ブルガリアで銅を対象とした共同調査を開始

プレスリリース発表元企業:JOGMEC

配信日時: 2022-09-07 09:00:00

~同国ではJOGMEC初の銅探査プロジェクト~

 JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)は、ブルガリア共和国南部のイスクル地域において、銅を対象として、同国ではJOGMEC初となる共同調査をMundoro Capital Inc. (以下「ムンドロ社」)と開始しました。



 JOGMECは、カナダの探鉱企業であるムンドロ社とブルガリア共和国イスクル地域において、2022年8月11日付けで、対象地域の主要鉱区であるEE1鉱区についてブルガリア共和国政府より調査開始に必要な許可が全て得られたことから、銅を対象とした本格的な共同調査に着手しました。

 イスクル地域は、ブルガリア共和国北西部ソフィア州に位置し、対象地域及びその周辺には1950~1990年台に採掘された小規模高品位の銅鉱山や銅鉱徴地が複数存在します。ブルガリアでは、1990年代に投資環境が改善したことにより、一時海外からの鉱物資源開発事業への投資が進みましたが、探査権取得の難しさから現在は主にブルガリア企業による探鉱や操業が中心となっており、本地域周辺においても新たな鉱床発見が途絶えていました。

 JOGMECとムンドロ社は、同国の潜在的な資源ポテンシャルに注目して共同調査の機会を追求してきたところ、開発効率の良い中~高品位鉱床タイプとして近年注目されている堆積岩内銅鉱床の鉱床ポテンシャルを新たに見出し、共同探鉱を実施する契約を2022年3月17日付けで締結し、今般、調査開始にいたりました。

 JOGMECは、今後本地域においてボーリング調査等を実施して、経済性を有する新たな銅鉱床の発見を目指します。また、本件を通じて、カーボンニュートラルの実現に向けた自動車の電動化などに伴い、今後使用量が増えると見込まれる銅資源の供給源多角化および安定供給に一層努めてまいります。

■プロジェクトの概要
1)探鉱対象地域
イスクル(Iskar)地域は、ブルガリア共和国の首都ソフィア (Sofia)から北北東約40キロメートルのバルカン山脈内に位置する。本地域は総面積515.1平方キロメートルの3鉱区からなり、うち1鉱区(169.3平方キロメートル)について探査権が付与されており、残る2鉱区について探査権を申請中である。本地域を含む一帯は、イズドレメッツ(Izdremets) 銅鉱山(1953~1974年)、ベネッツ(Venets) 銅鉱山(1955~1992年)といった小規模高品位の旧銅鉱山に代表される銅鉱床地帯に属し、地域内で行った既往調査結果の再記載及びJOGMECとMundoro社が共同で行った現地調査にて堆積岩内銅鉱床に関連する特徴が確認されている。

2)共同探鉱契約概要
JOGMECは、ブルガリア共和国政府より調査開始に必要な許可が全て得られた日から6年以内に予備的経済性評価を完了させることにより、本プロジェクトの権益75%を取得するオプション権を得る。

■共同探鉱相手方概要
Mundoro Capital Inc.
所在地:カナダ・バンクーバー
代表者:Teo Dechev氏 (CEO兼President & Director)
概要:トロント証券取引所に上場する探鉱企業で、鉱物資源に係る探鉱等を行っている。現在、ブルガリア共和国、セルビア共和国、メキシコ合衆国、アメリカ合衆国内に鉱区を保有するほか、中国における探鉱実績がある。

■プロジェクト位置図
[画像: https://prtimes.jp/i/12624/655/resize/d12624-655-2ecf62c5416ce77f221c-0.png ]


リリース本文はこちら↓
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00042.html?mid=pr_220907

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