アストロスケール、JAXAの商業デブリ除去実証フェーズII フロントローディング技術検討の契約相手方に選定

プレスリリース発表元企業:株式会社アストロスケールホールディングス

配信日時: 2022-08-22 10:06:29

持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)除去を含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、創業者兼 CEO 岡田光信)の子会社で人工衛星の製造・開発を担う株式会社アストロスケール(本社:東京都墨田区、代表取締役 伊藤美樹、以下「アストロスケール」)はこの度、世界初の大型デブリ除去等の技術実証を目指す、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の商業デブリ除去実証(CRD2*1)のフェーズ IIにおけるフロントローディング技術検討の契約相手方の一社に選定されました。

本契約は、商業デブリ除去実証フェーズIIフロントローディング技術検討として、システム要求やシステム開発仕様の検討、極近傍接近及び捕獲把持のBBM(ブレッド・ボード・モデル)*2試験を行うものです。また、本概念検討成果は商業デブリ除去実証フェーズIIを実施するための実証システムの技術的成立性や、フェーズII後の事業展開とその事業性に関する検討の参考にされるものであり、本企画競争における採択は、今後行われる、商業デブリ除去実証フェーズIIの実施に関する契約における契約相手方選定への参加条件となっています。

また、アストロスケールはすでに商業デブリ除去実証フェーズIの契約相手方として選定、契約締結され、現在商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J(アドラスジェイ、Active Debris Removal by Astroscale-Japan の略)」を開発しています。ADRAS-Jは2022年度内にRocket Labのロケット「Electron(エレクトロン)」による打上げを予定しており、軌道投入後、非協力物体である日本のロケット上段への接近・近傍運用を実証し、長期にわたり放置されたデブリの運動や損傷・劣化状況の撮像を行います。

商業デブリ除去実証についてはこちらをご覧ください。
https://www.kenkai.jaxa.jp/crd2/index.html

JAXA発表資料は以下の通り。
公募:https://stage.tksc.jaxa.jp/compe/bid_box/FY2022-0068.pdf
選定結果:https://stage.tksc.jaxa.jp/compe/bid_box/FY2022-0114.pdf

アストロスケール について
アストロスケールは、宇宙機の安全航行の確保を目指し、次世代へ持続可能な軌道を継承する為、全軌道における軌道上サービスに専業で取り組む世界初の民間企業です。 2013年の創業以来、軌道上で増加し続けるデブリの低減・除去策として、衛星運用終了時のデブリ化防止のための除去(EOL*3)、既存デブリの除去(ADR*4)、故障機や物体の観測・点検(ISSA*5)、寿命延長(LEX*6)など軌道上サービスの実現を目指し技術開発を進めてきました。また、長期に渡り安全で持続可能な宇宙環境を目指す為、技術開発に加え、ビジネスモデルの確立、複数の民間企業や団体、行政機関と協働し、宇宙政策やベストプラクティスの策定に努めています。
本社・R&D 拠点の日本をはじめ、シンガポール、英国、米国、イスラエルとグローバルに事業を展開しています。
アストロスケール本社ウェブサイトはこちら:https://astroscale.com/ja/

※1 CRD2:Commercial Removal of Debris Demonstrationの略称
※2 BBM:Bread Board Modelの略称。新規技術要素を有する開発において、設計の実現性を確認するために製作・試験されるモデル。
※3 EOL:End-of-Lifeの略称
※4 ADR:Active Debris Removalの略称
※5 ISSA:In Situ Space Situational Awarenessの略称
※6 LEX:Life Extensionの略称

PR TIMESプレスリリース詳細へ