地方産地と連携で3社連合が鮮魚輸出プラットフォームを構築し輸出販路拡大へ
配信日時: 2021-08-03 07:58:17
報道各位
プレスリリース
2021年8月3日AM0:00リリース解禁
グローカル・フード・マーケット・コンソーシアム
「地方産地と連携で3社連合が鮮魚輸出プラットフォームを構築、輸出販路拡大へ」
農林水産省「令和3年度海外フードバリューチェーン再構築緊急対策事業」に採択
海外約20都市約600店舗に輸出を展開している豊洲市場仲卸の築地太田、福岡市中央卸売市場で九州最大の仲卸のアキラ水産、日本最大の総合物流企業である日本通運の3社は、海外受発注システムをフル活用した輸出プラットフォームの構築を図り、日本各産地の優れた水産品をジャパンブランド鮮魚として、輸出販路の拡大を展開するプロジェクトを開始します。
新型コロナウイルスの影響を受け、農林水産省は日本の農林水産物・食品の輸出拡大を図る取り組みを緊急的に支援していく方針を掲げており、本プロジェクトは、同省の「令和3年度海外フードバリューチェーン再構築緊急対策事業」に採択されました。3社で企業連合「グローカル・フード・マーケット・コンソーシアム」(GFMC)を組み、各社の強みを活かした新たなビジネスモデルにより、5年後に輸出額30億円を目指します。
GFMCプロジェクトの目的
コロナ禍で海外の外食産業は大きな影響を受け、さらに、国際物流が逼迫し大幅な国際貨物運賃の高騰も起こるなど水産物輸出は落ち込みましたが、最近では海外現地マーケットも徐々にではありますが動き出した状況にあります。
本プロジェクトでは、既存商流への再起を図りつつ、フードバリューチェーンを地方生産者にも拡張させ、新たなビジネスモデルによる付加価値を提供することにより、コロナ禍やアフター・コロナにおける日本産鮮魚の輸出拡大に向けた新たな需要の創出を図ります。世界の食業界において情報発信力として多大な影響をもたらす米国やASEANの有望市場であるベトナム、シンガポールの3か国に向けてまずは展開していきます。
さらに、本プロジェクトのフードバリューチェーン・モデルやノウハウをもとに、他の国内産地連携へと横展開を図り、さらに将来的には農産品や加工食品も対象に加えることを視野に、オールジャパンでの生鮮品輸出サプライチェーン・プラットフォームの構築を目指します。
GFMCプロジェクト2021年度の主な展開
〇連携産地のコーディネート
GFMC3社が産地現場を訪問し、水揚時からの取扱い(しめ方、目利き、鮮度保持、梱包等)、国際水準の高度衛生管理、生鮮ロジスティックス等のノウハウ提供サポートを実施した上で、連携産地(浜田、平戸等3産地程度)から輸出発地(東京と福岡)までの輸出出荷を想定した輸送実証(温度ログ測定、着荷状態の確認、物流ルート・コストの検証等)を実施。
〇米国・ベトナム・シンガポール向け販路開拓活動
海外受発注システム ”OFM System” を活用した海外現地パートナー候補バイヤーに向けたマーケティング活動(サンプルPR発送、モニタリング調査・鮮度保持実証等)、現地パートナー候補とマッチング商談及びOFM System PR等を実施。
[画像1: https://prtimes.jp/i/82729/8/resize/d82729-8-444a0989eb5a04b6f2d5-0.png ]
GFMC各社の強み・特徴
「株式会社築地太田」
〇豊洲市場有数の水産仲卸の1つで創業約60年の老舗。特に、2014年から本格的に取り組みを始めた輸出事業は現在、約20都市約600店舗まで急伸し豊洲市場でもトップクラス。あらゆる水産物の取扱技術・販売の他、輸出ノウハウも蓄積。豊洲市場内には対米HACCP認証取得の高度衛生加工施設もあり、輸出鮮度管理もディストリビューターと研究開発した技術を保有。
〇デジタル化の先駆けとして、自社で海外受発注システム「Tsukiji OFM System」を開発、特許取得。商社を介さず海外バイヤーと直接取引(直接貿易)を実現、輸出業務の自動化を図るなど、その取り組みが高く評価され、農林水産省の「令和2年度輸出に取り組む優良事業者表彰」では豊洲市場初の「農林水産大臣賞」を2020年12月に受賞。また、豊洲市場仲卸初のマリンエコラベル認証(CoC MEL)も2020年11月に取得。
「株式会社アキラ水産」
〇福岡市中央卸売鮮魚市場で九州最大の仲卸業を営み、鮮魚介類の仲買や加工販売を行う。1918年創業、アキラホールディングスを持株会社とし、アキラ水産をはじめ各社専門特化したグループ6社が傘下(仲卸、太物、特種物、冷凍・塩干物、加工・通販、直販)。
〇タイやブリなどをはじめとする豊富な九州の魚種を多彩にコーディネートすることが可能な水産エキスパート。
〇2006年には九州の鮮魚仲卸として初めてISO9001の認証を取得し、高度衛生管理を実現。現在はさらに、ISO22000、CoC MELの認証取得を目指し動いている。
「日本通運株式会社」
〇国内外に幅広いネットワークを持ち、物流改善、物流コスト削減、鮮度保持などあらゆる輸送課題に対するソリューションを提案する物流事業者。全国の産地から出荷される生鮮貨物を航空輸送とトラック輸送ネットワークを活用し、新鮮な状態で海外消費地へお届けする物流ノウハウを持っている。
〇同社では、全国産地の生鮮食品を海外に輸出する事業を強化してきており、GFMCでは同社の全国産地の農水産食品輸出案件を取り扱う国際航空貨物統括部生鮮プロジェクト部門が参画し、最適な輸出物流を提供、「生鮮輸出ロジスティックスのトータルコーディネート」を担う。
[画像2: https://prtimes.jp/i/82729/8/resize/d82729-8-4c351a4d469f1667d061-1.jpg ]
海外受発注システム・SNSの活用による省力化「OFM System」について
〇インターネット環境があれば、世界中のどこからでもリアルタイムに日本の市場の情報を確認し、発注ができる仕組み「Tsukiji OFM System (R)」を構築しています。
〇自社アプリをはじめとした多種のSNSを用いることで世界各国の飲食店と直接のコミュニケーションをとっています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/82729/8/resize/d82729-8-38e99cab9b18969a5591-2.png ]
【グローカル・フード・マーケット・コンソーシアム構成企業の概要】
代表社名:株式会社築地太田
所在地:東京都江東区豊洲6丁目6番1号豊洲市場内管理施設棟541号
代表者:代表取締役 太田 秀彦
設 立 :1956年
担当者:取締役営業部長 笹原 誉成
TEL:03-6636-5802
URL:https://www.tsukiji-ohta.co.jp/
会社名:株式会社アキラ水産
所在地:福岡市中央区長浜3丁目11番3-711号
代表者:代表取締役 上田 浩祐
設 立 :1918年
担当者: 第5営業部長 梶山 功夫
TEL:092-711-6601
URL:https://www.akirasuisan.co.jp/
会社名:日本通運株式会社
所在地:東京都港区東新橋1丁目9番3号
代表者:代表取締役社長 齋藤 充
設 立 :1937年
担当者: 国際航空貨物統括部 生鮮プロジェクト 立木 光尚
URL:https://www.nittsu.co.jp/
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