20年ぶりの新作『鬼武者 Way of the Sword』―剣戟は高評価、IGN満点の一方で25時間の構成には賛否

2026年9月4日 12:40

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記事提供元:Tech Times

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カプコンの剣戟アクション『鬼武者 Way of the Sword』が、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、PC向けに9月4日に発売される。8月31日に公開された各メディアのレビューでは、「一閃」を軸とした戦闘やボス戦が高く評価される一方、サイド要素や敵との再戦を含む全体の構成については意見が分かれている。

■20年ぶりの完全新作は高い評価で始動

『鬼武者 Way of the Sword』は、家庭用ゲーム機向けの完全新作としては、2006年の『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』以来約20年ぶりとなるシリーズ作品だ。日本での発売日は2026年9月4日で、対応機種はPlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、PCとなる。

レビュー集積サイトでは、9月3日時点でMetacriticとOpenCriticの双方において高い水準の評価を得ている。IGN米国版は10点満点を付け、優れた物語とアクション、主人公・宮本武蔵や周囲の人物の描写、創意に富んだボス戦を評価した。一方、レビュー全体を見ると、剣戟の完成度には称賛が集まったものの、20時間を超える体験を支えるゲーム構成については評価が割れている。

Metacriticのスコアは機種別に集計され、レビュー数も異なる。Nintendo Switch 2版は他機種より高いスコアを記録しているが、PS5版と比べてレビュー数が少ないため、単純に最良のバージョンと結論づけることはできない。集計値はレビューの追加によって変動する可能性もある。

■江戸時代初期の京都で宮本武蔵を描く

舞台は、瘴気によって異変が生じた江戸時代初期の京都だ。プレイヤーは鬼の篭手を手にした宮本武蔵となり、異形の存在「幻魔」と戦いながら、自らが戦う理由を探していく。本作は過去作を直接遊んでいなくても物語に入れる完全新作として制作され、2023年に配信されたNetflixアニメとは別の物語を描く。

武蔵のフェイスモデルには、黒澤明監督作品をはじめ数々の時代劇映画で知られる三船敏郎が採用された。開発陣は三船プロダクションの協力を得て、映像などの資料から容姿や動作を研究し、本作独自の若き宮本武蔵を作り上げた。武蔵は強さを求める荒々しい剣士である一方、周囲とのやり取りでは軽妙な一面も見せる。

京都には清水寺などの名所が登場し、現実の景観を下敷きにしながら、瘴気と幻魔によって変貌した和風ダークファンタジーの世界が構築されている。一本道のステージだけで進むのではなく、比較的幅のあるエリアや拠点を行き来し、物語やサイドクエストを進める構成となっている。

■受け流しと一閃が生む剣戟の駆け引き

戦闘では、敵の攻撃を受け止める「受け流し」や、攻撃を跳ね返す「弾き」、直前のタイミングで反撃する「一閃」などを使い分ける。敵の「力動」を削って体勢を崩せば、「崩し一閃」による強力な一撃を繰り出せる。

複数のレビューが評価したのは、これらの防御と反撃が一体になった戦闘の手触りだ。敵の動きを見極め、適切な対応を選び、それを一閃や崩し一閃につなげる過程に上達の余地がある。特にボス戦では、攻撃の間合いやリズムを読みながら応酬を繰り返す、本作ならではの剣戟が際立つと評されている。

『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』など、攻撃を受け流して敵の体勢を崩すアクションを連想させる部分はあるが、本作はシリーズ独自の一閃と魂の吸収を中心に戦闘を組み立てている。難易度も複数用意され、物語を中心に進めたいプレイヤーに向けた設定や各種アシスト機能を利用できる。

本作の一閃では、刀が敵に当たった位置や軌道に応じて切断表現を変化させる仕組みが採用されている。あらかじめ決められた一種類の演出を再生するのではなく、その場の位置関係を反映することで、攻撃の重さと「バッサリ感」を視覚的に伝える。敵の大きさや周囲の状況に応じて武蔵の動きが変わるアニメーションも、戦闘の見栄えに変化を与えている。

本作はgamescom award 2026で、ゲームプレイを対象とする「Best Gameplay」と、PlayStation対応作品を対象とする「Best Sony PlayStation Game」を受賞した。レビューでも同様に、現代的な操作とシリーズの特徴を結びつけた剣戟が、本作の最大の強みとして挙げられている。

■高評価の戦闘を支える構成には賛否

批評家の意見が分かれたのは、戦闘そのものよりも、戦闘をつなぐクエストやゲーム全体の長さだ。Polygonは、魅力的な戦闘を備えた12時間程度の中核部分が、反復を伴う25時間の体験に引き延ばされていると厳しく評価した。特に、一度倒した敵や中ボスとの再戦、収集要素などが進行の勢いを弱めると指摘している。

Game Informerも、同種の中ボスと繰り返し戦う場面やサイドクエストの反復を問題点として挙げた。一方で、ゲームを進めるにつれて新たな戦い方を学び、それを実戦に応用させる戦闘設計については高く評価している。GameSpotやPC Gamerなどのレビューにも、戦闘を称賛しながら、ペース配分や一部のサイド要素を難点とする評価が見られる。

本作のフィールドは、どこへでも自由に移動できる一般的なオープンワールドというより、直線的なステージ、幅を持たせた探索エリア、サイドクエストが集まる拠点を組み合わせた構成だ。このため、評価の争点はオープンワールド化そのものではなく、主となる物語と剣戟の間に置かれた反復要素が、20~25時間ほどのプレイを十分に支えられているかという点にある。

肯定的なレビューでは、反復やペース配分の問題を認めながらも、一閃を中心とする戦闘の奥深さやボス戦、武蔵をはじめとする人物描写が欠点を上回ると評価された。反対に、過去作の簡潔な探索や謎解き、引き締まった進行を重視する立場からは、現代的なアクションRPGに近づいた構成によってシリーズ固有の輪郭が弱まったとの意見も出ている。

■Nintendo Switch 2版とPC版

Nintendo Switch 2版には、安定性を重視する30fps固定設定と、フレームレートの上限を外す設定が用意されている。携帯モードでもプレイ可能で、Joy-Con 2を使ったモーション操作や、携帯モードでのメニューのタッチ操作にも対応する。

技術面の検証では、Nintendo Switch 2版は他機種と比べて解像感や髪などの描写が抑えられているものの、30fps固定時の安定性は良好と評価されている。携帯性やモーション操作を優先する場合には有力な選択肢となるが、画質や高いフレームレートを重視する場合は、据え置き機版やPC版との違いを考慮する必要がある。

PC版の動作環境は、最低構成がIntel Core i5-8400またはAMD Ryzen 3 3100、GeForce GTX 1660またはRadeon RX 5500 XT、メモリー16GBとなる。推奨構成はCore i5-10400またはRyzen 5 3600、GeForce RTX 2060 SUPERまたはRadeon RX 6600、メモリー16GBで、インストールには50GBのSSD空き容量が必要だ。

■日本での価格と早期購入特典

日本でのダウンロード版価格は、通常版が8,990円、デラックスエディションが9,990円、プレミアムデラックスエディションが1万990円となる。海外価格を円換算するのではなく、各国内ストアで設定された日本向け価格が適用される。

デラックスエディションには、追加の御守、刀装、武蔵の衣装、鬼の篭手の外見変更などを収録したデラックスキットが付属する。プレミアムデラックスエディションには、これらに加えて羽織や阿国、鬼の佳人の衣装、ゲーム内で聴けるミニデジタルサウンドトラックなどが収録される。物語本編はすべてのエディションで共通だ。

当初の予約特典は、発売日の前倒しに伴って早期購入特典として提供される。対象期間内に購入すると、装備品の御守「狛犬」と、刀の外見を変更する刀装「封呪」を入手できる。デラックスエディション以上では、御守「白猿」と刀装「白獅子」も加わる。特典の期限や配布条件は販売形態とストアによって異なるため、購入時には国内の各商品ページを確認する必要がある。

無料体験版も各対応プラットフォーム向けに提供されている。体験版のセーブデータを保持している場合、製品版で専用の御守を受け取れる。購入前に受け流しや一閃の操作感を確認できるため、本作の戦闘が自分に合うかを判断する材料になる。

本作は1人用で、マルチプレイには対応しない。発売時点でXbox Game Passの対象作品とは案内されていない。レビューではクリアまで20~25時間程度を要した例が報告されているが、サイドクエストや探索への取り組み方によって所要時間は変わる。

■20年ぶりの復活で示した新たな方向性

カプコンは当初9月25日としていた発売日を、7月2日に9月4日へ前倒しすると発表した。同社は、プレイヤーへ一刻も早く届けるための変更と説明している。

『鬼武者』シリーズの累計販売本数は、2026年6月30日時点で920万本に達している。本作は過去作品の形式をそのまま再現するのではなく、受け流しや一閃、力動を軸とした現代的な剣戟へとシリーズを再構成した作品となった。

発売前レビューから浮かび上がる評価は明確だ。本作の剣戟、とりわけ一閃とボス戦には強い支持が集まっている。一方、過去作より長くなった進行や反復要素をどのように受け止めるかによって、作品全体への評価は変わる。20年ぶりの完全新作は、シリーズの持ち味を現在のアクションゲームとしてよみがえらせる一方、今後さらに磨くべきゲーム構成上の課題も示している。

元記事: Onimusha Gets IGN’s First-Ever 10/10; Reviewers Warn 12-Hour Core Padded Into 25-Hour Campaign

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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