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『ストレンジャー・シングス:1985年の冒険』シーズン2が9月17日配信、光る花と幽霊現象を科学で読み解く

(Netflix.com)[写真拡大]
Netflixのアニメシリーズ『ストレンジャー・シングス:1985年の冒険』シーズン2が、2026年9月17日に配信される。全8話で、各話の長さは約30分。イレブン、マイク、ウィル、ダスティン、ルーカス、マックス、ニッキーからなるホーキンス探偵クラブが、廃銀鉱山を起点とする新たな超常現象に挑む。
シーズン2では、バレンタインデーを前にホーキンス各地で光る花が咲き、幽霊のような幻影と「ヘイト・スプライト」と呼ばれる群れが町を脅かす。予告編では、エルの超能力が新たな怪異に通じない様子も描かれている。低周波音による知覚への影響や、自ら発光する植物の研究は、こうした作品設定に科学的なイメージを重ねる手掛かりになる。
■エルが触れられない「幽霊」
これまでシリーズに登場したデモゴルゴンやマインド・フレイヤーなどは、人間の世界で物理的に作用する脅威として描かれてきた。これに対し、シーズン2の予告編に現れる幻影は、エルが超能力で押さえ込める通常の怪物とは性質が異なるようだ。
ここから連想できる研究の一つが、人間の可聴域より低い周波数の音である超低周波音と知覚の関係だ。英国の技術者ビック・タンディと心理学者トニー・ローレンスは1998年、論文「The Ghost in the Machine」で、約19Hzの定在波が特定の条件下で「幽霊」を思わせる感覚現象に関係する可能性を提案した。
タンディは勤務先の研究室で不安感を覚え、視野の端に灰色の影を見たという。その後の調査で、換気装置が約19Hzの定在波を発生させていることを突き止めた。もっとも、これはタンディ自身の体験と現場測定に基づく事例であり、約19Hzの音が一貫して幻影を生み出すことを確立した実験結果ではない。
低周波の音が不快感や身体反応に影響することを調べる研究は続いている。こうした知見は、作中の幽霊が音によって生じた幻覚であると断定する材料ではなく、エルが物体のようには扱えない現象を考える補助線になる。シーズン2で描かれる怪異が知覚へ働きかける存在なら、物体を動かすエルの能力との対比も鮮明になる。
■廃銀鉱山が怪異の舞台に
シーズン2では、ホーキンスの廃銀鉱山から新たな超常的脅威が現れる。鉱山は、坑道や地下水、岩盤が複雑に入り組んだ地下空間である。地球物理探査では、電気抵抗の違いなどを利用して地下の空洞や水の分布を調べることがある。
こうした探査技術が示しているのは、地下構造によって電気的な性質や音の伝わり方が場所ごとに異なるということだ。銀鉱山そのものが電磁信号を増幅する「天然のアンテナ」になるとまではいえないが、暗い坑道や反響する音、複雑な地下構造は、姿の見えない脅威を描く舞台として効果的だ。
予告編に登場する怪異と鉱山の物理環境が実際にどのような関係を持つのかは、現時点では明かされていない。エルが怪物ではなく、鉱山一帯に広がる現象と対峙する構図なら、従来とは異なる能力の使い方が求められそうだ。
■現実にも存在する自ら光る植物
予告編でもう一つ目を引くのが、真冬のホーキンスに咲く青く光る花だ。Netflixが公表したシーズン2の情報によると、花びらには超自然的な秘密が隠されており、ニッキーとマックスはその正体を知らないまま町で売ろうとする。
自ら発光を続ける植物は現実にも開発されている。米Light Bioは、発光するよう遺伝子を改変したペチュニア「Firefly Petunia」を2024年に米国で発売した。同社が発売時に示した価格は1株29ドルで、1ドル159円で換算すると約4,600円となる。
米農務省動植物検疫局は2023年、このペチュニアについて、通常の栽培ペチュニアと比べて植物病害生物のリスクを高める可能性は低く、米国の関連規則による規制対象には当たらないと判断した。これは製品全般の安全性を包括的に認証する「承認」ではなく、同局の権限に基づく植物病害生物リスクの評価である。
この発光技術につながった2020年の研究は、学術誌『Nature Biotechnology』に掲載された。研究チームは、発光キノコNeonothopanus nambiに由来する遺伝子をタバコ属の植物へ導入し、植物がもともと持つカフェ酸の代謝と発光反応を組み合わせた。外部から発光基質を加えなくても、肉眼で確認できる持続的な発光が生じたという。
劇中の花について、同じ遺伝子改変が起きているとする公式説明は確認されていない。それでも、植物自身の代謝によって花や葉が淡く光るという現実の研究成果は、ホーキンスに広がる発光植物の映像表現を読み解く興味深い補助線になる。
■群れで現れる「ヘイト・スプライト」
シーズン2では、幽霊のような幻影とともに「ヘイト・スプライト」と呼ばれる群れが登場する。公式のあらすじは、その正体や行動原理までは説明していない。
生物の集団行動を考える際には、個体が周囲の単純な手掛かりに反応することで、司令塔がなくても秩序ある動きが生まれる「群知能」という考え方がある。アリが残したフェロモンに別のアリが反応するように、個体間の間接的な情報によって集団行動が組み立てられる仕組みはスティグマジーと呼ばれる。
ヘイト・スプライトが実際にこの仕組みで行動するかは明らかではないが、多数の小さな存在が一つの脅威として迫る映像には、群知能のイメージを重ねられる。単独の怪物を倒す物語とは異なり、町に広がる現象や群れ全体をどう止めるかが新シーズンの焦点になる可能性がある。
■アニメだから描ける1985年冬のホーキンス
『ストレンジャー・シングス:1985年の冒険』は、実写版のシーズン2とシーズン3の間に当たる1985年冬を舞台としている。シーズン1は2026年4月23日に全10話が配信され、その5日後にシーズン2への更新が発表された。
アニメ形式を採用したことで、実写版と同じ時代のホーキンスを舞台にしながら、新しい怪物や地下空間、大規模な超常現象を柔軟に描ける。シーズン2では、エルが直接つかめない幻影、町中へ広がる発光植物、群れで襲うヘイト・スプライトが一つの事件として結び付いていく。
低周波音と知覚、自律的に発光する植物、個体の相互作用から生まれる群知能。これらの研究は作中の謎に答えを与えるものではないが、新たな怪異の見え方や動き方を考える手掛かりになる。シーズン2は9月17日にNetflixで配信される。
■注目ポイントQ&A
●『ストレンジャー・シングス:1985年の冒険』シーズン2の配信日はいつですか?
2026年9月17日にNetflixで配信されます。全8話で、各話は約30分です。
●エルの超能力が幽霊のような存在に通じないのはなぜですか?
予告編ではエルの力が怪異に通じない様子が描かれていますが、その理由はまだ公式に説明されていません。物体とは異なる現象を相手にするという構図は、低周波音などによって知覚が影響を受ける研究を連想させます。
●劇中の光る花と同じような植物は現実にありますか?
自らの代謝によって発光を続ける遺伝子改変植物は開発されています。米Light Bioは、発光キノコに由来する遺伝子を利用した「Firefly Petunia」を2024年に米国で発売しました。劇中の花に同じ仕組みが使われているとの公式説明はありません。
●シーズン2でシリーズは完結しますか?
Netflixはシーズン2の配信を発表していますが、これが最終シーズンになるとは公式に明言していません。
元記事: Stranger Things: Tales From ‘85 Season 2 Premieres September 17: Ghost Physics Eleven Cannot Touch
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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