日本化学会第69回「化学技術賞」を受賞 マイクロ化学に基づく動的界面制御による革新的微細乳化技術と実用化
配信日時: 2021-03-22 11:20:00
花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、「マイクロ化学に基づく動的界面制御による革新的微細乳化技術と実用化」に関し、公益社団法人日本化学会第69回(2020年度)「化学技術賞」を受賞しました。この賞は、日本の化学工業の技術に関して特に顕著な業績が表彰されるもので、今回、花王は3回目の受賞となります。
受賞研究の背景と概要
花王では、化粧品の機能を向上させるために、機能性成分を含む油を水中に微細な粒子として乳化させる技術開発に取り組んできました。微細な乳化物をつくるためには、多量の界面活性剤、あるいは大量のエネルギーを用いる必要があり、環境に負荷をかけずに微細な乳化物を効率よく生産することは困難でした。
《 本受賞技術の特長 》
1. 独自に開発したマイクロ化学プロセス※1を用いることによって、機能性成分を含む油と水の高速混合を可能にし、微細乳化を実現します。
2. 少ない界面活性剤かつ、従来の10分の1のエネルギー量で環境に負荷をかけず、高い機能性を実現します。
3. 粘度の低い化粧水などの水系製剤への応用も可能になります。
※1 流路幅が数百µm以下のマイクロ空間を利用した、機能性物質の生産や分析、解析するための技術
花王は、この技術を応用することで、セラミド機能成分(保湿成分)を含む油を微細に乳化し、これまで実現不可能であったスプレー剤型の化粧水にセラミド機能成分を配合することに成功。2020年4月に『キュレル ディープモ
イスチャースプレー』を発売しました。この商品は、保湿効果といつでも気軽に使える簡便性を両立した化粧水として、大きな反響をいただいています。
[画像: https://prtimes.jp/i/70897/13/resize/d70897-13-297856-0.jpg ]
花王は今後も、豊かな生活文化の実現と社会のサステナビリティの貢献に向けて、研究知見を結集・融合し、本質研究を深化させ、環境への負荷低減と機能性を両立する商品づくりを進めていきます。
■参考:花王の日本化学会「化学技術賞」受賞履歴
第41回(1992年度) 合成セラミドを主成分とする生体脂質類似皮膚化粧料の開発
第59回(2010年度) 亜臨界水を用いた界面活性剤製造法の開発と工業化
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