産学連携の共同研究として、ループス腎炎患者を対象としたBelimumabの有効性の検証を開始 -- 昭和大学などで構築中の多施設SLEレジストリを利活用
配信日時: 2022-03-22 14:05:04
昭和大学(東京都品川区/学長:久光正)の矢嶋宣幸准教授(医学部内科学講座リウマチ・膠原病内科学部門)と、グラクソ・スミスクライン株式会社は、ループス腎炎患者を対象としたBelimumabの有効性の検証を、昭和大学などで構築中の全身性エリテマトーデス患者レジストリ(LUpus registry of NAtionwide institutions:LUNA)を用いた共同研究として開始しました。
全身性エリテマトーデス(以下SLE)を対象とした多施設共同疾患レジストリであるLUpus registry of NAtionwide institutions(''LUNA'':事務局 昭和大学 矢嶋宣幸)と、グラクソ・スミスクライン株式会社(以下GSK)は、ループス腎炎の既往を有する日本人SLE患者を対象としたベリムマブの有効性を評価するMoonlight研究(Japan belimumab post Marketing cOhOrt and JapaN Lupus natIonwide reGistry coHorT study)を開始しました。
https://jp.gsk.com/ja-jp/news/press-releases/20220216_luna-sle/
Moonlight研究は、市販後の実臨床下におけるベンリスタ(一般名:べリムマブ)の3年間の長期間臨床データを収集し、SLE疾患レジストリであるLUNAを比較群として、ループス腎炎に対するベンリスタの有用性を検討する観察研究です。再発、透析などの末期腎不全に至るリスクもある活動性ループス腎炎の既往を有するSLE患者において、ベンリスタ使用群と標準療法群との統計的背景調整を行った上で比較し、腎フレア等の再燃やコルチコステロイド用量について評価を行います。
LUNA( http://showa-u-rheum.com/research-facility/
)は、全身性エリテマトーデスの希少性をカバーするために、全国の13のリウマチ膠原病専門施設が参加し、通院中のSLE患者を対象とした大規模レジストリとして、昭和大学、岡山大学などが中心となり2016年に設立されました。LUNAは国内では最大規模のSLEレジストリであり、2021年4月時点で16施設1608例の収集実績を有し、現在、36の臨床研究が進行中です。2022年4月からは21施設へと拡大し、2800例の集積を予定しています。2020年10月からはゲノム情報を含んだ各種生体試料の収集も開始し、複数のトランスレーショナル研究がスタートしました。
▼本件に関する問い合わせ先
昭和大学医学部内科学講座リウマチ・膠原病内科学部門 矢嶋宣幸
TEL: 03-3784-8942
E-mail: n.yajima@med.showa-u.ac.jp
▼本件リリース元
学校法人 昭和大学 総務部 総務課 大学広報係
TEL: 03-3784-8059
E-mail: press@ofc.showa-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
プレスリリース情報提供元:Digital PR Platform
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