静岡県のスエヒロ工業 初めて男性育休の取得へ従業員25人の会社が今できること
配信日時: 2022-09-01 12:00:00
株式会社スエヒロ工業(本社:静岡県沼津市、代表取締役社長:櫻井 弘紀)では、2022年9月12日(月)から、男性育休を初めて取る社員が一人います。20代男性社員の妻の出産を機に、社内で男性育休を取得できるように、経営陣・対象社員・管理職・経産婦(ママさんチーム)がそれぞれに話し合い、模索してきました。
従業員数が少ないなど、クリアしなければならない3つの課題と向き合い、社員とその家族にとって意義のある、支えとなる時間になるような「スエヒロ流・男性育休のカタチ」を公表します。男性育休に関しては、中小企業ならではの課題や過程があると思い、当社が男性育休を整備するまでの考えを提示します。当社の整備は未完成で、今回の状況から、次の取得者に向けて職場環境の改善、また出産・育児期間以外での介護や療養などの整備にもつなげていきたい考えてます。
【先輩ママが主導!「スエヒロ流・男性育休のカタチ~2022~」】
代表取締役社長・櫻井 弘紀は「社員と協力会社の職人たち、そして、その家族の幸せ」を最も考えて行動しています。2021年8月に、「えるぼし」(2段階目)を取得(全国の専門工事業では初の認定)。これをきっかけに、社内キッズスペースの開設、トイレを男女別にリフォーム・ベビーシッター割引券の導入などを行ってきました。
当社は、女性社員のほとんどがママで、男性社員の配偶者の気持ちを考え、当社ならではの男性育休制度を作りたいと思い、先輩ママが主導となって男性育休プロジェクトを進めています。
現在の状況を考慮し、当社が「男性育休」として行うのは以下の5点です。
(1) 「虎の巻」の配布&男性社員へ育休研修
(2) 対象夫婦への面談(産前産後のサポート体制について話し合う)
(3) 1週間(平日5日間+前後の土日)の休暇取得
(4) 育休支援金として3万円を支給し、育休中の金銭的不安を解消
(5) ゼロから業務の棚卸を実施。管理職チームが徹底サポート
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/323187/LL_img_323187_1.png
先輩ママ社員作成の「男性育休虎の巻」のイメージ
今回、男性育休取得対象になる社員へは、当社の女性社員から「虎の巻」を渡し、独自のプログラムで「男性育休」を支援しています。また、対象の夫婦への面談をオンラインで行い、ママとして大変だったことを話したり、家庭の状況に応じた取得時期をアドバイスしたりしました。
業務に関しては、女性社員の呼びかけにより管理職に対して「男性育休」の必要性を女性目線から話をしたり、部下が育休を取るためにできることを洗い出したりしました。
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株式会社ワーク・ライフバランスが推進する「男性育休100%宣言」に賛同しました。
【中小企業の男性育休制度。見えてきた3つの課題】
当社は、「施工管理」という建設現場の責任者にあたる職種です。一人の社員が多いときで15件の現場を担当しています。基本的に一つの現場に対して一人担当します。これまで、病気やケガの時には、業務を分散させてきました。主導となって男性育休プロジェクトを推進する女性社員は、「自分の夫が産後育休を取得してくれたらよかった」という気持ちから、当初は1か月取得が可能か検討し、課題が多いことに気づきました。当社が男性育休を整備するにあたって見えた課題は以下の3点です。
課題1:従業員が少ない。対象社員と同じ職種は4人。
業務をフォローする人員への負担。
課題2:対象社員が「現場責任者」。替えがききにくい職種。
一人で複数社の取引先を担当。現場に対して担当者1人制。
お客様からの本人への連絡体制を変更。
課題3:対象社員が東京支店で関東圏内の物件を担当。支店・本社での連携が必要。
こうした課題もあり、今回、社員からの申し出は、里帰り期間を終え自宅に戻ってきた1週間を育休取得期間にしたいとのことでした。本人にヒアリングを行い、一か月健診の日は同行を希望したため、その日は有給を取得。所定休の土日も含めて、合計10日間業務をせず、家族で過ごす時間を確保するために業務の整理を行いました。「もっと前から整えることができれば、もっと長い期間の取得を促せた」という点は会社側の整備の至らなさと痛感しています。ただ、取得期間を充実して過ごしてもらいたいと思い、虎の巻の進呈と先輩ママ社員からの面談などを実施しました。また、3つの課題がある中でも、できるだけ本人に電話がかかってこない体制をつくるべく、業務の棚卸に力を入れました。
管理職の社員と社長を交えてのMTGを二回、そして本人が普段整理が出来ていない部分も踏まえて個人面談を四回ほどかけて、棚卸シートを完成。育休は「休みではなく、大切なパートナーとその子供のために育児を担う期間」という点を伝え、「妻子のケア専念中により電話のかかってこない状態をつくる」を目標にしました。これにより、産後ではなく、次の「夜泣き期間」「第二子妊娠期間」など様々なタイミングで育休として1週間また分散して取得することも可能になると考えています。
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当社初の男性育休を取得をする社員。2022年9月12日から取得予定。
【4人の出産&育児中のママ部長が伝える「男性育休虎の巻」】
経理部長の大野は、第三子を2019年7月に、第四子を2021年10月に出産。産後56日で復帰をしました。自身のパートナーは育休を取れる環境になく、実母の支援を受けました。今回の制度整備について大野は、「いまだに女性に偏りがちな家事、育児。男性育休により、出産や育児の大変さを分かち合い、女性が出産により、継続して就業することを諦めないことにも繋がるはず。なにより、家事も育児も「夫が手伝う」から「夫婦で家庭を守っていく」という考え方に変化してほしい」と考えています。今年は、当社にとって、男性育休の第一歩となります。まだまだ制度は、大企業とは異なり整っていませんが、少しずつ整備を続けていきます。
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男性育休について整備を進める4児のママ・大野
【会社概要】
名称 : 株式会社スエヒロ工業(本社:静岡県沼津市足高287-29)
代表 : 代表取締役社長 櫻井 弘紀(3児のパパ)
事業内容: 防水工事業、塗装工事業、左官工事業、内装仕上工事業、
とび・土工工事業、石工事業、屋根工事業、
タイル・レンガ・ブロック工事業、板金工事業、
建設工事業、ヘルスケアウェルネス事業
会社創業: 1987年5月1日
従業員数: 25人(職人5人・ヘルスケアウェルネス事業5人を含む)
URL : http://www.suehiro-kogyou.co.jp/
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プレスリリース提供元:@Press
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