界面活性剤に代わる、環境にやさしいアイデアーー酢酸セルロース真球微粒子「BELLOCEA(R)」を用いたピッカリングエマルションを開発

プレスリリース発表元企業:株式会社ダイセル

配信日時: 2020-10-23 13:30:00

株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小河義美)は、酢酸セルロース真球微粒子「BELLOCEA(R)」を用いたピッカリングエマルションを開発いたしました。



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ピッカリングエマルションとは、液体同士、もしくは液体と気体が接する面(界面)に固体の粒子を吸着させることで、液体の乳化(ねばりけのある状態)を安定させる技術です。乳化には界面活性剤と呼ばれる物質を使用するのが一般的ですが、ピッカリングエマルションによる乳化は、界面活性剤よりも乳化している物質が分離しにくい(安定性が高い)とされます。

酢酸セルロース真球微粒子「BELLOCEA(R)」は、当社の長年の主力製品である酢酸セルロースを独自の技術で加工した真球状の微粒子です。酢酸セルロースは自然に存在する「酢酸」と、植物由来の「セルロース」を原料とした環境にやさしい素材で、土壌やコンポスト(廃棄物中)のほか、海洋でも生分解されることが確認されております。

当社はこのたび、BELLOCEA(R)をピッカリングエマルションに応用することに成功いたしました。BELLOCEA(R)は、ボディクリームやクリームファンデーションなどへ配合することで、高い乳化安定性と柔らかな肌触りを付与します。当社は、天然由来で環境にやさしいBELLOCEA(R)によるピッカリングエマルションを、界面活性剤に代わるサステナブルな乳化法として、化粧品業界などに展開してまいります。

また当社は、この開発に関して、2020年10月21日から開催の国際化粧品技術者会連盟学術大会「The 31st IFSCC Congress 2020 Yokohama」で発表しております。

ダイセルは今後も、皆様の「美と健康」に貢献する化粧品素材の開発を進めてまいります。

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