エナジー・ボールトと高麗亜鉛が、5000万米ドルの投資を含むエネルギー貯蔵の戦略的パートナーシップを発表

プレスリリース発表元企業:Energy Vault, Inc.

配信日時: 2022-01-10 19:13:00

エナジー・ボールトと高麗亜鉛が、5000万米ドルの投資を含むエネルギー貯蔵の戦略的パートナーシップを発表

ノーバス・キャピタル・コーポレーションIIとの合併による上場会社化に向けたエナジー・ボールトの合意に関連し、この新たな投資で、発表済みのPIPEの規模が1億ドルから1億5000万ドルに拡大高麗亜鉛の完全子会社のサン・メタルズと形成した戦略的パートナーシップで、エナジー・ボールト独自開発のエネルギー貯蔵およびエネルギー管理ソフトウエア技術の2022年半ばからの導入と、サン・メタルズの亜鉛精錬事業の脱炭素化支援を目指す高麗亜鉛の5000万ドルのPIPE出資により、最低現金条件の約90%が充足

(スイス・ルガーノ & 米カリフォルニア州ウエストレークビレッジ & 韓国ソウル & 豪スチュアート)-(ビジネスワイヤ) -- 電力網規模のエネルギー貯蔵ソリューションを開発するエナジー・ボールトは本日、再生可能エネルギー貯蔵に関する高麗亜鉛(KRX 010130)との戦略的パートナーシップを発表しました。高麗亜鉛は、非鉄金属製錬生産の世界的リーダー企業であり、亜鉛、鉛、銀、レアメタルのインジウムで主導的地位にあります。このパートナーシップは、高麗亜鉛の製精錬事業の脱炭素化戦略を支援するものであり、当初は完全子会社であるサン・メタルズ・コーポレーションに重点を置きます。両社は、2022年半ばにプロジェクトを開始する予定です。

エナジー・ボールトがサン・メタルズと戦略的パートナーシップを締結

高麗亜鉛の完全子会社であるオーストラリアの亜鉛精錬企業のサン・メタルズは、エナジー・ボールトの貯蔵およびエネルギー管理ソフトウエア技術を展開し、精製インフラを支える再生可能電力の供給と最適化を支援します。このパートナーシップの範囲には、エナジー・ボールトの環境にやさしい複合ブロックの中で尾鉱やその他の精錬廃棄物を持続可能かつ有益に再利用する可能性も含まれています。

サン・メタルズは、2030年までに80%再生可能エネルギーへの移行を中間目標とし、2040年までに100%再生可能エネルギーに移行するという広範な戦略に沿って「グリーン」亜鉛を生産する初の亜鉛精錬所の1つとなることを目指しています。サン・メタルズの使命は、世界で最も安全で、最も環境にやさしく、最も競争力のある亜鉛精錬所になることです。2020年11月に、亜鉛精錬のリーダーのサン・メタルズは、2040年までに100%再生可能エネルギーを実現する取り組みの一環として、RE100クライメート・グループ・イニシアチブに参加しました。高麗亜鉛はこのほど、高麗亜鉛が完全所有するもう1つのオーストラリア子会社のアーク・エナジー・コーポレーションがオーストラリアでトップの発電所規模の風力・太陽光エネルギー開発業者(エピュロン)の100%持ち分を取得する予定であると発表しました。これによりアーク・エナジーには9 GWを超える風力・太陽光発電プロジェクトが追加されます。この取引は、サン・メタルズの再生可能エネルギー目標を達成して超えていく上で重要な役割を果たし、世界で最も競争力のあるグリーン水素製造会社を目指すアーク・エナジーの計画を後押しします。サン・メタルズは現在、オーストラリア・クイーンズランド州で第2位の電力消費者であり、年間電力消費量は1テラワット時を超えています。

高麗亜鉛のYun B. Choi副会長は、次のように述べています。「エナジー・ボールトの革新的な貯蔵技術とエネルギー管理ソフトウエア・プラットフォームは、当社が再生可能エネルギーで事業を行う能力を強化する中で、脱炭素化戦略を実現・促進する上で重要な役割を果たします。」

エナジー・ボールトの共同創立者であり最高経営責任者(CEO)のロバート・ピコニは、次のように述べています。「高麗亜鉛とサン・メタルズと提携し、両社の精錬事業におけるクリーンエネルギーへの移行を幅広くサポートできることを誇りに思います。高麗亜鉛は、積極的な脱炭素目標を設定し、同社の事業で持続可能な脱炭素エネルギーを実現するために多額の資金を投入しており、企業として非常に優れたグローバル・リーダーシップを発揮しています。今回のエナジー・ボールトへの投資もその1つの事例です。」

サン・メタルズのKiwon Park最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「再生可能エネルギーのみでグリーン亜鉛を生産する世界初の精錬所になるという目標に向けて、エナジー・ボールトと協力できることを楽しみにしています。クイーンズランド州で2番目に電力を消費しているサン・メタルズは、環境責任を果たしつつ、世界で最も競争力のある亜鉛精錬所になるべく注力しています。」

高麗亜鉛からの新たな投資により、ノーバス・キャピタル・コーポレーションIIのPIPEは1億5000万ドルに拡大

先に発表したノーバス・キャピタル・コーポレーションII(NYSE:NXU)との企業結合に関連し、エナジー・ボールトは1億ドルの私募(PIPE)投資を発表しました。本日発表した戦略的パートナーシップに加え、高麗亜鉛はノーバスのPIPEに5000万ドルの投資を行う引受契約を締結しました。

本日発表された新たな引き受けにより、PIPE取引による受取金は1億5000万ドルとなります。この資金は、ノーバスの現金信託口座にある最大2億8800万ドルと合わせて、エナジー・ボールトの事業および新規・既存の成長イニシアチブのための資金として使用されます。また、今回のPIPE投資の増額により、最低現金条件の約90%が満たされました。

Choi副会長はさらに、「エナジー・ボールトへの投資は、人間の生活に欠かせない金属を持続可能な方法で生産することを推し進める当社の取り組みを明確に示すものです」と述べました。

ピコニは、さらに次のように述べています。「世界最大規模の金属生産者からの投資とサン・メタルズとのパートナーシップ契約により、最も重要な世界市場の1つであるオーストラリアにおいて、当社の革新的なエネルギー貯蔵インフラとソフトウエア・プラットフォームの世界的な規模拡大をさらに加速させることができます。重要なこととして、最低現金条件の多くが満たされたことで取引の確実性が大幅に高まり、エナジー・ボールトのチームは、引き続き世界規模での事業展開に集中することができます。」

高麗亜鉛は、他の有力な投資家と共に、PIPEに出資してこの企業結合に参加します。このPIPEには、アダージ・キャピタル・パートナーズLP、ピッカリング・エナジー・パートナーズ、セイリングストーン・キャピタル・エナジー・トランジション・ストラテジー・ファンド、ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズ、セメックス・ベンチャーズ(NYSE: CX)、パランティア・テクノロジーズ(NYSE: PLTR)などの投資家が運用するファンドと口座を含む戦略的投資家と機関投資家が参加しています。ノーバス・キャピタルの関連会社もこのPIPE投資に参加しています。これに先立ち、最近シリーズC資金調達ラウンドが2021年8月28日に発表されました。これは1億750万ドルで終了し、サウジアラムコ・エナジー・ベンチャーズ、BHPベンチャーズ、+ボルタ・エナジー・テクノロジーズ、ソフトバンク・ビジョン・ファンドなどからの戦略的投資が含まれています。

エナジー・ボールトとノーバスIIキャピタル・コーポレーションとの企業結合は、2022年第1四半期に完了する予定ですが、ノーバス株主の承認、SECによる登録届出書の有効化宣言、その他の慣習的完了条件が前提となります。

エナジー・ボールトについて

エナジー・ボールトは、発電所規模のエネルギー貯蔵によりグリッドレジリエンスを実現するための世界的アプローチに変革をもたらすよう設計された持続可能なエネルギー貯蔵ソリューションを開発しています。当社独自の重力式エネルギー貯蔵技術とエネルギー貯蔵管理・統合プラットフォームは、電力会社や独立系発電事業者、大規模な産業エネルギー・ユーザーが、電力の信頼性を維持しつつ均等化発電原価を大幅に削減できるようにすることを目指しています。エナジー・ボールトは、廃棄材料を有益な再利用に取り込むことができる環境に配慮した材料を活用することで、循環型経済への移行を促進し、お客さまのクリーンエネルギーへの移行を加速させています。

エナジー・ボールトは以前、ノーバス・キャピタル・コーポレーションII(NYSE:NXU)と企業結合に関する合意を発表しました。それによりエナジー・ボールトは、慣習的な取引完了条件の充足を経て、2022年第1四半期に、ティッカーシンボル「NRGV」および「NRGV WS」でニューヨーク証券取引所に上場される見通しです。

高麗亜鉛について

高麗亜鉛は、韓国の世界的な総合非鉄金属製錬会社であり、主に非鉄金属製品の製造と販売を行っています。高麗亜鉛は、韓国とオーストラリアに亜鉛製錬所を、韓国に鉛製錬所を所有・運営しています。金属製品は、亜鉛スラブインゴット、亜鉛合金ジャンボブロック、亜鉛アノードインゴット、亜鉛ダイカストインゴットなどの亜鉛製品と、金・銀製品を含む貴金属製品で構成されています。高麗亜鉛は、亜鉛の生産量と市場シェアで世界第1位の企業として、世界の資源市場を主導しています。

2021年9月に高麗亜鉛は大手精錬会社として世界で初めてRE100に参加し、2050年までに世界全体の事業の電力を100%クリーンエネルギーで賄うことを約束しています。

サン・メタルズ・コーポレーション

サン・メタルズは、高麗亜鉛のオーストラリア子会社です。当社は、オーストラリア・クイーンズランド州北部にあるタウンズビル市の南15 kmに亜鉛精錬所を有しています。高麗亜鉛グループは、世界最大の卑金属および貴金属メーカーであり、最先端の金属精製技術を有していると言われています。

クイーンズランド州最大の亜鉛精錬所として、サン・メタルズは特殊ハイグレード亜鉛を生産しています。2018年に、サン・メタルズはオーストラリア最大(125MW)の統合型産業用太陽光発電所を完成させました。この太陽光発電所は、サン・メタルズが使用する電力の24%を生産します。

サン・メタルズは地域社会に積極的に取り組んでおり、地域経済に大きく貢献しています。当社は350人以上の社員と契約社員を擁しており、その多くは地域の住民です。

アーク・エナジー・コーポレーション

アーク・エナジーは、2021年に高麗亜鉛の新しいオーストラリア子会社として設立され、サン・メタルズを皮切りに高麗亜鉛グループのエネルギー供給を脱炭素化し、「グリーン」亜鉛の生産を目指す高麗亜鉛グループのエネルギー移行を促進します。アーク・エナジーはこのほど、9GW以上の開発パイプラインを有するオーストラリアの大手発電所規模風力・太陽光エネルギー開発企業であるエピュロン・ホールディングスの持分を100%取得しました。

アーク・エナジーは、水素のサプライチェーンにわたるグループの既存の投資を活用・拡大し、グリーン水素のエクストリーム・ユーザー、需要創出者、主要輸出企業になることを目指しています。アーク・エナジーのSunHQ水素ハブは、オーストラリア初の水素プロジェクトであり、オーストラリア再生可能エネルギー庁、クリーン・エナジー・ファイナンス・コーポレーション、クイーンズランド州政府の共同支援を受けています。SunHQは、クイーンズランド州政府から開発承認を得ており、2022年12月の稼働を目指しています。

ノーバス・キャピタル・コーポレーションIIについて

ノーバスは、当社の2021年2月のIPOで約2億8750万ドルを調達し、当社証券はニューヨーク証券取引所(NYSE)にティッカー・シンボル「NYSE: NXU、NXU.U、NXU WS」で上場しています。ノーバスは、1社以上の企業または事業体との間で合併、株式交換、資産買収、株式購入、資本再編、再編成、またはその他の同様の企業結合を行うことを目的として組織された特別買収目的会社です。ノーバス・キャピタルは、ロバート・J・ライキン、ジェフ・フォスター、ハーシュ・クラフ、ラリー・ポールソン、ヘザー・グッドマン、ロン・ズナイダー、ヴィンス・ドナルゴが統括しています。この人材は、ほとんどのハイテク企業に既に存在している豊富なデータ資産や知的財産から得られる知見を生かして、ハイテク企業が既存および新規の成長戦略を最適化できるよう支援する豊富な実践経験を有しています。

将来見通しに関する記述

本プレスリリースの記述で過去の事実でないものは、1995年米国民事証券訴訟改革法のセーフハーバー条項の目的における将来見通しに関する記述です。将来見通しに関する記述は、通常、「考える」、「かもしれない」、「予定する」、「推定する」、「続ける」、「見込む」、「意図する」、「予想する」、「はずである」、「だろう」、「計画する」、「予測する」、「可能性がある」、「思われる」、「努める」、「将来」、「見通し」、「設計されている」などの言葉や、将来の事象や傾向を予測または示唆するか過去の事項に関する記述ではない同様の表現を伴います。このような将来見通しに関する記述には、財務および業績指標の推定と予測、市場機会の予測、エナジー・ボールトの事業展開に関する予想と時期および導入の時期(EVSおよび予想されるその利益と容量を含む)、EVxおよびEnergy Vault Resiliency Center(EVRC)プラットフォームの提案されている機能や設計、「モバイルマス」製造のために現地調達する低コストの材料の利用可能性、顧客の増加とその他の事業の中間目標点、本企業結合案およびPIPE投資(本取引案)の潜在的利益、本取引案の時期に関する予想に関する記述が含まれますが、これらに限定されるものではありません。

このような記述は、本プレスリリースに明記されているかどうかを問わず、さまざまな仮定や、エナジー・ボールトとノーバスの経営陣の現在の予想に基づくものであり、実際の業績を予測するものではありません。このような将来見通しに関する記述は、説明のためにのみ提示されるものであり、保証、確証、予測、あるいは事実や可能性の確定的記述とすることを意図しておらず、投資家はこのような記述を信頼しないようにしてください。実際の出来事や状況は、予測が困難あるいは不可能であり、仮定とは異なるものになります。実際の出来事や状況の多くは、エナジー・ボールトおよびノーバスの管理の及ばないものです。

これらの将来見通しに関する記述は、いくつものリスクと不確実性を伴います。これには、国内外の事業、市場、金融、政治、法律などの状況の変化、両当事者が本取引案を無事あるいは適時に完了できないこと(規制当局の承認が得られないリスク、遅延するリスク、あるいは統合後の会社や本取引案で予想される利益に悪影響を及ぼす可能性のある想定外の状況に陥るリスク、ノーバスまたはエナジー・ボールトの株主の承認が得られないリスクを含む)、本取引案で予想される利益を実現できないこと、エナジー・ボールトに関して予測される財務情報の不確実性に関するリスク、エナジー・ボールトの事業展開および予想される事業の中間目標点の時期に関するリスク、エナジー・ボールトの顧客が販売契約を履行する能力または意思に関するリスク、エナジー・ボールトのEVSの性能と可用性に関するリスク、再生可能エネルギーに対する需要、エナジー・ボールトのソリューションを商品化し販売する能力、見込み顧客との最終的な契約上の取り決めを交渉する能力、競合技術の影響、材料の十分な供給を得る能力、Covid-19の影響、世界の経済状況、設置スケジュールを順守する能力、建設および許可の遅延とそれに関連したコスト増、競争がエナジー・ボールトの将来の事業に与える影響、ノーバス一般株主による償還請求の額、および登録届出書とノーバスのフォームS-4による登録届出書の「リスク要因」の項目に記載されている企業結合に関する要因や、ノーバスの2020年12月31日終了年度のフォーム10-Kによる年次報告書の「リスク要因」の項目に記載されている要因、および証券取引委員会に提出されたか提出される予定のノーバスのその他の文書に記載されている要因などがあります。

企業結合案に関する重要な情報とその入手先

本発表は、ノーバスとエナジー・ボールトが係わる合併取引案に関するものです。ノーバスは、フォームS-4による登録届出書をSECに提出しました。これには、ノーバスの仮委任状説明書/目論見書および特定の関連文書が含まれ、これらの書類は、本企業結合案および関連事項を承認するための株主総会で使用されます。ノーバスの投資家および証券保有者は、この委任状説明書/目論見書およびその修正版、ならびにSECに提出されるその他の関連文書の全体を慎重に読むようにしてください。これらの文書には、エナジー・ボールト、ノーバスおよび本企業結合に関する重要な情報が含まれています。最終委任状説明書は、本企業結合案に関する投票のために設定される基準日時点でのノーバスの株主に郵送されます。また、投資家および証券保有者は、それぞれの会社に関する重要情報が含まれる登録届出書およびその他の文書がSECに提出された時点で、その写しをSECのウェブサイト(www.sec.gov)から無料で入手することができます。本プレスリリースで言及されたウェブサイトに含まれる情報あるいはそこからアクセスできる情報は、参照によって本プレスリリースに組み込まれるものではなく、本プレスリリースの一部でもありません。

勧誘の参加者

ノーバスとその取締役および執行役員は、本企業結合案に関連して、ノーバスの株主の委任状勧誘への参加者と見なされる場合があります。また、エナジー・ボールトとその執行役員および取締役も、この委任状勧誘への参加者と見なされる場合があります。証券保有者は、2020年12月31日終了年度に関するフォーム10-Kによるノーバスの年次報告書、2021年6月30日に終了した6カ月間に関するフォーム10-Qによる四半期報告書、および本企業結合に関連してSECに提出された委任状説明書/目論見書およびその他の関連文書やその他の資料が入手可能になり次第、それらを読むことで、ノーバスの一部の執行役員および取締役の名前、所属、および勧誘における利害についての詳細情報を入手することができます。ノーバスの勧誘への参加における利害は、場合によっては一般株主の利害と異なる場合があり、これに関する情報は、入手可能になり次第、本企業結合に関連する委任状説明書/目論見書に記載されます。

申し出と勧誘の否定

本発表は、いかなる証券の販売申し出、購入申し出の勧誘、投票や承認の勧誘に当たるものではなく、また、いかなる州または法域においても、当該法域の証券法により登録または認可前のこのような申し出、勧誘、販売が違法とされている場合、これらの証券を販売してはなりません。

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