間で600万枚の麻袋が日本に入ってきている計算になります。(麻袋1枚の収容量を65kgで計算)
麻袋が畑の資材として活用することができれば、一般廃棄物で焼却処分され、その時に発生するCO2を抑制することが可能となり、ゼロエミッションに貢献できます。
また麻袋自体は加工しやすいものなので、ご自身の畑規模に合わせた家庭菜園としても活用することが可能です。
■有機農家の資材として利用。農林水産省も推奨している有機農法で需要見込み
農林水産省でも2050年までに国内の有機農業の取組面積を25%にまで引き上げる目標を掲げており、国として有機農業への期待が高まっています。
農薬や化学肥料など化学物質に頼らないことを基本とした有機農業の中でも、国際的な基準を満たした食品には有機JASマークが認定されます。その基準の中に種や土以外の資材でも化学的物質を使用しないで作物を育てるなどの厳しい条件があります。
これから麻袋のJAS認証取得を進めていきますが、敷わら代用の他にも茎・枝の補強資材として使用するなど(上図参照)、使用済み麻袋の可能性が広がります。
[画像3: https://prtimes.jp/i/29734/12/resize/d29734-12-a06504be13eb856c6cf3-2.jpg ]
<会社概要>
※本件に関するお問い合わせはMIZANI株式会社(oneluck@mizani.jp) へお願い致します。
■UCC上島珈琲株式会社(ユーシーシーウエシマコーヒー)
所在地 兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目7番地7
代表取締役 朝田 文彦
事業内容 コーヒー、紅茶、ココアの輸入並びに加工、販売。缶コーヒー等の飲料の製造、販売。各種食材の仕入れ、販売。
■諸木農園(モロキノウエン)
所在地 鹿児島県曽於郡大崎町益丸262-1
代表 諸木 大地
事業内容 有機栽培・加工・販売、フクノウを実施。
■MIZANI株式会社(ミザーニ)
所在地 東京都渋谷区神宮前2-16-9-602
代表取締役社長 佐野 幸策
問い合わせ先 oneluck@mizani.jp
事業内容 和紙素材を使用したウェアブランドOneLuckの運営、インタビュー企画、アパレルOEM。
[画像4: https://prtimes.jp/i/29734/12/resize/d29734-12-62faceed3635558e65f3-3.jpg ]
<MIZANI株式会社について>
アパレルOEM事業を主軸に事業を展開。代表の親心がきっかけとなり、肌と環境にやさしい和紙素材を使用した洋服ブランドOneLuckを2017年より展開している。また自身の体験を基に、出産育児に関する体験談をさまざまな人へ行うインタビュー企画を発信中。
<OneLuckについて>
代表に子どもが生まれ、肌トラブルに悩む長男がきっかけとなり2017年に立ち上げたブランド。肌にやさしい素材を求め、さまざまな素材を検査機関で調べていく中で、和紙素材に出会い生地開発を行う。2年半の開発期間を経て、2017年にクラウドファンディングでOneLuckを立ち上げた。
OneLuckが使用している和紙素材は繊維の国際安全基準「エコテック スタンダード100 Class1(※1)」の認証を受けた素材を使用。機能面では静菌性・吸水性・消臭性などがあり、繊維自体の毛羽立ちが少ないことから静電気が発生しにくく、肌トラブルを抱えた方や赤ちゃんの敏感肌にもやさしい素材。また使用している和紙素材は土に埋めると3-4ヵ月で土壌分解する特性があるため、環境にもやさしい素材である。
会社HP:https://mizani.jp/
OneLuck:https://oneluck-mizani.com/
インタビュー企画:https://mizani.jp/news/?category_id=6
[画像5: https://prtimes.jp/i/29734/12/resize/d29734-12-7d04e9ed949c1aa9c92e-4.jpg ]
※1 エコテックス スタンダード100 Class1:350種以上の有害物質を対象とした世界最高水準の安全な製品の証明をはじめ、生産にたずさわる人や環境への負荷にも配慮したサステナブルな工場の認証など、繊維ビジネスにおける、世界に通じる安全の証です。製品によりclassがI~IVまで分かれており、その中でもclassIは求められる基準が一番高いランク。
https://oeko-tex-japan.com/about/standard100/(エコテックス JAPANより)
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