見頃を迎えた希少なシロバナウンゼンツツジを一般公開
配信日時: 2022-04-15 18:43:11
4月15日~22日まで一般公開
4月15日、川西市中北部に位置する清和台団地。同住宅地のすぐそばには、兵庫県版レッドデータブック(植物群落)にBランクとして記載されている、川西市指定の天然記念物「清和台東3丁目コナラ群落」が存在する。
この日、同群落は通常は危険防止のため入場を制限されているが、同群落の保全活動などを行う「虫生川周辺の自然を守る会」(会長:菅原八重子)が、見頃をむかえた同群落内に生育するシロバナウンゼンツツジの大個体群を一般公開している。時間は午前9時30分~午後3時30分、期間は22日(金)まで。
[画像: https://prtimes.jp/i/98199/8/resize/d98199-8-a01ccd1e24ffcbf85a2d-0.jpg ]
2016年の4月に初めて一般公開し、今年で6回目。見頃を迎えたこの時期、急斜面に咲くシロバナウンゼンツツジの白や薄いピンクの小さな花が咲きはじめ、訪れた人を楽しませていた。
新型コロナウイルス感染防止として、入場は家族または少人数(5人)までで、入場者はマスクを着用。今回から、順路を工夫し、人が接触しないようにコースを整備している。
このコナラ群落の広さは約30,000平方メートル。シロバナウンゼンツツジだけではなく、兵庫県版レッドデータブック(植物)にCランクとして記載されている、キンランやスズムシバナ、エドヒガンの他、ササユリやミヤマヨメナ、タムシバ、シラキなど、冷温帯の構成種が数多く分布。こういった分布は、周辺地域のコナラ群落には見られない、珍しいものとなっている。
同会会長の菅原八重子さん(すがはら やえこ)は「遠くの山に行かなくても住宅地のすぐそばでシロバナウンゼンツツジを見ることができます。急斜面なので安全のために遊歩道に手すりを設置しています。運動靴や歩きやすい服装で来てください」などと話した。
【虫生川周辺の自然を守る会】
2011年7月に設立。活動は月4回で、現在、協力会員も含めると約30人が所属している。同会は住宅地のすぐそばにある貴重な自然を守るため、保全活動などを行う他、地域の子どもたちの環境学習に協力している。
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