コロンビア鉱山エネルギー省とセミナーを開催

～石炭開発の安全管理に向けた取り組み～

JOGMECは、2022年5月11日、コロンビア共和国鉱山エネルギー省との共催で「炭鉱災害と通気管理」をテーマにオンラインセミナーを実施し、コロンビアの政府関係者、企業関係者等、総勢400名近くが参加しました。



　JOGMECは、コロンビア共和国鉱山エネルギー省と石炭産業発展のための相互協力に関する覚書（2016年8月22日付）（注）を締結しており、炭鉱災害と通気管理をテーマとしたオンラインセミナーは、本覚書にもとづき、実施したものです。

　コロンビアは中南米最大の石炭生産国ですが、鉱山での死者を含む事故が継続的に発生しており、適切な安全管理は同国政府の喫緊の課題となっております。本セミナーには炭鉱操業会社の管理職など企業関係者400名近くの参加が得られ、安全管理に対する関心の高さが伺われました。

　セミナーの冒頭では、コロンビア鉱山エネルギー省のタティアナ技術局長の挨拶、続いて鉱山エンジニアのホセ氏から「国が定める事故を防ぐためのテクニカルガイドラインについて」の講演がありました。
　日本側から、今日まで100年以上操業を継続している日本の炭鉱において、40年以上に渡り、炭鉱の操業、管理、研修に携わる、釧路コールマイン株式会社（本社：北海道釧路市、代表取締役　菊地靖則）の村上常務執行役員を講師としてお招きし、爆発のメカニズムを再現したビデオなども交えながら事故を大きく減らすための具体的な対策についてご講演をいただきました。　講演後、換気のモニタリング方法に関する質疑や、事故の具体的な発生状況に関する質疑がありました。
　引き続き、セミナー等を通じて、石炭開発の安全管理、炭鉱災害防止に貢献してまいります。

　JOGMECは、今後もセミナーの実施により、石炭資源の安定供給確保、及び気候変動対応・低炭素化のために有益な情報を提供してまいります。石炭資源開発に係る最新情報につきましてはJOGMECホームページの「石炭資源情報」をご覧いただくか、メールマガジン「JOGMEC石炭通信」にご登録ください。

（注）コロンビア共和国鉱山エネルギー省と石炭産業発展のための相互協力に関する覚書を締結（2016年8月22日）
（URL）https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000169.html

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