青のりメニューを味わいながら、海に想いをはせるひとときを 北海道産天然青のりフェア

プレスリリース発表元企業:海と日本プロジェクト広報事務局

配信日時: 2021-11-12 13:27:18

2021年11月13日(土)~30日(火)<開催場所>函館市内の飲食店5店

北海道の海岸に自生しながら、様々な理由により活用されていない海藻「青のり」。その可能性や、はこだて海の教室実行委員会の「青のりを通じた海洋教育の取組み」を地域の皆様に知っていただくために、函館市内の飲食店5店にて「北海道産天然青のりフェア」を実施します。
この企画は、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。




[画像1: https://prtimes.jp/i/77920/448/resize/d77920-448-7ad9918dc67b84eb5169-0.jpg ]

参加店で提供される、北海道産天然青のりを使った特別メニュー


北海道産天然青のりについて

「青のり」は、スジアオノリ、ヒラアオノリ、ウスバアオノリなどの旧アオノリ属に分類される海藻の総称で、鮮やかな緑色と上品な磯の香り、口どけの良さが特徴の高級食材です。
九州や四国の特産品として知られていますが、実は青のりのうち、ウスバアオノリやボウアオノリは、北海道の海岸にも自生しています。また、九州や四国では近年、海水温の上昇・川や海の貧栄養化などにより、天然青のりが激減、養殖も不作です。
現在、北海道産天然青のりは、ごくわずかな漁師が自家消費しているだけで一般には流通していません。
はこだて海の教室実行委員会が北海道内の74漁協にアンケートをとったところ、回答を得た50漁協のうち94%にあたる47漁協が「青のりを収穫していない」と回答しました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/77920/448/resize/d77920-448-3f7fb6a77ba9cc906c32-1.jpg ]

今年5月、函館市の志海苔海岸で撮影。海岸が緑色に染まっていた。


なぜ、北海道産天然青のりは採取・活用されていないのか?

当会は今年、その事実関係や背景、青のりの商品化の可能性について探るため、独自調査を行いました。結果、次のことがわかりました。
◎漁師が収穫しない理由は、単に知らない、コンブなどと違い値がつかない、人手不足、高齢化など。
◎東京の一流料理人は、北海道産天然青のりを高評価してくれた。
◎食品分析会社や老舗メーカーからは「課題あり」との意見があった。
以上のことから当会は、北海道産天然青のり活用のためには、認知度アップ、特徴(良さ・悪さ)の把握とそれをふまえた商品化戦略、安定的な原料確保のための人手の確保などが必要と考えています。
さらに、北海道産天然青のりをとりまく状況には海の学びが詰まっており、地域の子どもたちに向けた海洋教育の推進のために、非常に良い題材であることが分かりました。

青のりフェア&特設Webページを通じ、「北海道産天然青のり」について情報発信

この度当会は、函館市内の飲食店5店に協力を依頼し、北海道産天然青のりを使用した特別メニューを考案いただきました。11月13日~30日の期間限定で、各店にて、この特別メニューが提供されます。使用する青のりは、当会が松前町の漁師に特別に依頼し、今年3月~6月に10kgのみ採取したものです。
また併せて、「北海道産天然青のり」特設Webページを開設。青のりフェア期間中、各店に設置するメニューPOPの二次元コードからWebページにアクセスして、青のりや、地域の海に関する様々な情報、当会の海洋教育の取組みについて多くの方に知っていただきたいと考えています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/77920/448/resize/d77920-448-26fa22d7e81a04e0c2f9-2.jpg ]



「青のりフェア」にかける想い(はこだて海の教室実行委員会 事務局長 阪口あき子)

◎地元の海に可能性を感じてほしい
北海道では近年、イカや鮭などの不漁が続き、それにより海にマイナスイメージを持つ方が増えています。しかし実は、青のりのように未利用の海産物もあります。私たちは青のりを通じ、「まだ海について知られていないことがある」「地元の海に眠れる宝がある」ことを知っていただきたいと考えています。
◎活用・商品化に向けた課題について、子どもたちや地域の皆様と一緒に考え、取組んでいきたい
今年当会が行った調査により、青のり活用・商品化に向けては課題があることが分かりました。今回の青のりフェアでこのことを知っていただいたり、青のりを題材とした海洋教育講座で子どもたちにも知ってもらい、青のりを通じて、地元の海の未来についてともに考え、活動していきたいです。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/77920/table/448_1_49919b60a6ec3fa62cd64465e5a28a65.jpg ]




提供メニューの一部



[画像4: https://prtimes.jp/i/77920/448/resize/d77920-448-e3e6a9303d9fda9cbf3b-3.png ]

[画像5: https://prtimes.jp/i/77920/448/resize/d77920-448-39d99ea2a6a2052c2e4b-4.png ]

[画像6: https://prtimes.jp/i/77920/448/resize/d77920-448-4a55d489d4150d618823-5.png ]


団体・企業概要
団体名称:はこだて海の教室実行委員会
団体所在地:北海道函館市旭町6-14
電話番号:0138-86-7602
会長:菅原雅仁
設立:2018年12月1日
URL:https://www.hakodate-umi.com/
活動内容:函館朝市ミニ水族館の運営、海に関連した「子ども向け講座」を実施
[画像7: https://prtimes.jp/i/77920/448/resize/d77920-448-0f14547907238964f39c-6.png ]

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

PR TIMESプレスリリース詳細へ