「産後ママSOSプロジェクト」から全国の産後ママに贈る小児科医からのメッセージ。

プレスリリース発表元企業:慶應義塾大学 SFC 健康情報コンソーシアム

配信日時: 2021-03-08 21:00:00


「産後ママSOSプロジェクト」は、産後の女性の声や行動を見える化し解決策を探りながら、産後ママの笑顔のためにできることを考えるプロジェクトです。慶應義塾大学SFC研究所・健康情報コンソーシアム ※1 (代表:中澤 仁)が中心となり、医療・健康や情報科学、保育分野の従事者や専門家のほか、アーティストや子育て中の親、未来のパパママも参加して活動していきます。「産後ママSOSプロジェクト」の始動を記念と産後ママの笑顔のために、3月4日の記者発表会で紹介された小児科医からのメッセージを産後ママにお届けいたします。


【産後ママ応援団:小児科医   時田 章史 先生からのメッセージ】


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyNjYwMjMjNjYwMTBfdGxYR0RsR1JCYS5qcGc.jpg ]
 クリニック ばんびぃに院長 時田 章史(ときた あきふみ)です。私は、小児科医として常日頃より、お子様の健康状態はもちろん、お母様一人一人の不安や悩みにできるだけ耳を傾けています。なぜならお母様が笑顔でお子さんに向き合えることがお子さんのために最も大切なビタミンになるからです。

 例年であれば、産後のお母さんは、実家を行き来したり、地域のコミュニティに集まりママ友と様々な交流をしているところですが、新型コロナによる感染予防対策により、外出も会食も自由にできない孤独な状況がいまもなお続いています。

 さて、昨年1年間で、医療機関を受診する患者さんの数が最も減少した科は何科かご存じですか? 実は小児科でした。休校・休園で感染症が減ったことが一因ですが、お子さんの体調不良で小児科を受診する際に、外来で子供が感染するのではないかという不安から受診を控えていたようです。受診された時には自分や家族の悩みを一緒に医師に相談できていたのですが、そのような相談もしずらい状況がありました。
小児科医としてこの1年、発熱や風邪症状のお子さんを診療してきましたが、未就学児の場合、新型コロナウイルスに関しては家族、特に保護者の方からの感染が95%を占めていて、こども同志の感染は極めて稀であることがわかってきました。保護者の方の体調不良がなければ、小さなお子さん同士で遊ぶことも少しずつできるような状況だと思います。また小児科の外来で感染が起きたケースもほとんどありません。小児科ではすこしずつ日常が戻ってきています。

小児科外来では、時間や空間をできるだけ分け感染対策を万全にして診療している施設が多いと思います。かかりつけの小児科医をみつけて、なんでも相談してください。

 さて、私から2つお願いがあります。赤ちゃんは生後2か月からワクチン接種が始まりますが、予防接種は不要不急ではありません。予防接種は本人のみならず皆が健康に生活するために重要な社会の規範だと思います。ワクチン接種を多くの方がすることで、健康が守られていることをどうぞ忘れないで、先延ばしせずにぜひ接種してください。
2つめは、ステイホームによる様々な弊害に気を付けていただきたいことです。運動不足と紫外線不足は大きな問題です。特に紫外線不足によるビタミンDの不足は、骨や感染症の問題はもちろん、お母さんだけでなくお子さんのメンタルにも影響を与えることがわかってきました。

これから先は、各自が正しい医療・健康情報を持ち、メンタルヘルスを保って、しっかり感染対策することが新型コロナを乗り越える方法だと思います。
先日、園医をしている保育園の健診に行ってきました。健診前に私が手を洗いながら、保育園の看護師や保育士さんに、子どもたちは、お歌を歌いながらしっかり手を洗っているのですか?と聞いたら、「子どもたちは「お歌は心で歌うんだよ」と言って黙々と手を洗うんですよ」との返事でした。

 感染対策はお子さんのほうが、基本を大切にしっかりとやっているのではないでしょうか。がんばれ大人!がんばれニッポン!ですね。

 最後に、産後ママSOSプロジェクトの取り組みを通じて、我々専門家から、IOT技術を用いて、産後ママに正しい医療・健康情報を届けることが、産後ママと子どもたちのスマイルを増やすきっかけになることを祈念いたします。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

【産後ママ応援団 小児科医 時田 章史(ときた あきふみ) 先生 プロフィール】  
http://www.bambini.tokyo/staff.html

クリニック ばんびぃに院長

■略歴
順天堂大学医学部卒
オーストラリアGarvan医学研究所留学(1991~1993)
順天堂大学医学部小児科 非常勤講師
東京大学医科学研究所客員研究員
医療法人Bambini 理事長
クリニックばんびいに 院長

■資格・役職
医学博士(順天堂大学大学院 医学研究科)
日本小児科学会認定小児科専門医・指導医
港区医師会理事
東京小児科医会理事
日本小児科医会公衆衛生委員会委員


■日本記念日協会が登録認定、3月5日を「産後ママスマイルデー」に制定 
https://www.value-press.com/pressrelease/265790
■産後ママスマイルデー設立記念記者発表会に関する記事(東京新聞の子育てサイト「東京すくすく」)
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/birth/41838/
■産後ママSOSプロジェクトAI解析の記事(東京新聞の子育てサイト「東京すくすく」)
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/birth/40815/

※1 慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアムとは
産官学連携による健康情報の創成を目的として、人の生活をより豊かで健康にする社会構築のために、健康情報獲得技術や健康情報サービス等の研究を進行し、健康情報の力を活用した未来社会を目指している。
https://hip.sfc.keio.ac.jp
https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ja/consortium/health-info/





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