関連記事
LGのネイティブ1000Hzゲーミングモニター「25G590B」、米国で予約開始 MBR Proと可変同期は併用不可

(Lg.com)[写真拡大]
LGエレクトロニクスは、フルHD(1920×1080)解像度でネイティブ1000Hz駆動に対応するゲーミングモニター「UltraGear 25G590B」の米国向け予約販売を開始した。価格は999.99ドル(約15万9,000円、1ドル=159円換算)で、8月31日まで予約特典を提供する。
LGは、2026年5月時点で公表されていた民生用ゲーミングモニターの仕様に基づき、フルHDでネイティブ1000Hzに対応する世界初の製品としている。1000Hzを利用するには対応するPC環境が必要で、残像低減機能「Motion Blur Reduction Pro」と可変リフレッシュレート機能は同時に有効化できない。
日本向けの製品サポートページは公開されているものの、2026年8月26日時点で日本での発売日、価格、販売方法に関する正式な案内は確認できていない。
■フルHDのままネイティブ1000Hzで駆動
25G590Bは24.5インチのフルHD IPS液晶パネルを搭載し、解像度を落とさずに1000Hzで動作する。最大リフレッシュレートを引き上げる際にHD解像度などへ切り替えるデュアルモード型とは異なり、フルHDを標準の表示条件として1000Hzに対応する点が特徴だ。
リフレッシュレートは、画面を1秒間に更新できる回数を表す。1000Hzでは表示更新の間隔が1msとなり、ゲーム側とPC側が十分なフレームレートを出力できれば、高速で移動する物体や視点移動を細かい時間間隔で表示できる。
パネルにはIPS方式と低反射フィルムを採用した。LGは、広い視野角で安定した色再現を保ちながら、高速な表示更新に対応する設計としている。応答速度は1ms(GTG)で、ATW偏光板によって斜めから暗い画面を見た際に明るく浮いて見えるIPSグローの低減も図っている。
ただし、1msという応答速度や1000Hzでの動作はLGの内部試験に基づく公称値である。実際の表示性能は、PCの構成、グラフィックスドライバー、ゲームのフレームレート上限、画質設定などによって変わる。
■1000HzにはWindows 11と対応GPUが必要
LGが示している1000Hzおよび最大1100Hzのオーバークロック動作条件には、Windows 11、DisplayPort 2.1接続、対応するGPUが含まれる。LGが内部試験で動作を確認したGPUは、NVIDIA GeForce RTX 50シリーズと、AMD Radeon RX 7900、RX 9060、RX 9070シリーズ以降だ。
映像入力はDisplayPort 2.1のUHBR20に対応し、HDMI 2.1端子も2基備える。ただし、LGが1000Hzの動作条件として案内しているのはDisplayPort接続であり、HDMI接続で1000Hzを利用できるとはされていない。
DisplayPort 2.1対応機器でも、実装されている伝送速度は製品ごとに異なる。利用するGPUのDisplayPort出力とケーブルが、モニター側の動作条件を満たしているか確認する必要がある。
VESAは、最大80GbpsのUHBR20接続に対応する認証ケーブルを「DP80」として区分している。3メートルまでの接続に対応するアクティブ型の「DP80LL」認証製品もある。ただし、25G590Bで使用するケーブルの種類や同梱品は販売地域によって異なる可能性があるため、購入時の製品仕様を確認したい。
なお、1000Hz対応はゲームが1000fpsで動作することを保証するものではない。対応GPUを使用しても、CPUやメモリー、ゲームエンジン、画質設定などがフレームレートの上限を左右する。
■MBR Proと可変リフレッシュレートは併用できない
購入前に確認しておきたいのが、残像低減機能「Motion Blur Reduction Pro(MBR Pro)」と、AMD FreeSync PremiumおよびNVIDIA G-SYNC Compatibleの排他関係だ。LGは、MBR Proを有効にすると、FreeSync PremiumとG-SYNC Compatibleが無効になると明記している。
MBR Proはバックライトの発光時間を短く制御し、動く物体を目で追った際に生じる見かけ上のぼやけを抑える機能だ。一方、FreeSync PremiumやG-SYNC Compatibleは、GPUがフレームを出力するタイミングに合わせてモニターの更新間隔を変え、ティアリングやカクつきを抑える。
そのため、動く標的の輪郭を明瞭に表示することを優先する場合はMBR Proを、変動するフレームレートに画面更新を追従させることを優先する場合は可変リフレッシュレートを選ぶことになる。
最大1100Hzのオーバークロック動作では制限が増える。1100HzではAMD FreeSync Premiumがサポートされず、NVIDIA G-SYNC Compatibleの認証対象も標準の1000Hz動作までとなる。
■500Hzを超える表示の効果をどう考えるか
1000Hzの利点は、すべてのプレイヤーが同じように体感できるものではなく、ゲームの種類、フレームレート、視線の動かし方、既存のモニター環境などに左右される。
Scientific Reportsに掲載された2015年の研究では、高い空間周波数を持つ輪郭が表示される条件において、500Hzを超える更新でも人がちらつきによる視覚的アーティファクトを知覚できることが示された。この研究は500Hzと1000Hzのゲームプレイを直接比較したものではないが、人の視覚が500Hzを超える時間変化にも反応し得ることを示している。
また、2026年にSocial Sciences & Humanities Openへ掲載された研究では、101人のFPSプレイヤーを対象に60Hz、144Hz、360Hzの条件を比較した。60Hzから高リフレッシュレートへ移行した場合には標的捕捉の精度や所要時間が改善した一方、144Hzと360Hzの間では有意な成績差が確認されなかった。
この研究は500Hzや1000Hzを対象としていないため、1000Hzの効果を直接判断する材料にはならない。それでも、リフレッシュレートが高くなるほど追加的な効果が小さくなる可能性を考える手掛かりになる。
Tom's GuideのTony Polanco記者もLGのデモ機を試し、240Hz以上で動きが滑らかになることは感じたものの、720Hzと1000Hzの違いは見分けられなかったと報告している。1000Hzは、軽量な競技FPSを非常に高いフレームレートで動かし、表示遅延や動体の見え方を細かく調整したいプレイヤーに最も関係する仕様といえる。
■ソニーの540Hz有機ELモデルとは異なる方向性
比較対象には、ソニーの27インチ有機ELゲーミングモニター「INZONE M10S II」がある。日本ではオープン価格で、ソニーストアでの販売価格は17万4,900円だ。
INZONE M10S IIはQHD(2560×1440)で540Hz、HD(1280×720)のデュアルモードで720Hzに対応する。有機ELパネルの画素単位の発光制御による黒表現や、0.02ms(GTG)の公称応答速度を特徴とする。
25G590BはフルHDでの1000Hz表示を中心に据えた液晶モデルであり、INZONE M10S IIは解像度、応答速度、コントラストを含む有機ELの画質と高リフレッシュレートを組み合わせた製品だ。どちらが適するかは、1000Hzという更新頻度を優先するか、QHD解像度や有機ELの表示特性を重視するかで変わる。
■米国では8月31日まで予約特典
米国価格は999.99ドルで、8月31日までに予約すると、2年間の「LG Premium Care」を1ドルで追加できる。購入額の5%をMyLG Rewardsポイントとして受け取れる特典も用意され、999.99ドルの購入では49.99ドル相当となる。
これらは米国向けの予約特典であり、日本で同じ保証やポイント還元が提供されるとは限らない。日本での購入を検討する場合は、国内向けの価格、発売日、保証、販売方法が正式に発表されるのを待つ必要がある。
■注目ポイントQ&A
●購入前に確認したい最大の制限は何ですか?
MBR Proと、AMD FreeSync PremiumまたはNVIDIA G-SYNC Compatibleを同時に有効化できないことです。動体の明瞭さを優先するか、変動するフレームレートへの追従を優先するかで機能を選択します。
●一般的なプレイヤーでも500Hzと1000Hzの違いを体感できますか?
一律には判断できません。500Hzと1000Hzのゲームプレイを直接比較した査読研究は確認できず、体感差はゲームのフレームレート、使用環境、プレイヤーの知覚などに左右されます。
●1000Hzを利用するには何が必要ですか?
LGが示す条件では、Windows 11、DisplayPort接続、対応GPUが必要です。LGはGeForce RTX 50シリーズとRadeon RX 7900、RX 9060、RX 9070シリーズ以降を使用した内部試験で動作を確認しています。
●日本で購入できますか?
日本向けの製品サポートページは存在しますが、2026年8月26日時点で国内価格、発売日、販売方法の正式な案内は確認できていません。米国での予約条件は日本向け販売には適用されません。
元記事: LG UltraGear 25G590B: Six Days Left to Pre-Order, One Trade-Off to Understand First
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
スポンサードリンク
